みんなの「再エネ」取組み

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再エネでGO!再生可能エネルギー100%で運行する東急電鉄の取組みを紹介します。

再エネでGO!再生可能エネルギー100%で運行する東急電鉄の取組みを紹介します。

日本初!全路線を再エネ由来の電力100%で運行

知っていますか?みなさんが普段の通勤や買い物などで利用する電車でも、再生可能エネルギーが利用されています。
沿線エリアでの脱炭素・循環型社会実現に向けて、東急電鉄株式会社(東京都渋谷区)は、2019年3月に世田谷線で再生可能エネルギ―由来の電力100%での運行を開始しましたが、2022年4月1日からは全路線に拡大、運行しています。
鉄道の全路線を再生可能エネルギー由来の電力100%で運行する取組みは、日本初となります。

一般家庭56,000世帯分の年間CO2排出量を削減

一般家庭56,000世帯分の年間CO<sub>2</sub>排出量を削減

東急電鉄は、鉄軌道全路線(8路線)で104.9㎞を運行、年間で約9億人強を輸送しています(2021年度実績)。年間の使用電力量は約3億5,000万kWh(2022年度計画)になりますが、この電力を再生可能エネルギー由来の実質CO2排出ゼロの電力に置き換えることになります。
これにより、年間で約165,000トンのCO2排出削減量が見込まれますが、これは一般家庭にすると約56,000世帯(注1)、東京ドーム約66個分(注2)に該当することになります。

(注1)1世帯あたり2.91t-CO2で算出。
(注2)1t-CO2≒500㎡として計算、東京ドームの容積は約1,240,000㎥。

2050年までに再生可能エネルギー100%実現を目指して

東急電鉄をグループに含む東急株式会社は、2019年10月に日本の鉄軌道事業を含む企業グループとしては初めて、再生可能エネルギーに関する国際イニシアティブ「RE100」に加盟しました。東急㈱グループとして2050年までに事業で使用する電力を再生エネルギー100%で調達することを目指しており、さまざまな取組みを推進しています。
2022年3月には、脱炭素・循環型社会の実現に向けた環境ビジョン2030を策定し、直面する地球環境課題に対する取組みとして環境目標を前倒ししました。この記事で紹介している東急線全路線で再生可能エネルギー由来の実質CO2排出ゼロの電力に置き換えて運行する取組みは、脱炭素・循環型社会に向けた象徴的なアクションのひとつといえます。

再生可能エネルギーで電車を運行する東急電鉄の取組みは、国内でも多くのテレビや新聞等で取り上げられていますが、それ以上に海外のメディアからの反響が大きいそうです。脱炭素の機運が高まる中、世界からも注目される、ユニークな取組といえます。
東急電鉄では、今回の取組みを脱炭素に向けたアクションのスタートと考え、新たな再エネ調達スキームの検討や、鉄道インフラを活用した再エネ発電の検討、使用電力の削減など脱炭素にむけた取組みを一層加速化させる予定です。

沿線の明日につながるサステナブルなアクションを推進

また東急電鉄では、鉄道を通じて、沿線の地域で環境活動を広めていく「with ♡(ウイズ・ハート)」という活動を推進しています。
それぞれの駅において、使用済みプラスチック容器のリサイクルやフードロスの対策等、地域の住民と一体になった取組みを行っています。

田園都市線南町田グランベリーパーク駅に設置された使用済みプラスチック容器回収ボックス 田園都市線南町田グランベリーパーク駅に設置された使用済みプラスチック容器回収ボックス

今回は東急電鉄の取組みを紹介しましたが、みなさんが電車に乗ることで、再生可能エネルギーの利用に貢献することもあります。通勤や買い物で東急電鉄を利用する際は、電車を動かしている再生可能エネルギーを身近に感じていただければと思います。そして最寄りの駅で実施しているサステナブルアクションにも気軽に参加してみてはいかがでしょうか。

https://ii.tokyu.co.jp/withheart/news/renewable-energy/外部リンク