地球温暖化防止コミュニケーター

2018年夏の天候のまとめ

2018年11月07日掲載

これまで地球温暖化防止コミュニケーターとして、小学校の授業やシニアカレッジなどで講演してきましたが、今年の夏は皆さんの反応が違いました。これまでに経験したことのないような大雨や気象災害、猛暑など、記憶に残る夏になったと話す方が多かったように思います。
なぜ、そのように思われたのか、気象庁が発表した「2018年の夏の天候」(※1)について、主な2つの特徴をみていきましょう。

高気温の全国歴代ランキング(上位10位)★黄色は2018年

(出典)気象庁HP「各種データ・資料>過去の気象データ検索>歴代全国ランキング」より編集(※2)

東日本や西日本における記録的な高温

1つめは、東日本や西日本で記録的な高温となったことです。
7月23日には、埼玉県の熊谷で日最高気温が41.1度となり、歴代全国1位を更新しました。
この夏は、関東や東海、北陸で日最高気温が40度を超えた所があり、全国の観測点927地点のうち202地点で、過去最高気温を記録しました(タイ記録を含む)。

「平成30年7月豪雨」の降水分布(期間:6月28日から7月8日)

(出典)平成30年8月10日気象庁報道発表資料「「平成30年7月豪雨」及び7月中旬以降の記録的な高温の特徴と要因について」(※3)

全国各地での大雨の発生

2つめは、全国各地で大雨が発生したことです。
6月28日から7月8日にかけて、梅雨前線や台風第7号の影響で、西日本を中心に全国の広い範囲で記録的な大雨をもたらした「平成30年7月豪雨」。総降水量が1000ミリを超える所もあって、1府10県に大雨特別警報が発表されましたが、河川の氾濫や土砂災害などにより、死者や行方不明者が多数出る甚大な災害となりました。
また、この夏(6月~8月)に発生した台風は18個で、1951年の統計開始以降では1994年と並んで1位タイの多さになりました。その中には、西日本を西進するという、これまでに例のないコースをたどった台風第12号もありました。

大雨による甚大な被害が各地で発生し、猛暑に見舞われた2018年の夏。
この背景には、春以降、大気循環が持続的に北にシフトしていたことで、顕著に気温が高くなったことの影響も考えられますが、地球温暖化に伴う気温上昇が、自分たちの生活に関わる重要な問題であるということを実感された方が多いのではないでしょうか。
地球温暖化防止コミュニケーターとして、地球温暖化によって起こり得る現象について的確に伝えることはもちろんですが、地球温暖化防止への取り組みについて意識を高めてもらい、より具体的な事例について分かりやすく伝えることが大切だと思います。

【参考資料】

(※1)http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/data/stat/tenko180608.pdf(平成30年9月3日気象庁報道発表資料「夏(6~8 月)の天候(別紙)」)
(※2)http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/rankall.php?prec_no=&block_no=&year=&month=&day=&view=
(※3)http://www.jma.go.jp/jma/press/1808/10c/h30goukouon20180810.pdf

久保 智子(くぼ ともこ)
地球温暖化防止コミュニケーター・トレーナー
気象予報士/防災士/eco検定
元奈良テレビ気象キャスター

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