特別対談インタビュー 黒谷 友香さん×駿河 太郎さん

できることから始めよう 私達もゼロカーボンアクション

異常気象の発生を頻繁にニュースで見る今日このごろ。地球温暖化の進行を防ぐため、脱炭素社会の実現には、一人ひとりのライフスタイルの転換が不可欠です。日々の生活の中で身近なところから始められる「ゼロカーボンアクション30」に取り組んでみませんか?

今回は、女優の黒谷友香さんと俳優の駿河太郎さんに「できることから始めよう 私達もゼロカーボンアクション」をテーマにお話しを聞きました。
日々の暮らしや趣味を通じて実践しているお2人のアクションを紹介します。

特別対談インタビュー 黒谷 友香さん×駿河 太郎さん

黒谷友香さん(右)と駿河太郎さん(左)

黒谷 友香(くろたに ともか)

1975年12月11日生まれ。
19才で映画「BOXER JOE」で女優活動を開始。以後、CM・ドラマ・映画・雑誌等幅広いジャンルで活動。
趣味は乗馬、ガーデニング、ボタニカルキャンドル作成、DIYなど。

駿河 太郎(するが たろう)

1978年6月5日生まれ。
NHK連続テレビ小説「カーネーション」、日本テレビ「ハコヅメ〜たたかう!交番女子」などに出演。CM「TDCSOFT」出演中。
趣味は音楽、サーフィン、スノーボードなど。

黒谷さん、駿河さんが考えるゼロカーボンアクション30

司会早速ですが「ゼロカーボンアクション30」についてご存じでしたでしょうか?

黒谷「ゼロカーボンアクション30」という言葉を私は今回初めて聞いたんです。
自分がやっていることを振り返ってみて、「ああ、あれも、これも当てはまるんだな」というのは、SDGsと同じような感じに思えて。あえて「やらなきゃ!」みたいな感じでやるというよりは、多分、皆さんも振り返ってみれば「これもそうだったんだ。繋がっていたね。」みたいなことが結構あると思うんですよ。
だから、「できることからチャレンジ」って言うのも、結構やっていたりするというのがあって、そんなに難しい話じゃないんじゃないかなと思いました。

駿河じつは僕も全く一緒です。
なんか、名前がついちゃうと堅苦しくなりがちなんですけど、黒谷さんが言ったみたいに「気づいたら意外とやってること」みたいなところも結構あるから。
それが、「ゼロカーボンアクション30」に入ってたんだというのを知ってもらうところから始めればいいかなと思います。

司会普段の生活の中で、環境問題や気候変動を感じるようなことはありますか?

黒谷そうですね。自然災害もそうですけど、身近なことだと、最近の夏は暑さが今までと違うなと思います。子どものころの夏と感じが全く変わってきているなと。
千葉の茂原の近くに愛馬と一緒に住んでいるのですが、馬は暑さにそんなに強くないので、「今日の千葉県は気温が高い」というのをニュースで見たら、インストラクターに電話して、汗かいてないかとかよく確認します。茂原は暑さでニュースになったりするので心配になりますね。
そうやって、体調が心配になったりするぐらいの暑さが続いたりするので、昔の夏とは感覚が変わってきたなと思いますね。
お子さんがいる人も、この暑さは特に子どもには厳しいんじゃないかと思います。

駿河そうそう、普通に真っ昼間に、外で子どもが遊べないですよね。昔は外で全然遊んでたんだけど、アスファルトなどは地面の温度が熱すぎて。犬の散歩とかも難しくなってますよね。

黒谷ね、アチアチ、ってなっちゃう。

駿河ほんまに日が落ちるくらまで待たないと、真夏はもう犬がやけどしちゃうと思います。

黒谷ニュースでもあまり外に出ないでっていう放送がされるくらいだから、
本当に(気候変動が)切実になっているんだなあという感じがしますよね。

駿河四季が変わっていっているというか、後ろ倒しになっているのか、秋がないみたいな感じ。なんか、ほんと全然違いますよね、小さい頃と比べると。

黒谷ほんと違う。だから、行事だってね、こんな暑いときにやって大丈夫なのかみたいな、話をよく聞きますね。

駿河運動会とかね。

黒谷生活に影響が出てきているということは感じますね。だからこういうふうにゼロカーボンアクション30をやっていこうということを言っていかないと、と感じますね。

千葉県での地産地消の生活をされる黒谷さんが普段感じること

特別対談インタビュー 黒谷 友香さん×駿河 太郎さん

司会では次に、日々の暮らしの中で実践されている具体的なアクションについて伺います。
黒谷さんは千葉県の茂原市で地産地消の生活をされているそうですが、どういったきっかけだったのでしょうか?

黒谷そうですね、25年くらい前に乗馬をはじめて、そのときは一宮の海岸の近くにある乗馬クラブで初めて、馬に乗せてもらって。
※詳細は、動画「#わたしのゼロカーボンアクション黒谷友香さん篇」にて御覧ください
地産地消という点では、全部がそうではないですけど、向こうにいったときは、スーパーで地元の人が作ったコーナーに行って買ってみたりとか、ガーデニングでハーブとかちょっとしたお野菜は自分で育てたのを食べたり。道の駅にも行ったり。

駿河千葉県、道の駅多いですよね。地元の人たちが(野菜などの商品を)置きに来てっていうのが結構多いですよね。

黒谷そう、道の駅が多くて、安いんですよ。そのうえ量も多くて。
当時は、2拠点生活と言われることもあんまりなかったんですけれども、この時代に入ってきて、そういうところに注目されることも多くなりました。食の循環としては、最近、愛馬の馬糞をリサイクルして、たい肥として自分のハーブガーデンに入れて、昨日とか今日とかもお茶にしたりサラダにして食べたりして。
※詳細は、動画「#わたしのゼロカーボンアクション黒谷友香さん篇」にて御覧ください
あと、着物の着付け教室の方とお仕事をしていて、母が昔着ていた着物をアップサイクルして私が着るという企画をやりましたね。

駿河最近、流行ってますよね。

黒谷そうなんですよね。母とは身長も違うので、裄丈を足して着るというのをやってきたりとか。それは洋服(編集注:サステナブルファッション)にかかわるアクションになるのかなと思うんですけれど。
あとは電気自動車に乗っていて、すごく便利だなと実感していますね。あと、ロッジに住んでいるので、「暮らしに木を取り入れる」ということはゼロカーボンアクション30にあてはまっているんじゃないかなあ。今回調べた際に、ああ、そうか、と気づいた点は多かったですね。
あと、ワーケーションという点でも実践していたのかもと。

駿河ワーケーション?聞いたことありますね。

黒谷「バケーション」と「ワーク」が混ざった言葉で、リゾートみたいな環境、例えば、海の前とかでテレワークするとかのことを言ったりするんですけど、私の場合だと私が千葉にいるときにオンラインで打合せをやるときに、馬の横にいながら、東京のパソコンの向こうにいる人と打ち合わせしたりとか、そういう意味で考えるとこれもワーケーションになるのかなという感じはしますね。

駿河いいですね。移動手段も使わなくていいですもんね。

黒谷そうそう。移動する際も電気自動車だし、少しでも環境にいいかなという感じが、今回ゼロカーボンアクション30を調べたおかげでわかりました。すごい嬉しいです、役に立ってて。

駿河2拠点生活25年前から始めていたってすごいですね。時代が追い付いてきたということですね。

黒谷そういった歌詞もありましたね。(笑)

駿河無意識で好きなことから転換されて、やっていったことがそうなっているのは素晴らしいことだなと思います。

司会地産地消やワーケーションを、25年前から続けていらっしゃって。地元の道の駅だと地産地消というところで旬のものが食べられる感じですか?

黒谷そうですね。安くて、しかも量も多いと感じます。

駿河うん、めっちゃ多いですよね。どこの道の駅に行ってもそうなんじゃないかな。地元の野菜農家さんが持ってきた野菜とかは。

黒谷しかも、生産した場所とか、生産者の顔も名前も見えますよね。顔や名前がわかると、その人が作ったんだ、というのを安心して食べられる。そういう道の駅みたいな身近なところがわたしは好きで、多く利用させていただいています。

電気自動車を活用した『ゼロカーボン・ドライブ』などを実践

司会冒頭おっしゃったように、あえてしようと思わなくても、自然と環境に優しいことをしていて。
電気自動車に乗られているのは、どのようなきっかけだったのでしょうか。また、乗ってみていかがですか?

黒谷そうですね、最初はお友達が電気自動車に乗っていて。すごく静かで、二酸化炭素もつくらないということを説明してくれて、「ああ、そうなんだ、いいことなんだ」という下地はあったんですけれど。いざ自分が乗ってみてさらに実感しますね。
地球のことも考えて作られているという実感はドライブしていてもありますね。

駿河さんの趣味はサーフィン―ライフスタイルの中で意識することは

特別対談インタビュー 黒谷 友香さん×駿河 太郎さん

司会駿河さんは趣味でサーフィンをしているそうですが、海とか自然の中で、環境について何か意識されていることはありますか?

駿河サーフィンのほかに、雪山も行くんですよね、スノーボードに行ったりとか。そういう自然と遊ぶスポーツをやりだして、やっと考え出したというみたいな。

黒谷一番間近に、自然と接しているからですね。

駿河そう接しているから、海に行ったら「こんなにプラスチックが落ちてんの」と気づきますね。遠くで見てるとわからないけど、そばに行くと、それこそ消波ブロックの間にめっちゃごみがあるとか。台風が過ぎた日の砂浜には、どこから流れてきたのか知らんけどペットボトルとか、菓子パンのビニールとかそういうごみがすごく多いのが気になっちゃう。
サーファーの中にもそういうことを気にしてる人たちも結構いて。ほんまに好きでやってる人たちは海のことをすごく考えてて。
ボードを持って海に入って、あがってきたときに小さいことだけれど「ワンハンドクリーン」って言って、「こっちには板を持っているから、片手で持てるごみを拾って帰ろう」というのがあるんです。
※詳細は、動画「#わたしのゼロカーボンアクション駿河太郎さん篇」にて御覧ください

黒谷そういうのがあるんだ。

駿河そうなんです。それを周りの人から聞いて、それなら僕でもできる。簡単にできることやから、海から上がって、片手にごみ。微々たることかもしれないけど、それだけでもしていこうと。自分が好きな海や山で落ちているごみをちょっとだけ拾って帰るのは意味のないことではない、かなと思うんです。
自然と対峙していると、さっき話した小さい頃とだいぶ違うというのも実感してわかるというか、海も「あれ、今の時期でこんなに水が温かいの?」と感じる。水温の下がり方とか上がり方が全然違うと感じ出すと、「なんでやろ?」みたいな。台風が8月は全然来なかったのに、9月になっていきなりガーっと来たりとか。あれも、やっぱり気候変動の影響だと思っていて。自然の中で遊び出してから考え出した感じですけど、でもやれることからやっていこうと。無理くりやっても続かないと思うから。続けられるところから。
冬でいえば、雪山とかも本当にそうですよ、雪の降り方とかも全然違う。

司会雪が少なくなったり、降る期間が短くなったりですか?

駿河そう、去年はすごく(雪の積もり方も)よかったんですけど、年によって全然違って。今年は早めに冬が来て早めに終わりそうという気象予報をみましたね。今までやったらゴールデンウイークくらいまでは滑れていたのに、一昨年くらいは、3月くらいでピタッと雪が止まっちゃって。地球温暖化というところを実感して考えさせられますね。

洋服ブランドでの再生ポリエステル活用のきっかけは

司会駿河さんはご自身でブランドを持っていて、再生ポリエステルを使用したアイテムも作っていらっしゃるとか。

駿河はい、そうですね。これ(自身が着ている服)とか。
最近、そういう生地多いんですよ。これもリサイクルポリエステルなんで。

黒谷作れるんですね。

駿河そう、普通に市場に出回っている再生ポリの生地ってあるんですけど、これは、僕が海に行ったときに、四駆で砂浜に入って行ったらスタックしちゃって、出られへんみたいになって、助けを求めた人が繊維商社の人で、その人に助けてもらって。海に来てサーファーっぽいのに全然海に入らずにペットボトル拾ってるから、何してるんですか?って聞いたら、実はペットボトルを回収してそれを糸にして生地を作る事業の統括をやっているんです、と。
※詳細は、動画「#わたしのゼロカーボンアクション駿河太郎さん篇」にて御覧ください

司会服作りに、サステナブルというテーマも加わったんですね。

駿河そう、デザイン性のところでいうと、ぼくらはドメスティックブランドなんでめちゃめちゃ売れる訳ではないですけれど、でもその裏にちゃんとこういう(再生ポリエステル)素材を使ったりとか、出会いから素材を使うところまでの物語が服作りの裏にあって。日本の職人さんの仕事を絶やさないようにというのも僕らは考えてやっているんで、もちろん単価は海外生産とくらべて高くはなるけれど、日本の技術の誇れるところがあるから、それを日本の産業として絶やさないほうがよいと思っている。
安いから海外に行きがちだけど、コロナで海外の工場全部アウトになったら日本の企業が国内に工場を戻してきたりしている。そこでやっぱり日本の丁寧な技術を見たりすると、日本の産業を絶やさないようにするっていうのも、日本にとってサステナブルやと思うし、カーボンニュートラルにつながることやと思う。

司会さきほどの黒谷さんの着物のお話とも通じますね。

駿河そうそう、それとすごい通じることだと思いますね。あと今、セカンドハンドがめちゃくちゃ流行ってますよね。下北沢とかに行くとセカンドハンドのショップも多くて、昔でいう古着屋。若い子らがそこで買うというのも、そういう傾向は良いなと思いますね。

身近でできるゼロカーボンアクション30は

司会さきほど海岸でのごみ拾いのお話がありましたが、ほかにごみを減らすことだとかごみにしないことだとかそういったリユース、リデュース(減らす)という身近な取り組みはありますか。

駿河マイボトルとか、お箸をもらわないとか、コンビニで袋をもらわないというのは本当に身近で誰でもできることやと。家に帰れば箸がある訳だし。

黒谷確かにそうですね(笑)。

駿河手で持てるものは手で抱えればいいと思うし、しっかり買うならマイバック持って行くとか。最近ニュースで見たのは、今まで鶏肉とかをスーパーでプラスチックの容器に入れて売ってたじゃないですか。それを、紙の袋詰めに変えたスーパーのニュースが流れてました。

黒谷へえ、そうなんですか。

駿河それが自分の好きな量を入れられるからすごく好評らしくて。パックで売っていると250グラムとか決まった分量だけど、その家庭によって必要な量が違うから、袋詰めに変えたらそれがめっちゃ好評というニュースを見て、これはすごいいいことやなと思って。昔はお肉屋さんとか行ったら新聞紙とかに包んでバンとくれていたのに、いつの間にかプラスチックとラップに巻かれていて。あれもごみになっちゃうじゃないですか。無くしていければ良いのになと思ってはいますけどね。

司会「ゼロカーボンアクション30」には、より多くの人にかかわってきてもらうことが必要になりますが、アイデアや思いを教えてください。

黒谷今、私たちが、気が付いたらこれも「ゼロカーボンアクション30」に当てはまっていたということがあったと思うので、記事を読んでくださった皆さんも、「あ、これがそうだったんだ」と、まず知っていただけるきっかけになれたらすごい嬉しいなと思います。

駿河まあでも、本当に小さなことでいいと思うし、「これを絶対やらなきゃ!」と思っちゃうと続かないから。逆に続けられることを、一人ひとりが小さいことでもいいから続けていく。一番簡単なことでいったらコンビニで買い物をしてレジ袋をもらわないで良いように、小さいマイバックを常にポケットやカバンにいれておけばいいし。あとは企業さんにもどんどんそういうことを考えてほしいと思いますね。
便利にはなったけれど、いらないものも多すぎると僕は思う。そういうのを考えるだけでも、「これ別に要らんよな」と思えばそこを「ください」とは言わなくなると思うから、何が要らないのかを考え出すところからだけでも一つのアクションにはなると思うんで。まずはコンビニの袋をもらわないことじゃないですか。

黒谷わたしも今日ニュースで見たんですけど、パッケージに色を多用しないという企業努力で、過剰包装にならず、リサイクルしやすい包装にしているなどいいなと思いました。もちろん、デザインを省いていくと、クリエイティブなところが省かれる、潤いがなくなっていくというのもちょっとあるかもしれないんですけれど、でも、できるところは抑えるという形で考えていく時期に来ているんじゃないかなという風に思いますね。

生活の中でできること、身近なことの積み重ねが、脱炭素社会の実現につながっていきます。「ゼロカーボンアクション30」に、できるところから取り組んでみましょう♪

インタビュー動画

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