京都伝統産業工芸会は、京都の伝統産業業界の有志で形成された団体です。
異業種交流団体の先駆者と高く評価され、伝統産業業界の振興と発展、消費者の認識を目的に様々な活動を行っています。

昔から引き継がれてきた伝統産業の本質は、長く使える丈夫なのは勿論、たとえ傷んでしまっても、それを修繕して使い続けることができる「つくり方」にあります。

きものを例に挙げるなら、シミを直したとき、残った部分に同じ技法で上から模様を描く技術、寸法を変えるために切り落とし、再度手縫いで縫い直す和裁の技術、様々な伝統産業の技術を合わせることで、古いきものが生き返ります。
こうした連携は、職人の層が厚い京都だからこそ続けられる活動です。

ひとつのものを長い間使い続けるための技術は、何世代にもわたり、想いを伝えるための技術でもあります。

そんな伝統産業の持つ本質的な魅力を伝える活動を通して、古いものは捨てて、新しいものを買うという感覚から、本当にいいものを長く使い続ける価値を理解できる人を増やすことが、伝統産業の活性化だけでなく、低炭素社会実現への貢献につながると考えています。

http://www.kyo-kougei.com/4.html

掲載されているFun to Share宣言及びその内容は、各企業・団体から寄せられたものです。