日本には、諸外国に類を見ない古来からの伝統文化があります。
そして、その中には先人の智慧が詰まっています。

楽器を例に挙げると、日本の楽器は木、絹糸、革、象牙、漆、籐など自然素材を使っています。
自然素材を使った伝統的な和楽器は、四季を感じさせる音。夏は涼やか、冬は暖かな気持ちにさせる音色を奏でます。
実際、日本の楽器を使った作品は、自然への賛歌や四季のうつろいなどをテーマにしたものが数多く残っています。

自然のものは廃棄しても自然に戻る。次の世代で素材となる。
風土に合った素材を使うことは、夏の湿気、冬の乾燥に耐え、長く使い続けるための智慧でもあります。

私たちは、無形文化財や民俗文化財についての優れた技能の調査記録・保存公開を通じ、こうした日本独自の伝統文化の普及・振興、後継者の育成、優れた伝統文化の海外への紹介と国際交流を行っている団体です。

この活動を通じ、日本の伝統文化の持つ、「長く使えるものをつくることで使い捨てを減らす」「自然と共存する」という考え方を発信することが、低炭素社会の実現に貢献すると考えています。

掲載されているFun to Share宣言及びその内容は、各企業・団体から寄せられたものです。