日本の文化を象徴するひとつの表現として、書・画・器といった日本の伝統的な“美”は薄明の中に置かれることで美を放つという捉え方「陰影礼賛」という言葉があります。“明るさ”ひとつをとってみても、長きにわたり受け継がれ、親しまれ続けてきた日本独自の素晴らしい灯り文化があります。「灯-Akari-プロジェクト」は、和蝋燭の灯色からその揺らぎまでを、現代の最新技術によりLEDで忠実に再現した灯りを産学連携で研究し、世の中に拡散していくプロジェクトです。例えば、ニューヨークでの企画展では、和蝋燭のゆらめきを再現したLEDのライトで、薄光のもと作品を鑑賞する演出をしたり、お寺でのイベント照明に使われたりと、灯火の独特な揺らぎと、なんともいえない温かい灯色、そして、防炎防火対策が、和蝋燭型LEDの最大の特徴です。いつの頃からか不必要に明るくなり過ぎてしまった日本社会において、伝統的な古き良き灯りの価値を共有し、楽しんでいきたいとの想いを軸にしています。日本に古くから伝わる素晴らしい文化を継承しつつ、後ろ向きな節電ではなく、前向きに楽しむことのできる節電を目指し低炭素社会の実現へ貢献致します。
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