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あなたの家庭には何が一番効果的?~うちエコ診断で省エネ生活を一歩リード

家の中で一番エネルギーを使っている箇所はどこ? どこを省エネするのが一番効果的なの? などと考えたことはありませんか?
独身世帯、子どもがいる世帯、高齢者世帯など、世帯構成は様々ですし、お住まいの地域の気候によっても状況は変わりますし、一戸建てか集合住宅かによっても効果は異なります。
そんなとき、ぜひおすすめしたいのが、環境省が行っている「うちエコ診断」です。うちエコ診断とは、ご家庭のエネルギー使用状況や光熱費などの情報をもとに、診断士が専用ソフトを使って、お住まいの地域の気候やご家庭のライフスタイルに合わせた“あなたのご家庭にピッタリの省エネ、CO2対策”を提案するもので、NHKの朝の情報番組「あさイチ」でも特集されました(令和2年1月20日放送)。 今回は、数多くの診断実績がある、「うちエコ診断士」の真田由美子さんにお話しをお聞きしました。

うちエコ診断とは?どんな省エネ対策が提案されるの?

うちエコ診断では、最初に家庭で使用されているエネルギー(電気、ガス、灯油、ガソリン)の量をお聞きして、お住いの地域でのエネルギー消費の平均を50位として1~100位の順位で示します。順位が上位にあればエネルギー消費が少なくCO2排出量が少ないエコなご家庭、反対に下位にあれば、エネルギーの使い方に無駄がある可能性があります。次に、給湯やお風呂、冷暖房機器、自動車等の使い方について詳しくお聞きして、具体的な省エネ対策について、うちエコ診断士が提案します。

うちエコ診断結果

うちエコ診断結果

この図は、お風呂や洗面、トイレに関係する給湯分野の対策を提案したものです。左側には、お聞きした情報をもとに、そのご家庭でできるさまざまな対策が、効果の大きさと費用の大きさで並んでいます。これらの中から、ご家庭で実際にできそうなことを、うちエコ診断士のアドバイスを聞きながらAさんが選んだものが右側の図です。3つの対策を実施することで、CO2排出を約34%、光熱費で約25,500円も減らすことができると推計されました。

おすすめアイテム「節水シャワーヘッド」

Q:すぐに始められて効果の大きい対策といったら、なんでしょうか?

A:私が診断したAさん宅では、ご家族とも相談して、お風呂のシャワーヘッドを節水シャワーヘッドに交換したり、テレビの明るさ調節を変更したりといった取組にチャレンジしました。
すると、1か月間の実践の結果、昨年同月比で光熱費が約2割も削減できました!
中でもAさんが一番効果を実感していたのが、節水シャワーヘッド。節水シャワーヘッドは、快適な水の量や水圧を保ちつつも、シャワーで使うお湯の量を減らしてくれるすぐれもの。お湯の使用量が少なくなるということは、節水はもちろん、湯沸かしのエネルギーも削減になります。
うちエコ診断でのシミュレーションでは、シャワーヘッドの使用で約35%のお湯を削減でき、4人家族では年間のCO2排出削減量は約200kg、光熱費の削減額は年間で約18,000円にもなります。
節水シャワーヘッド自体の価格は数千円から1万数千円程度なので、すぐに元が取れるのも魅力です。手元で止水できるボタン付きのシャワーヘッドや軽量のシャワーヘッドなど、いろいろなタイプがありますので、ご家庭に合ったものを探してみてはいかがでしょうか。

節水シャワーヘッドのイメージ

節水シャワーヘッドのイメージ

おすすめアクション・その1「お湯を使わない食器洗い」

Q:家庭からのCO2排出量の約15%を占めるといわれているのが給湯ですよね。さきほどの節水シャワーヘッドでもお湯を使いますが、給湯によるエネルギー消費は膨大で、その分ガス代・電気代がかかります。
それでは、キッチンでの、給湯によるエネルギー消費を少しでも減らすには、どんなことができるでしょうか。

家庭からの二酸化炭素排出量(世帯当たり、燃料種別)(2017年度)

家庭からの二酸化炭素排出量(世帯当たり、燃料種別)(2017年度)

A:食器洗いをする時に、お湯を使わずに水を使うと省エネにつながります。手荒れを回避し、水の冷たさから逃れるためにはゴム手袋を使うのも有効です。
油汚れは水だと落ちにくいものもありますので、あらかじめ、古い布や紙などでふき取ってから洗うと汚れ落ちがよくなります。
水だと冷たすぎて厳しい!という場合には、給湯の設定温度をちょっと見直すだけでもエコになりますよ。さらに!給湯器を買換える際には、従来型のものより少ない燃料でたくさんのお湯を沸かすことが出来るエコなものを選ぶと、大きな省エネ効果が得られます。

おすすめアクション・その2「冷蔵庫はゆったりと、冷凍庫はぎゅっと詰め込んで」

Q:毎日の生活に欠かせない冷蔵庫の使い方について、できることは何かありますか?

A:冷蔵庫の「使い方」を見直すと、省エネにつながりますね。「冷蔵庫」の中は詰めすぎず、調理したものを入れる場合も熱を冷ましてから入れるようにするなど、庫内の温度を上昇させないことが重要です。詰めすぎると冷気が庫内に行き届かなくなり、効率よく全体を冷やすことができなくなります。
一方で「冷凍庫」は、ある程度詰めておいた方が、凍った食品自体が保冷剤の働きをし、お互いを冷やし合うので省エネにつながりなります。

冷蔵庫はゆったりと
冷蔵庫はゆったりと
冷凍庫はぎゅっと詰め込んで
冷凍庫はぎゅっと詰め込んで

また、冷蔵庫の設置場所も、壁など周囲と間隔をあけて、放熱させることが大切です。側面に書類やチラシなどを貼っていませんか?放熱の妨げになりますので、側面には何も貼らないでおくことも大切です。

うちエコ診断から家族のコミュニケーションを

Q:うちエコ診断を受けることによって、他に何かいいことはありますか?

A:それぞれのご家庭の省エネできるポイント、できる工夫などが、うちエコ診断から見えてきます。うちエコ診断は結果を見てアクションするだけでなく、診断結果をもとに家族で相談するツールにできるとより効果的です。家族で一致団結して、省エネの目標設定と、それにむけたアクションを実践してもらえれば理想的ですね。
Aさんのご家庭でも、家族がひとつの部屋に集まって生活するようになったり、率先してこまめに部屋の電気を消したりする雰囲気ができて、コミュニケーションの向上にもつながったそうです。その結果が、光熱費を2割削減した大きな力になりました。

ライフスタイルに応じた工夫を続けることで、無理や我慢をしなくても、無駄なエネルギー消費を減らし、光熱費の節約効果が得られます。あなたのご家庭でもうちエコ診断を受けてみませんか?

「うちエコ診断」で検索!(外部リンク)

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