地球温暖化防止コミュニケーター

地球温暖化防止コミュニケーター活動紹介

全国各地でご活躍中の地球温暖化防止コミュニケーターをご紹介します。

「地球温暖化防止コミュニケーター勉強会」を開催しました

2018年2月に、トレーナー、トップコミュニケーター、エキスパートコミュニケーター、活動報告回数上位のコミュニケーターを対象とした「地球温暖化防止コミュニケーター勉強会」を開催しました。
31名にご参加いただき、地球温暖化の最新情報や伝え方について学ぶとともに、参加者同士で交流する時間も持ち、大変有意義な時間だったと、参加者の皆さまにも好評を得ました。

地球温暖化の最新情報に関する講義

国立環境研究所 地球環境研究センター 気候変動リスク評価研究室の江守正多室長に、地球温暖化に関する最新のトピックスとして、2017年の気温変化や海氷域面積の変化、異常気象の状況、国際動向等について解説していただきました。

コミュニケーションに関する講演及びワークショップ

累計発行部数120万部以上のベストセラー「伝え方が9割」の著者であるコピーライターの佐々木圭一さんをお招きし、「ノー」を「イエス」に変える技術について解説いただくとともに、コミュニケーターが実際に直面しそうな3つの課題について、各自で考え、共有するワークショップを行いました。

参加者交流

江守さん、佐々木さんにも加わっていただき、参加者の皆さんにご歓談いただきました。
トレーナーとコミュニケーターはもちろん、トレーナー同士、コミュニケーター同士も、これまで交流する機会が少なかったため、大変貴重な時間となりました。

環境教育のエキスパートがトップコミュニケーターに 小林由紀子さん

NPO法人代表理事として、国や自治体の依頼を受けて数多くの環境教育の企画や人材育成等を行っている小林さんにお話を伺いました。

――――― 地球温暖化防止コミュニケーターになられたきっかけは何ですか?

25年前にPTA活動に携わる中で環境問題のことを知り、子ども達により良い未来を残したいという思いが募って、環境学習クラブやエコクラブを作りました。その後、地域で3R講座活動や校区内のフリーマーケット運営、岐阜市消費生活モニターの環境講座や公民館講座の企画を行う中で、自分でも環境について突き詰めて学習するようになり、環境カウンセラーや地球温暖化防止コミュニケーターになりました。

――――― 日頃はどのような活動をされていますか?

岐阜県の環境学習推進員として、年間80~100回程度、学校の環境学習の講師やアドバイス、コーディネートなどを行うほか、岐阜大学工学部次世代エネルギー研究センター所属の「清流の国ぎふ エネルギー・環境科学ネットワーク(ぎふSEEN)」の科学教室のコーディネーターとして環境と科学を結びつけた工作教室の企画、運営しています。
講座を聞いた人に「環境のことが少し分かった」「面白かった」「今日からできることをやってみようと思った」といった感想をいただくことにやりがいを感じますし、以前エコクラブに参加した子どもが、その時の活動がきっかけとなって環境の研究や環境学習の職業に就いたという連絡をいただいた時は、大変嬉しかったです。

――――― 活動を通して意識していることなどありますか?

講座の企画や講師を担当する際には、事前の打ち合わせを最も重視しています。相手の意図を引き出し、参加者の知りたい意欲を高め、興味をかきたてる内容になるように準備するためです。
オリジナルの教材も使いながら、本質的な内容を簡潔に、私自身が楽しいと思うこと、驚いたことと一緒に伝えることで、それが聞き手の問題意識となり、詳しく調べてみる、人に伝える、といった行動につながるプロセスを大事にしたいと考えています。
あと、環境、社会、経済のつながり、温暖化、エネルギー、3R、水環境、生物等のつながり、身近な取り組みと世界規模の環境問題など、「地球はつながっている」ということを意識して伝えるようにしています。

オリジナル教材「間取り図ゲーム」を使用した授業 (撮影協力)岐阜市立青山中学校
オリジナル教材「間取り図ゲーム」を使用した授業 (撮影協力)岐阜市立青山中学校

オリジナル教材「間取り図ゲーム」を使用した授業 (撮影協力)岐阜市立青山中学校

――――― 他のコミュニケーターさんへのアドバイスやメッセージなどありましたらお願いします

常に基礎的な知識の確認と新しい情報の入手に努め、根拠や出典が曖昧な情報はしっかりと検証するだけでなく、自分の中で情報を熟成させて、知識に変える作業が重要だと思います。
地球温暖化対策は、一人ひとりが関心を持って実践していくことが重要です。聞き手が具体的な行動をイメージできるように伝え方を工夫し、地球温暖化を自分事として考えてもらうことが、コミュニケーターの役目ではないかと考えています。

普段から小林さんに出前授業や市民講座を依頼し、今回の岐阜市立青山中学校の取材に御協力いただいた岐阜市地球環境課の方に、小林さんに依頼する理由を伺ったところ、「小林さんの講演は、わかりやすいだけでなく、毎回聞く方に合わせて話のポイントを変えてくださるので、講演を受けた方からも評判がよくて大変ありがたいです。」とのことでした。

トップコミュニケーター第1号 西林秀晃さん

西林さんは、一般企業の環境問題担当としてお勤めのかたわら、静岡県静岡市にある「ふじのくに地球環境史ミュージアム」のインタープリター(解説員)としてご活躍中です。
活動報告回数100回を突破し、トップコミュニケーター第1号となられた西林さんにお話を伺いました。

――――― 地球温暖化防止コミュニケーターになられたきっかけは何ですか?

平成4年に仕事の関係で沖縄に赴任した際にスキューバダイビングに興味を持ち、そこで知り合った方に「50年前の沖縄の海はもっときれいだった」という話を聞いて、自らが関わることで様々な環境問題を解決したいと考えるようになりました。
それから環境カウンセラーや地球温暖化防止活動推進員など、環境に関する資格を取得するようになり、その一つとして地球温暖化防止コミュニケーターになりました。

――――― 日頃はどのような活動をされていますか?

ふじのくに地球環境史ミュージアムのインタープリターとして、対話型の展示である地球家族会議の進行役を担当しています。
水や資源、生物多様性など、環境リスクに関する様々なテーマの話を1回あたり約20分、1日に8回開催しており、その一コマで「2100年未来の天気予報」など、コミュニケーターの教材を使用しています。
その他に、地球温暖化防止活動推進員として小学校の出前授業や生涯学習センターでの講師なども行っています。

――――― 活動を通して意識していることなどありますか?

伝える時には、身近な例を出しつつ、参加者の表情や反応を確かめながら話をするように心がけています。
人間活動によって自然が壊されていることに対して、今ならやれることがある、考えることは色々ある、ということに気付いてもらうための‘考えるヒント’を与えられたらと思っています。
伝える側がいくら環境リスクだと言っても、聞き手にしっかりと伝わらなければ、感じていただけなければ変わっていきません。伝わったあとで、自ら動き出してもらえたら嬉しいです。

――――― 他のコミュニケーターさんへのアドバイスやメッセージなどありましたらお願いします

芸能人でも人前では緊張すると聞きますし、私もそうです。説明するとなると、どうしても「上から目線」で話しがちなので注意が必要です。
あと、聞き手が笑顔を返してくれたら、それは聞いてくれている証拠ですから、相手の反応を見ながら話すことが大切だと思います。
活動の場や活動の機会を作ることは難しいですが、地球温暖化だけで閉じるのではなく、自然保護やゴミ問題など他の分野にも関心を広げ、企業や行政、NPO法人などと連携するなど、「人と人とのつながり」が大切だと思います。

ふじのくに地球環境史ミュージアムのインタープリターは、9名が地球温暖化防止コミュニケーター!

2016年3月に開館したふじのくに地球環境史ミュージアムは、人と地球上の生態環境とのかかわりを歴史的に研究することで過去から現在を見通し、そして未来の在り方を考える博物館です。人と人との対話を大切にし、展示物を見ながら、解説員と参加者、あるいは参加者同士が会話しやすい空間がデザインされています。
地球家族会議を担当するインタープリターのうち9名は、地球温暖化防止コミュニケーターにも登録し、訪れた方々にわかりやすく解説しています。

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