地球温暖化防止コミュニケーター

動物たちとの出会いが、あしたを変える

「おはようございます!」子供たちの明るい声が響きます。
ここは静岡市立日本平動物園。
動物本来の行動や能力を見せる行動展示スタイルを採用し、園の各所は動物をできるだけ自然の姿で見せる工夫が凝らされています。約160種700点の飼育動物、面積約13ヘクタールと、国内でも有数の動物園として年間60万人以上の方が訪れる人気動物園です。

今回ご紹介するコミュニケーターは、湯本昌人さん。
日本平動物園の清掃、レストハウス、売店など動物園の様々なサービス系を一手に担うとともに、ボランティアガイドの募集、育成、支援などを行う静岡市動物園協会のトップとして協会を束ねている理事長です。

今日は、事前申込みされた小学1年生25名のツアーに同行させていただきました。

「今から沢山の動物たちを見てもらうけれど、ただ、動物たちが可愛い!というだけでは無く、しっかり観察しましょう」と挨拶。
温暖化が動物たちに与えている影響や、日本平動物園でも一番人気のホッキョクグマ、ロッシーとバニラを取り上げて、絶滅危惧種についての説明、これ以上地球が熱くならないようにみんなが出来る事は何があるだろう? 等の話をされました。

ここから約2時間、小学生たちはガイドボランティアさんと園内を回ります。

動物園で最初に会えるのはレッサーパンダ。
日本平動物園が血統管理し全国の動物園の飼育調整を行っていて、二本足で立ちあがることで有名になった“風太”もここ日本平動物園生まれです。
「昨年の夏は、暑くて動物たちも外に出られず、体調を崩した動物も。
とくに、レッサーパンダは暑いのが苦手。気温が 25 度以上になると大変なんだよ」との説明に、子どもたちは頷きます。

日本平動物園では、事前申し込みをすると養成されたガイドボランティアが引率して、少人数のグループごとに案内を行います。
湯本さんは案内するガイドボランティアに付き添いながら、自らが説明するだけでなく、様子を見ながら子供たちに声をかけていきます。

「ほら、見てごらん。」の声に、子供たちは皆、目を輝かせながら一生懸命動物たちを観察しはじめます。

広い園内を回っていると、赤い帽子の可愛い幼稚園児の団体と遭遇。湯本さんは、小学生の団体はガイドボランティアに任せ、すかさずこの子供たちに説明を開始します。

そして、初めの挨拶で紹介したホッキョクグマのロッシーとバニラがいる動物園で一番人気の猛獣館。
入口は、北極をイメージした真っ白な洞窟風に作られていて、壁面には温暖化防止のための普及パネル、ホッキョクグマの様子を映した動画が流れています。
円形水中トンネルが設置された水族館のようなしつらえに、子どもたちの目はくぎ付け。ゴマフアザラシが水中を行き来するたび、子供たちから歓声があがります。

湯本さん、今度は、子どもを抱いた一般の来園者に「ホッキョクグマ」の生態や温暖化による危機について説明を始めました。
「ホッキョクグマの毛の色は何色だと思いますか?」
「白!」
「そう見えますが実は透明。毛はストロー状で熱を逃がさないようになっています。
ホッキョクグマは温暖化で餌のアザラシが捕れず、頭数が激減しとても貴重な存在。絶滅危惧種に指定されています。今は繁殖期で仲良くしてくれているので、赤ちゃん誕生を待ち望んでいます。」
じゃれる2頭のホッキョクグマを目の前で見ながらの説明に、熱心に聞き入る親子連れ。
かなりの時間、見入っていました。

湯本さんにお聞きします。
地球温暖化防止コミュニケーターの資格を取られての感想は??

テストに少し手こずりました。
が、動物園の使命である動物の飼育、血統管理だけでなく、
社会的役割である情操教育や環境教育の推進にも力を入れて行きたいので、良かったと思っています。
今回、子供たちの反応を見て手応えを感じましたし、地球温暖化について伝えることの重要性を改めて再認識させられました。
コミュニケーターとして情報や知識を沢山の来園者に伝えたいですね。

最後に

動物たちとの出会いが、あしたを変える
来園者は日本平動物園の動物たちと触れ合うことにより、さまざまなことを感じますそれらは、その人たちにとって変化するきっかけになります
視点、考え方、モノの見方、知識
すべての「あした」に繋がるきっかけになるように。。。(日本平動物園HPより)

今回、理事長である湯本さんが動物園第一号のコミュニケーターとして、通常のガイドツアーにコミュニケーターの視点を加えて案内をしてくださいました。子供たち等の反応を間近に見ていて感じたのは、目の前にいる動物たちを見ながら聞く地球温暖化問題の説明は、より一層子どもたちの心に響いたようだ、ということです。
ガイドツアーを行うガイドボランティアさん(現在100名在籍)に地球温暖化防止の伝え手の環を広げられれば、来園する多くの人たちが身構えず楽しみながら温暖化について考えていただける機会となる、と痛感しました。

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