地球温暖化防止コミュニケーター

コラム

知っているようで知らない天気の言葉

2018年9月28日掲載

2018年7月23日、埼玉県熊谷市で最高気温41.1℃と、日本の最高気温の記録を更新しました。この暑さの報道においては、度々、「猛暑日」「熱帯夜」といった暑さを表す言葉が使われています。他にも似たような言葉として「真夏日」「夏日」がありますし、冬には「真冬日」「冬日」という言葉も使われます。これらの言葉の違いは知っていますか?



「猛暑日」「真夏日」「夏日」「熱帯夜」などの言葉

まず、「猛暑日」は、最高気温が35℃以上となった日を表します。最高気温が30℃以上となった日は「真夏日」、25℃以上となった日は「夏日」といいます。また、朝の最低気温が25℃を下回らないような寝苦しい夜を「熱帯夜」。(厳密には、夜間だけではなく1日を通して最低気温が25℃を下回らない日をいいます)。一方、寒候期における寒さを表す指標として、最高気温が0℃を下回り、一日中氷点下の状態である日を「真冬日」、最低気温が0℃を下回る日を「冬日」といいます。
これらの言葉を使って地球温暖化の影響を評価することもできます。具体的には、地球温暖化の進行とともに、年間の熱帯夜、真夏日、夏日、猛暑日といった暑い日の日数は増加傾向にありますし、冬日、真冬日といった寒い日の日数は減少傾向にあります。



雨量を表す言葉

一方で、強い雨が降っているときに使われる言葉がいくつかあります
1時間に80mm以上、50mm以上、30mm以上、20mm以上、10mm以上降るような強い雨を、それぞれ「猛烈な雨」、「非常に激しい雨」「激しい雨」「強い雨」「やや強い雨」といいます。地球温暖化の進行に伴って大雨の頻度が増加することが指摘されていますが、実際、日本では、「猛烈な雨」や「非常に激しい雨」の年間発生回数が増加傾向にあります。



「大雨注意報」「大雨警報」「大雨特別警報」とは

また、2018年の夏、「平成30年7月豪雨」と命名された災害が発生しました。この大雨災害においては、11の府県で大雨特別警報が気象台から発表されました。大雨特別警報とは、数十年に一度の降雨量となる大雨が予想され、重大な災害の起こる恐れが著しく大きい場合に発表されます。
通常、大雨が予想される場合は、段階的に、大雨注意報、大雨警報が発表されます。災害の起こる恐れがある場合は大雨注意報、重大な災害の起こる恐れがある場合は大雨警報です。つまり、大雨特別警報が発表された段階では、既に災害が発生していることも考えられるので、実際の避難行動を終えておきたいところです。

特別警報 重大な災害の起こるおそれが著しく大きい場合に発表
警報 重大な災害の起こるおそれがある場合に発表
注意報 災害の起こるおそれがある場合に発表

天気に関する言葉には、季節を表す抒情的なものも数多くありますが、猛暑や大雨といった災害に直結するような極端な現象を表す言葉、防災上欠かすことのできない言葉がたくさんあります。これを機に、関連する言葉を整理して上手に活用してほしいと思います。

多森 成子(たもり せいこ)

地球温暖化防止コミュニケーター・トレーナー
三重テレビ気象キャスター/気象予報士/防災士

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