今回、安田さんが訪れたのは、東京・千代田区にあるコイズミ照明ショールーム東京。こちらに展示されているものは、すべてLED照明です。
安田さんにLED照明の基礎知識を教えてくれるのは、コイズミ照明ショールーム東京ライティングコンサルトの竹下佳見さんです。
安田 竹下さん、こんにちは。今日はよろしくお願いします!私、LED照明について、とっても興味があるんですが、何をどう選んで交換・使用したらいいのか全くわからないので、今日は手取り足取り(笑)教えてください!
竹下 こちらこそ、よろしくお願いします!早速ですが、美沙子さんのお宅は、シーリングライトや電球はLEDを利用されていますか?
安田 それが…どれが白熱電球でどれが電球形LEDランプなのか見分けがつかなくて…(苦笑)。あ!でもひとつだけ確実なのがあります!クリスマスツリーの照明は、LEDです!色がイロイロ変わってとってもキレイなんです。
竹下 そうですよね。現在は、イルミネーションのような飾りとしてLEDが使用されるだけでなく、お住まいの照明環境が全面的にLED化されています。新築の一戸建やマンションのほかにもリフォームなどでLED照明を導入されるご家庭も増えているんですよ。
安田 竹下さん、基本的な質問で恐縮なんですが…。
竹下 何でしょう??
安田 いま住んでいる私のマンションの照明器具をLED照明に交換することは可能なんですか?
竹下 もちろんです!カンタンに設置できる置き型タイプもありますし、ソケット部分が合えば交換できるものもありますよ。
電球には、照明器具と接続する口金(くちがね)という部品があります。その口金があえば、電球形LEDランプに交換できるものもあります。(※)
その他、工事が必要なLED照明もありますが、種類が豊富なので、ご自身のお好みや住宅事情に合ったものを選んで、少しずつ交換していくのもいいかもしれませんよ。
※ご自宅の照明器具がランプのみの交換の場合、照明器具メーカーにご確認ください。
安田 そうなんですね!ちょっと安心しました(笑)。
竹下 まずは、コチラのリビングルームで、光の色について見ていきましょう。
安田 わぁ、天井の高いお部屋ですね。
竹下 コチラは6mの天井吹き抜けの6畳のお部屋です。天井の高い部分や床面の明るさがとれるように、壁に間接照明や壁付けの照明器具が設置されています。
安田 白い壁に向かって照らしているので、壁への反射の影響からか、とっても明るく感じますね。
竹下 「照明計画」を立てるとき、とても重要なことがあります。それは、移り変わっていく一日の太陽の動きを考慮・意識すること。昼と夜を作り出す太陽の光(自然光)に近い光(人工光)の中にいると、人は心地よく感じるんですよ。
安田 太陽の光!全然考えたことなかったですー。それって体内時計にも影響しそうですね。
竹下 まさにそうなんです!青白い光(昼白色相当)は、活動する時間帯の光の色で、オレンジ色の光(電球色相当)は、ゆっくりと寛ぐ夜の時間帯の光の色なんですよ。
安田 この照明の色は夕方の雰囲気ですね。私の家のあかりは、たぶん、このオレンジ色の照明です。どうりで、いつもなんだか眠いと思った(笑)。青白い光だと、活動的なキモチになりますね。お部屋のお掃除など家事もサクサクはかどりそうです。一方で、夕暮れのような光だと、ゆったりとしたキモチになってリラックスできますね。なんとなく設置していた照明器具でしたけど、お部屋や時間帯で何をするのか、目的別に選べばいいんですね。
竹下 照明選びの第一歩を踏み出したところで、美沙子さん、コチラをご覧ください。白熱電球・電球形蛍光灯ランプ・電球形LEDランプの3つが並んでいます。どれが電球形LEDランプかわかりますか?
安田 うわぁまぶしい(笑)。んーどれだろう?ムズカシイ…
竹下 手を近づけてみてください。
安田 熱いのかな?
安田 アレ?熱いものとそうでないものがある。
竹下 そうです。触っても熱くないのが、電球形LEDランプなんですよ。
安田 こんなにも違うんですね~!
安田 電球形LEDランプは、寿命が長くて電気代が安いので結果的にエコにつながる、というのは漠然と知っていたんですが、その他のいいところも教えてください。
竹下 まず寿命ですが、1日に10時間点灯した場合、白熱電球は約3か月、蛍光灯は3~5年ですが、電球形LEDランプは約10年です。
安田 そんなに違うんですね!
竹下 一般的に電球形LEDランプの寿命は、使い始めてから明るさが約70%に落ちるまでとされていて、10年経っても点いています。でも器具の劣化などもありますから、点検・交換の目安は10年ですよ。
安田 寿命が長いと、高天井など交換しづらい場所の設置にもオススメですね。
竹下 それに、電球そのものが熱くならないので、エアコンをつけているときに効きが悪いなどの影響を及ぼさないんです。
安田 そっか!電球の熱の影響が少ないと、エアコンの設定温度を下げすぎたりすることがないから、エアコンの省エネにつながるんですね。
竹下 LEDランプには、【省エネ】で【長寿命】以外にも、いいところがたくさんあります。
安田 そんなにいいところがあるなんて!私、どうして今までLED照明に変えてこなかったんだろう…(笑)。色や明るさが自由に変えられるのもとても魅力的ですね!お部屋の雰囲気づくりに活かせそうです!
竹下 続いて、【配光角度】についてご説明します。コチラのキッチンの照明をご覧ください。
安田 ふたつのLEDペンダントライトがありますけど、どこが違うんでしょう?
竹下 LEDの光りは直進的なビームのように照らすので、光を広げたり、集中させたりすることで、【広がりのある光】と【集中した光】の2種類のあかりを作り出すことができるんです。それを【配光角度】と言います。
安田 お料理をするんだったら、私は【広がりのある光】の方が好みのタイプです。全体をまんべんなく照らすことができるので、お料理をつくっていく進行がよくわかりそうです。
竹下 そうですね。全体的に見渡したいときは【広がりのある光】がオススメです。一方でアクセントとして使う場合や、そこだけを照らしたいとか、直下照度を高めたいときにはく、集中した光【集中した光】がオススメです。照明器具の種類によっては、スイッチひとつで切り替えられるので、とっても便利なんですよ。
安田 白熱電球や蛍光灯照明器具からLED照明へと変えるだけで、こんなにも見え方が違うんですね。目から鱗なことばかり!
今までは、省エネだけの印象だけでしたが、使いやすくて選択肢も多いし、LED照明はいろんな照明器具の″いいとこどり“をしているという所が気に入りました!主婦はお得が大スキですから(笑)。
安田美沙子さんも魅せられた電球形LEDランプ!白熱電球に比べると購入価格は高価ですが、電気代を含めるとトータルコストは安くなります。 また、消費電力が少ない分、ご家庭で排出するCO2も少なくなります。 CO2削減による地球温暖化対策のためにも、電球形LEDランプへの交換をおすすめします。