LEDとは、発光ダイオード(Light Emitting Diode)の3つの頭文字を省略したもので、電気を流すと発光する半導体の一種です。
LED単体の歴史を見ると、1960年代に赤色と黄緑色LEDが開発されて以来、早い段階から表示用光源として実用化されてきました。
その後1993年に以前とは明るさのレベルが違う青色LEDの開発、緑色の開発により光の3原色が揃い、夢かと思われたLEDの白色化やフルカラー化が現実のものになりました。
さらにもっと明るいLEDの開発が進み、一般照明分野でのLED照明の活躍が始まっています。
たとえば、電球形LEDランプは、白熱電球※と比べると、約85%も消費電力を抑えることができます!
消費電力が少ないということは、それだけ排出するCO2も少なくなるので、環境への負荷が軽減できます。
※白熱電球とは
JISにおいて、「白熱電球」の正式名称は、「一般照明用白熱電球」です。
また、一般的には、「ボール電球」、「反射形投光電球」、「ハロゲン電球」なども「白熱電球」と呼ぶ場合があります。
電球形LEDランプは、電球自体が長寿命。
定格寿命40,000時間タイプの場合、白熱電球※1の40倍となります。
白熱電球と比べると、電気代を含めたトータルコストではお得になります。ぜひ置き換えることをおすすめします。
※1 ほぼ同じ明るさの一般電球
・ON/OFFの繰り返しに強い
点滅に強く、頻繁にON/OFFを繰り返しても寿命に影響しません。
・スイッチONですぐに明るい
スイッチONですぐに明るくなります。
・ひかりで物を傷めにくい
熱や紫外線をほとんど含まないため、色あせしにくく 絵画や写真などの照明にも適しています。
・ひかりに虫が寄りつきにくい
紫外線をほとんど含まないため、虫が集まりにくくなります。
・環境に配慮
環境負荷物質である有害な水銀を含んでいません。
プラスチックに代表される有機材料は一般的に絶縁体と考えられていますが、その分子構造を精密に設計することにより、電気を流す半導体として用いることができます。
このような「有機半導体」を用いれば、現在はシリコンで作られている種々の電子デバイスを、有機材料で実現することができます。
実際にデバイスに用いられる有機半導体薄膜は、ラップフィルムのようなぺらぺらの膜であるため、「薄い」「軽い」「やわらかい」「安くできる」といった無機半導体にはない特徴を持っています。
その中でも特に、有機材料に電気を流すことで発光する「有機EL(ElectroLuminescence)デバイス」は、「きれい」「薄い」「面状発光」という極めて優れた特徴を持つことから、大学・企業を含めて活発な研究が行われています。
具体的なターゲットとして、液晶やプラズマに替わる次世代の薄型テレビ、さらには蛍光灯に替わる照明光源としての実用化研究が、多数の企業で展開されています。
情報提供:山形大学 有機エレクトロ研究センター