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省エネしながらより快適に! 建物のエコ照明化

意外と多い!照明のエネルギー消費

建物のエネルギー消費量全体に占める照明のエネルギー消費の割合は、意外と多いものです。オフィスビルでは夏季で約24%、冬季で約33%を占めています。 卸・小売店では、夏季で26%、冬季には36%にものぼるのが現状です。

照明のエネルギー消費 円グラフ 一般的なオフィスビル 夏季 空調機器48% 照明24% OA機器16% その他12% 冬季 空調機器28% 照明33% OA機器21% その他18% 一般的な卸・小売店 夏季 空調機器48% 照明26% OA機器4% 冷蔵庫3% ショーケース6% その他13% 冬季 空調機器31% 照明36% OA機器5% 冷蔵庫4% ショーケース8% その他16%

出典:経済産業省 節電メニュー 資源エネルギー庁推計

LED照明に替えるとどのくらい省エネ?

照明を最新のLED照明に替えた場合、明るさはそのままに、大幅な省エネをすることができます。その一例をまとめたのが以下の表です。
LED照明は寿命が長いので、取り替えなどに関するコストや手間も軽減できます。

蛍光灯をLED照明に替えた場合の省エネ率の比較表 オフィス・会議室 改修前 FLR40型2灯式逆富士型器具の場合 改修後 直管LED40型2灯用逆富士型器具 省エネ率約58% 改修後 LED一体型器具 省エネ率約67% 改修後 LED一体型器具+あかるさ・人感センサ 省エネ率約79% 店舗・施設 改修前 ダイクロハロゲン(JDR)75型スポットライトの場合 改修後 LEDスポットライト100型ダイクロハロゲン(JDR)75型相当 省エネ率84%

センサや無線制御器具で省エネ+快適

最新のLED照明には、センサや無線制御器具など、省エネをサポートする便利な機能がついています。

周囲の明るさを感知する「あかるさセンサ」は、周囲が暗くなると自動的に点灯。外光が入るなどして周囲が明るくなると自動的に消灯する便利なセンサです。窓際の過度な明るさや、照明が点灯する初期の余分な明るさを抑えることができます。

これにより消費電力が約30%省エネ!

人の在・不在を検知する「人感センサ」は、人がいない時には自動的に最小限の明るさに減光します。

これにより消費電力が約10%省エネ!

イメージイラスト 外が明るい時は抑えて点灯 外が暗い時は明るく点灯 人がいない時は約25%または約60%で点灯
※出典:(一社)照明学会・技術指針JIEG-0101(2012)「照明器具の適正交換に関する指針」

また、「無線制御器具」に交換すれば電源は既設の配線を利用し、新たに照度調節用信号線の配線をする必要がありません。簡単に照度調節を導入でき、リニューアルにおすすめです。

従来の照度調整器にてリニューアルした場合の配電図 照度調整信号線の工事が必要 電源-手動の照度調整器 無線制御器具を導入してリニューアルした場合の配電図 兆候信号線が不要です タブレットなどの操作器で簡単に照度調整ができます

これらを活用することで効率的に省エネできるだけでなく、環境に合わせた照度調節などが簡単にでき、快適さもアップします。

店舗・施設におけるLED化のメリット

1. 省エネ&長寿命でコストを削減

従来の照明器具からLED照明器具に交換すると、上でご紹介している通り、消費電力を大幅に削減することができます。
また、LED照明は光源寿命が長く、一般的な電球形LEDランプの定格寿命は白熱電球※の約40倍。LEDシーリングライトの光源寿命※も従来の点灯管式蛍光ランプの約7倍です。寿命が長いと廃棄物も少なくなり、買い置きの心配もなく、取り替える手間まで減らせます。

LED照明は従来の照明器具に比べると購入価格は高めですが、電気代を含めたトータルコストは安くなります。 また、CO2の排出も少なくなり、地球温暖化対策に貢献できます。

※ JISにおいて、「白熱電球」の正式名称は、「一般照明用白熱電球」です。また、一般的には、「ボール電球」、「反射形投光電球」、「ハロゲン電球」なども「白熱電球」と呼ぶ場合があります。
※ 一般的なLEDシーリングライトの光源は長寿命のため交換できません。  光源寿命=器具寿命となります。

2. 赤外線が少ない

ハロゲン等の白熱電球に比べ、LED照明の光には熱源となる赤外線が少ないため、照射物に大量の熱を与えることがありません。
熱によって溶けやすいチョコレートやケーキ、口紅等のライトアップにも最適です。

3. 照射物をより美しく見せる光も選べる

昨今のLED照明は、食べ物をより美味しく見せたり、衣服や化粧品の微妙な色味の違いも表現できるなど、照射物をより美しく見せるために光の波長を制御したものが増えてきました。 目的に応じて適切な光を選べることもLED化のメリットです。

4. 虫が寄り付きにくい・低温で発光効率が低下しない

補助金やリースの活用で賢く導入

自治体により内容は異なりますが、LED照明の導入には補助金を受け取ることが可能です。国によるLED照明の税制優遇措置ほか、自治体によるLED照明の補助金・支援策があります。 対象になるかならないかは、国、自治体の各担当課に確認をしてください。

また、照明器具メーカーやリース会社など、さまざまな企業がLED照明のリースを行っており、人気が高まっています。
リースなら、通常LED照明を導入するためにかかる初期費用(LED照明器具代・工事費用)をかけずに、月額固定のリース料金のみで導入することができます。
LED照明に切り替えることで電気代を大幅に削減し、環境によってはリース料を支払ってもコスト削減効果を得ることが可能です。

照明器具は10年を過ぎると故障率が急に増えていきます。10年を目安に、LED照明への切り替えを検討してみてはいかがでしょうか?

参照:日本照明工業会 「LED照明にカエルドキ」
LED照明を導入したオフィスのイメージ画像
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