COOL CHOICE LEADERS AWARD 環境省と爆笑問題が大募集!日本と世界を「クール」にする人。

結果発表

爆笑問題 田中賞

プロダクツ部門
コロンブスの卵賞
思わず消しちゃう照明スイッチ

糸井川 高穂 / 栃木県

作品紹介

「思わず消しちゃう照明スイッチ」は、ついつい照明を消したくなるようにデザインされた照明スイッチに貼るシールです。
人の“ついつい”を誘発するこのデザインは、認知心理学や行動経済学といった学術的な理論に基づいてデザインされています。
スイッチを押したいから押す、結果として節電を可能にするというアプローチが大きな特長となっています。

受賞者コメント

糸井川 高穂さん

新しい視点からの価値ある提案だと信じていましたので、受賞によって広く知られることを期待しています。
この「思わず消しちゃう照明スイッチ」は、人の「ついつい」を誘発して、オフスイッチを押したくなるようにデザインされたシールです。省エネ意識の高低に関わらず、人がそもそもどのような情報を認知・注目しやすく、ついやってしまうのか、認知心理学や行動経済学の研究成果を集めて、宇都宮大学の学生たちと考案しました。
そもそも持続可能な社会の実現は、正論を投げかけるだけでは省エネ意識の高くない人たちの行動は変えられません。そんな問題意識が製作と応募の原点にありました。人々に省エネ対応を訴えることなく、自然に省エネ行動へ促せる点がこのシールの特徴です。安価で簡易な方法なので、広く普及効果が見込める点もポイントだと思っています。
受賞によりローカルラジオや専門雑誌でご紹介いただいていますが、現在は実証に協力してもらえるパートナーを探しているところです。定量的な調査によって一定の効果が裏づけられれば、導入の後押しになると考えて研究を進めています。


サービス部門
マスコットキャラもかわいいで賞
気軽に楽しくエコ活動!「ていたんポイント」

北九州市民環境活動推進協議会 / 福岡県

作品紹介

「ていたんポイント」とは、子どもから年長者まで幅広い市民が、気軽に楽しく環境活動に参加することを促すため、環境活動に参加した市民に対してポイントを付与する北九州市のエコポイント制度です。
環境活動に参加するたびに「ていたんポイント」が貯まり、ていたんグッズやエコグッズなどが当たる抽選会に参加できるこの制度は、北九州市民の環境活動への参加増につながることを目指しています。

受賞者コメント

北九州市民環境活動推進協議会 長野 愛美さん

この度は本当にありがとうございました。爆笑問題、田中さんに「ていたん」を褒めていただき、全国に発信できたことを嬉しく思います。
「ていたんポイント」は環境活動にもっと気軽に参加いただけるよう参加ごとにポイントを付与する制度です。ポイントを貯めると、ていたんグッズなどが当たる抽選会イベントに参加いただける仕組みです。
平成23年に誕生したキャラクター「ていたん」に続いて、3年後に登場した「ブラックていたん」はエコが苦手なキャラクターでしたが、27年にご当地検定の環境首都検定に合格し、ブラックていたんの口元の「エゴ」の文字が、ていたんと同じ「エコ」に変わった、という物語もあります。現在は、お子さんや高齢者の方のご利用が多く、喜んでくださる様子などを見るとうれしいです。お子さんからご家族やお友達へと、若い世代にも広がって活用いただければと思っています。
活動を始めて2年ほどになりますが、ポイント対象事業をどう広げていくかなど、試行錯誤はまだ続いています。この受賞をきっかけに、できるだけ多くの市民の皆さんに「ていたんポイント」を知っていただけるよう、ていたんとブラックていたんと一緒に頑張っていきたいと思います。


アクション部門
忘れちゃいけないで賞
ネパールと福島の子供達の交流による再生可能エネルギー作り

特定非営利活動法人 広野わいわいプロジェクト / 福島県

作品紹介

2015年のネパール大地震で被災した山間の村、チャンダンプール村とシンドゥパルチョーク村の電気の無い学校の教室に燈を灯すため、原発事故による全町避難から住民帰還を進める広野町の子どもたちを中心に、隣のいわき市の小学生をはじめ、首都圏からも多くの大学生が参加して、一緒に手作りソーラーパネルを制作し、応援メッセージとともに届けています。

受賞者コメント

特定非営利活動法人 広野わいわいプロジェクト 島村 守彦さん

最終選考に残っていると連絡を受けてびっくりしましたが、まさか受賞まで行けるとは!! 関わっていただいている多くの皆様(資金を拠出いただいたブリヂストン様、活動をバックアップいただいた早稲田大学さん)に感謝でいっぱいです。
最初に子供たちから提案を聞いたとき、「えっ!? ネパールに届ける!? うん、分かった」と返事をしたものの、正直どうしようかと頭を抱えました。その思いを叶えてあげたくて、支援活動団体へ片っ端から連絡し、協力を依頼しました。
現地での活動は、二つ返事で引き受けてくれた登山家、栗城史多さんのチームが万全の受け入れ態勢を整えてくれました。目指す 学校は険しい山道の先にあり、日没になると生きて帰れないと言わるような想像を超えた場所、そして被害状況でしたが、多くの方々 の助けを借りて、福島からたくさんの想いを届けることが出来ました。現地の子供たちの笑顔を見た瞬間、溢れる涙を止められないほど、心が震えました。
福島はいま、再生可能エネルギーで震災復興、地域再生を目指しています。再生可能エネルギーの学びは福島の希望であり、遠い国の子供たちの心にもあかりを灯しているのだと、この活動を通して改めて気づかされました。今回関わっていただいた大人たちが感動 して、その後も多くの協力をいただいています。次の試みとして、平成30年4月、福島の子供たちが作った太陽光パネルによる電力で、ネパ ールの学校との通信にチャレンジします!