ファインモータースクール
ファインモータースクールが提供する「楽エコ教習」の特徴は次の通りです。
(1)指定自動車教習所1330校の中で業界初であり唯一の取り組み
(2)免許取得までの法的に定められたほぼ全ての学科教習、技能教習にエコドライブの要素を細分化し体系的に散りばめた
(3)400ページにおよぶ指導マニュアルを作成すると同時に、全インストラクターが均一水準のエコドライブ教育を行えるよう社内研修を実施
(4)エコドライブの要素がつまった76ページ構成の専用教本を独自作成し学科、技能教習で活用
(5)路上教習では実際の交通の中でエコドライブによる安全面への効果を伝えたり、燃費計測を行い経済面、環境面でのメリットを意識付けしたりしている
(6)教習中だけでなく複数回行っている説明会で、地球温暖化をはじめとする環境問題の現状と課題、エコドライブの特徴や効果などについて体系的に情報提供を行っている(COOL CHOICEロゴマークも啓発)
(7)埼玉県庁との連携で卒業生全員に「埼玉県エコドライブアドバイザー証」を交付している
上記の楽エコ講習を基軸に、免許を持っていない子どもからベテランドライバーまで、さまざまな対象に対しエコドライブや環境啓発活動を数多く行っています。
まずは自分たちがエコドライブのプロから全てを教わり、実践し、データを収集し、教習マニュアルに落とし込んでいきました。丸半年程度、インストラクター3人が缶詰め状態で研究開発に当たり、模擬教習の映像DVDから教本まで一からすべて作り上げる中では様々な課題がありました。
目立ったのは社内の反発です。「初心運転者教育の時点でエコドライブを教えても、理解してもらえない」と思い、教習に取り入れること自体納得していない社員が多く、また教習1時限の指導内容のボリュームに余裕があったわけではないのでエコドライブの指導内容を追加することでやりきれなくなるのでは?という不安の声もあがりました。新たな取り組みを嫌って退職する社員も出てしまいました。しかし、燃費計を貸し出して通勤時の運転でエコドライブを試してもらうなどの努力の結果、徐々にエコドライブに対する理解が得られてきました。休憩時間などに「こうやったら燃費が上がったよ」とか「指導マニュアルのここはどういう意味ですか?どうやったら燃費が良くなりますか?」という話が出てくるようになって、やっと浸透してきたなと安心したとのことです。
今は定期的に、抜き打ちの教習同乗チェックでインストラクターの教え方を確認すると同時に、教習生がエコドライブをどのくらい理解しているかということを抽出調査で確認しています。現場のインストラクターからはFBIかCIAが来たように嫌がられていますが、それによって教習の品質を担保しています。
この度は、このような賞をいただき誠にありがとうございます。
エコドライブには、大きく3つメリットがあります。
まず、エコドライブはCO2の排出量を抑えることができるため、環境に優しい運転であること、それだけでなく安全運転だということ、またガソリンの使用料がへるため、お財布にやさしく経済面に効果がある運転だということです。このような良いことだらけの運転方法ですが、まだまだエコドライブの認知度が低いのが現状です。そこで私たちは、教習生をはじめとして、まだ免許をもっていない子どもから大人まで、多様な属性に対しそれぞれに合った方法でエコドライブや環境啓発活動を行ってまいりました。
今回このように評価していただき、とても嬉しいです。これがきっかけとなって、エコドライブの関心が少しでも高まれば幸いです。頂いた賞を励みに、今後もエコドライブの普及のため、さまざまな啓発活動を行い、教習所としての地域社会貢献につとめて参ります。