COOL CHOICE LEADERS AWARD 2018

優秀賞

営農型太陽光発電ソーラーシェアリングと有機農業の融合による地球温暖化対策と地域づくり 市民エネルギーちば合同会社
営農型太陽光発電ソーラーシェアリングと有機農業の融合による地球温暖化対策と地域づくり 市民エネルギーちば合同会社
営農型太陽光発電ソーラーシェアリングと有機農業の融合による地球温暖化対策と地域づくり 市民エネルギーちば合同会社

活動の概要(要約)

弊社は地域の大きな問題である耕作放棄地にソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)を設置し、有機農業の圃場として再生していくと同時に、売電収入の一部を地域課題の解決に向けて発足した『豊和村つくり協議会』に拠出することで22世紀にも通じる自然エネルギー主体の持続可能な村づくりに取り組んでいます。

弊社は売電収入によって20年間に渡り地域協議会に年間約300万円、地元農業生産法人に約300万円を拠出する仕組みを構築し、地域社会の問題解決のために充てています。昨年度は、地域の皆様とともに地域のゴミ屋敷をきれいにする活動で汗を流しました。この土地は今後、畑の公園として再生させる予定です。

また、この資金は匝瑳メガソーラーシェアリング第一発電所で行われる秋の収穫祭などの予算にもなっています。少しでも地域を良くするための力になれればと考えています。

工夫・苦労・PRポイント(要約)

弊社スタッフや弊社の働きかけで生まれた農業生産法人Three littele birds合同会社のメンバーは30代の若手が中心で、持続可能な人材の固定化を図っています。NPO法人SOSAプロジェクト等を通じて都市部から若者が匝瑳市やその周辺部に移住してきており、年齢層が若い人材のさらなる確保が課題です。

環境問題の改善にとって『お金/経済性』はなくてはなりません。それでも、一番大切なものは『人/人材』だと考えています。関わるスタッフの中にも家族が増えた者もおりますので、さらに付加価値の高い会社に育てることで、待遇を改善し、スタッフと家族が安心して暮らせるようになることが大きなテーマです。

受賞者のコメント

この度のCOOL CHOICE LEADERS AWARD優秀賞受賞、本当にありがとうございました。設立から4年半以上かけて積み上げてきた成果が評価され、受賞をスタッフ一同とても嬉しく感じています。

ソーラーシェアリングは、農地の上に藤棚のように高い架台を設置し、その高い位置に約3分の2の隙間を空けて幅の狭いソーラーパネルを並べたものです。千葉県匝瑳市飯塚地区のソーラーシェアリングの「COOL CHOICE」な魅力は、①CO2削減を見据えて光合成や土中の微生物にも配慮する有機農業にトコトンこだわっていること、②高い位置のパネル間は隙間が空いた状態なので空冷により太陽光パネルの温度上昇が抑えられ発電効率が高くなること、③設備の下では時々日陰があるので夏場の作業がとても楽になることです。飯塚地区のソーラーシェアリングで得た売電収入は会社の利益に止まらず、地権者や耕作者、地域協議会にも配分しますので、地域の住民の暮らしや自然環境をより良くするためのお金の流れになっています。

私たちスタッフは自然エネルギー主体の22世紀の村づくりを見据え、これからも試行錯誤しながら日々コツコツと前進していく所存です。