「COOL CHOICE チャレンジ~地球温暖化対策を実践する1週間~」では、地球温暖化の現状を知り、
省エネ・低炭素型の製品への買換え・サービスの利用・ライフスタイルの選択などの「賢い選択」を
広く国民や企業の皆さまに実践していただくことをお願いしています。

本サイトでは地球温暖化対策の取組を促進するため、
先進的な取組をしているエコ・ファースト認定企業とSBT認定企業の事例をご紹介します。
ぜひ実践していただくための参考にしてもらえたらと思います。

エコ・ファースト企業認定
ダイキン工業株式会社2018.11.30

グローバル統一基準の認定制度で
CO2排出量を約74%削減
各拠点の取組を「見える化」し、
改善事例を共有

ダイキン工業株式会社従業員

空調とフッ素化学のメーカーとして世界150カ国以上でグローバル展開しているダイキングループは、海外売上比率が7割以上、全従業員の8割以上が海外で勤務しています。「2050年CO2排出ゼロ」を目指しながら、安心で健康的な空気空間を提供していくためのさまざまな取組が進行中です。今回は、生産工程における環境負荷低減活動「グリーンハートファクトリー」の取組をご紹介します。

今回の取材にご協力いただいた方:
CSR・地球環境センター 担当課長 吉澤正人さん

「製品・サービス」「生産活動」「生物多様性保全」の3つの軸で活動

エアコンなどの生産において、資材調達から商品の回収・リサイクルまで事業活動全体のバリューチェーンの各フェーズで、CO2排出など環境に負荷を与えることは現状避けられない課題です。そのため定期的に環境行動計画を策定して「製品・サービス」「生産活動」「生物多様性保全」の3つの軸でそれぞれ目標値を設定しています。
「製品・サービス」ではインバータや低温暖化冷媒を用いた省エネエアコンの開発など先進的な技術を導入することで、2020年度の温室効果ガス排出量6,000万トン-CO2排出抑制貢献の目標に対して、2017年度段階で5,400万トン-CO2排出抑制を達成しました。
「生物多様性保全」の活動ではNGOと協働した森林保全活動の実施などを推進することで、約700万トン-CO2排出抑制に貢献しています。
そして「生産活動」においては後ほどご紹介する「グリーンハートファクトリー」によって、すでに大きな成果を生み出しています。

世界7カ所で森林を保全する「“空気をはぐくむ森”プロジェクト」のブラジル記念イベント
世界7カ所で森林を保全する
「“空気をはぐくむ森”プロジェクト」
のブラジル記念イベント

ライフサイクル全体で1%にも満たない生産活動の環境負荷低減の重要性

2017年度にダイキングループが排出したCO2のうち、工場の製品開発・生産工程での数値は、市場での製品利用時に比べればごくわずか。それにもかかわらず、生産工程においてもCO2排出量の削減に取り組む意義について、吉澤さんは「“環境にやさしい製品”を生み出すためには、“環境にやさしい工場”で生産していることが大きな意義を持つ」と語っています。

「グリーンハートファクトリー」とは?

現在ダイキングループの従業員数は7万人を超え、世界に90以上ある生産拠点は年々増加しています。その分、生産活動における環境負荷低減に努めていく必要があることから、2005年に自社基準に基づく独自の環境先進工場認定制度をスタートしました。それが「グリーンハートファクトリー(以下、GHF)」です。各拠点における「エネルギー・フロン・水などの使用量削減」「廃棄物・化学物質の排出削減」「再生可能エネルギーの利用」などの各項目を評価するグループ統一基準(GHF基準)を定め、取組レベルの高い拠点を「GHF」に認定しています。

12年間でCO2排出量約74%削減・GHF認定24拠点

活動の結果、2017年度では開始時の2005年度と比べて「約74%のCO2排出削減」を達成しました。「しかもこの数字は、年々製品製造数や売上が伸び、生産拠点数が増えている中で実現したものなので、より大きな価値を生み出したと考えます」(吉澤さん)
また、一層高いレベルでの取組を促すため、2017年度にGHF基準を改定。認定ランクを4つに設定して、現在64拠点中24拠点が新基準で認定、2020年度には全生産拠点での認定を目指しています。

ダイキングループの売上高と生産時の温室効果ガス排出量の推移
ダイキングループの売上高と生産時の
温室効果ガス排出量の推移

「取組の見える化」「グローバル環境会議」によって従業員の意識を高める

なぜわずか12年で、これほどの成果を生み出せたのか?成功の鍵となったのは、主に2つの点。まず各拠点の環境負荷低減への取組を「見える化」したことです。これによって拠点間の競争を促し、各拠点のメンバーが一致団結してGHFの認定を目指す高いモチベーションが生まれたことで、従業員一人一人の環境意識も高まりました。そしてもう一つが「グローバル環境会議」での取組。2年に一度、世界各地域の環境責任者が各拠点の改善事例を共有したり、エネルギー使用量の見える化や分析方法を学んだりするなど従業員の意識を高めています。こうしたさまざまな地道な活動を継続し、2050年にはCO2排出ゼロを目指していきます。

世界各地域の環境責任者が一堂に会する「グローバル環境会議」
世界各地域の環境責任者が一堂に会する
「グローバル環境会議」

COOL CHOICE チャレンジでは、企業の取組を募集しています。
投稿していただいた取組の優良事例は当HP内に掲出させていただきます。
ぜひ、投稿をよろしくお願いします。
(投稿期間 2018年12月末日までを予定)