COOL CHOICE チャレンジ COOL CHOICE チャレンジ

~地球温暖化対策を実践する1週間~

2018年11月26日~12月2日

「COOL CHOICE チャレンジ~地球温暖化対策を実践する1週間~」では、地球温暖化の現状を知り、
省エネ・低炭素型の製品への買換え・サービスの利用・ライフスタイルの選択などの「賢い選択」を
広く国民や企業の皆さまに実践していただくことをお願いしています。

本サイトでは地球温暖化対策の取組を促進するため、
先進的な取組をしているエコ・ファースト認定企業とSBT認定企業の事例をご紹介します。
ぜひ実践していただくための参考にしてもらえたらと思います。

エコ・ファースト企業認定
株式会社ノーリツ2018.12.19

社員の声をきっかけに
地球温暖化対策を本格展開
環境問題を自分ごととして捉え、
自主的な活動が広がる

社員の声をきっかけに地球温暖化対策を本格展開

大手ガス給湯器メーカーのノーリツは、従来から地球環境に配慮した製品を製造してきました。営業部門の社員は、その特長を生かして売り上げ増とCO2削減を試みました。環境に関する知識を得るため、自ら「eco検定」の取得に励む社員の活動に経営陣も賛同。営業部門をきっかけに、取組は全部門に広がりました。また、取得者自らがそれぞれの職場で省エネ活動を始め、CO2排出量の削減にも貢献しています。社員が環境問題を自分ごととして捉え、自主的に活動したことによって、自ら課題を設定し、解決していく力も備わりました。

今回の取材にご協力いただいた方:
管理本部 総務部 環境推進グループ リーダー 津田かおるさん

営業本部から始まった取組が全社に広がる

地球環境問題がクローズアップされた2007年、ノーリツの営業本部の社員たちは環境を切り口にして自社製品を拡販し、CO2排出量の削減にもつなげることに挑み始めました。まずは環境に対する基礎知識を身に付ける必要があると考え、最初に取り組んだのが「eco検定」の取得です。2008年には10人がeco検定に合格。全国の営業拠点にも動きが広がりました。経営陣もその活動に賛同し、社内の推奨資格に認定。全社的な取組へと発展していきました。2017年には全社員の58.7%となる1981人がeco検定を取得。2018年7月時点の取得率は61.4%に達しています。

取得者が講師となって勉強会を開催し未取得者をサポート

ノーリツが短期間で取得者を増やすことができたのは、社員同士の自主的なサポートがあったからです。すでに同検定に合格した社員が講師となって未取得の社員のための勉強会を開いたり、140ページにわたるオリジナルテキストを作成して配布したりするなど、環境問題に積極的に取り組んでいる社員による手厚いサポートが取得者の増加を後押ししました。「検定試験1ヶ月前からは毎日、私たち環境推進グループから『今日の三問』を記載したメールを社員に送信しています」と津田さんは話します。

定期的に開催される勉強会には、延べ約300人の社員が参加する
定期的に開催される勉強会には、
延べ約300人の社員が参加する

年間約300万円の経費節減とCO2排出量削減を同時に実現

eco検定を取得した社員がリーダーシップを発揮し、それぞれの職場で省エネ活動なども行っています。その1つが工場で立ち上がった「切電(せつでん)プロジェクト」です。例えば、夏場は空調の効き過ぎで場所によって温度にムラがありました。そこで、エア搬送ファンを活用し「冷やす」から「熱を散らす」という発想の転換で一部空調を切ることができ、温度にムラのない快適な職場になった上、省エネにもつながりました。このように我慢を必要とせずに参加できる“笑エネ”活動に取り組んでいるのです。こうしたプロジェクトによって年間約300万円のコストダウンを実現した事業所も現れました。また、プロジェクト活動はCO2排出量の削減にも貢献しています。

月一回のワーキングで案を出し、プロジェクトを推進していく
月一回のワーキングで案を出し、
プロジェクトを推進していく

社員一人一人が自ら課題を設定し解決していく力を備える

現場の社員が自ら取り組み始めたことは、人材育成の面でも大きなメリットをもたらしました。社員一人一人が地球温暖化対策を自分ごととして捉え、自主的に活動したことによって、自ら課題を設定し、解決していく力が備わったのです。こうしたことも好影響し、2009年に「エコ・ファースト企業」の認定を受けました。エコ・ファースト企業同士の集まりをきっかけとして他企業とのコラボレーションも実現。積水ハウスと協業し、使用済みの給湯器のリサイクル活動を行っています。「解体と分解の作業は福祉施設に業務委託し、障がい者の自立支援に役立ててもらっています」と津田さんは話します。

eco検定合格者の自主的な活動が評価され「eco検定アワード2018」法人部門で大賞を受賞
eco検定合格者の自主的な活動が評価され
「eco検定アワード2018」法人部門で大賞を受賞

「エコ・ファースト企業」として2020年までの目標達成を約束

エコ・ファースト企業の認定を受けた際、環境保全に関する取組の目標を設定し、その達成を社会と約束しました。2017年に約束を更新。その中には、「2020年までに製品使用によるCO2排出量を2000年比で300万トン以上削減すること」と「2020年までに国内事業所が排出するCO2を2013年比で12%削減すること」(注1)があります。前者はCO2排出量の少ない製品の開発と普及で、後者は省エネ活動の継続と太陽光発電の導入、エネルギーの見える化などによって達成する方針のノーリツ。地球環境に対する意識の高い社員たちと共に、目標達成を目指します。
(注1)パリ協定の日本政府目標、2013年比26%削減に相当