リビングはぽかぽかだけど、リビングの外へ一歩出るとヒヤッと寒い!そんな思いをすること、よくありませんか?冬だから寒いのは当たり前…と思われるかもしれませんが、家の中で寒さを感じる環境は、実は健康面にも大きな被害をもたらすので注意が必要です。
賢い寒さ対策のひとつとして、家の断熱性能を高めて暖房効率を上げる方法があります。せっかく温めた空気を逃してしまっては、もったいないですよね。まずは熱が逃げやすい窓の工夫だけでも効果的。エネルギー消費量も抑えて、健康にもお財布にも環境にもやさしいエコな生活が始まります。
断熱リフォームを検討するなら、まずは効果の高い窓から。断熱リフォームすることで室内側の結露防止、防音などにも効果があります。また製品によっては防犯性が向上します。
伊藤 菜衣子
暮らしかた冒険家/クリエイティブディレクター
「未来の"ふつう"を今つくる」をモットーに、
未来の暮らしを手繰り寄せていく様を、坂本龍一氏は「君たちの暮らしはアートだ」と評する。札幌国際芸術祭2014参加アーティスト。
2017年、映画「別れかた暮らしかた」を発表。共著に「これからのリノベーション 断熱・気密編」など。
冬はとにかく室外の冷気を、室内に入れにくくすることがポイントです。まずはカーテンを見直してみましょう。床にぴったりくっつく長さにすれば、窓とカーテンの間に漂う冷気が室内に移動しにくくなり、隙間風も和らぎます。
カーテンを選ぶときは、厚手の素材にするなど、冷気の通しにくさを考えるのがポイントです。
断熱ブラインドもおすすめです。断面が六角形になっており、そこに空気を閉じ込め、断熱材の役割を果たすため、窓からの冷気だけでなく夏の熱気対策にも大活躍です。家具量販店で安価なものも増えてきているので、ぜひ探してみてください。
断熱ブラインドには「採光」「遮光」などいろいろな種類があります。部屋に合わせて使い分けるといいでしょう。
コルクマットなど熱を通しにくい素材を床に敷くのがおすすめです。絨毯やラグなどもいいですね。ホットカーペットや電気コタツの下には、熱を反射する遮熱材と、熱を通しにくくする断熱材が施されたアルミシートを敷くと、省エネで暖かいです。
アルミシートは断熱性や耐久性、価格もそれぞれなので、事前に確認してベストなものを見つけてください。
身近な生活のなかで、未来のために、今選択できるアクションを選ぶ。
あなたも、ぜひ「COOL CHOICE」(温暖化対策の国民運動)にご参加ください。