提供:株式会社ファイターズ スポーツ&エンターテイメント

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回収したグッズから新しいグッズを開発!
北海道日本ハムファイターズが取り組むリサイクルプロジェクト

2022.3.8

北海道日本ハムファイターズ

プロ野球チームの北海道日本ハムファイターズは、地元の北海道に根ざした球団として、スポーツを通じた地域社会との共生や環境保全を推進しています。

今回は、北海道日本ハムファイターズが取り組むリサイクル活動を紹介します。

ファンや選手から集まったグッズや衣料品で、新商品を開発

2021年、北海道日本ハムファイターズは、ファンとともに新たな取組を開始しました。選手が使用しなくなったユニフォームとともに、球場内でファンからグッズや衣料品(布製品や化学繊維製品)を回収し、繊維レベルまで分解。その繊維を使用して、新たなグッズや来場プレゼントを制作するという取組です。

こうしたグッズや衣料品のリサイクルは、製造時や廃棄時に発生するCO2排出量の削減につながります。

2021年4月下旬から5月中旬にかけてのホームゲーム12試合で、ファンから集まったグッズや衣料品は、およそ3トン以上!ファイターズの取組に賛同した多くのファンが協力をしてくれました。

グッズ・衣料品回収の様子
グッズ・衣料品回収の様子

提供:株式会社ファイターズ スポーツ&エンターテイメント(グッズ・衣料品回収の様子)


そして、「日本環境設計株式会社」「株式会社テックサプライ」「株式会社鈴木商会」のパートナー企業3社と連携し、回収したグッズを分解して、新たなグッズを開発。
約半年が経過したシーズン終盤の10月下旬、Tシャツを始めとする新商品が完成し、発売を開始しました。

Tシャツの制作は、再生素材を使った洋服の販売を手掛けるブランド「BRING™」と連携し、日常使いできるデザインにしたことから、幅広い層に受け入れられています。

回収したグッズから制作したTシャツ

提供:株式会社ファイターズ スポーツ&エンターテイメント(回収したグッズから制作したTシャツ)

こうした取組に対して、ファンからは「家で処分をするのに困っていたので助かる」「リサイクル活動をもっと続けて欲しい」といった声が出ています。

また、使用しなくなったユニフォームなどを提供している選手からも、「リサイクルとして新しいグッズとして生まれ変わるのであれば協力したい」といった前向きな声が挙がっており、継続的に取り組む予定です。

「グラブを本に持ちかえて」リサイクルによる書籍の有効活用

北海道日本ハムファイターズは、2014年から「グラブを本に持ちかえて」という読書促進キャンペーンも実施しています。球場に来場したファンから読み終えた書籍を集め(特製しおりと交換)、シーズン終了後に読書環境の整備に取り組む一般社団法人へ年間400~1,000冊ほどの本を寄贈する活動を行っています。

2021年には、本キャンペーンの中で、選手やマスコットたちが推薦するSDGs(持続可能な開発目標)関連の絵本リストを作成し、紹介しました。

読書促進キャンペーン「グラブを本に持ちかえて」

提供:北海道日本ハムファイターズ(読書促進キャンペーン「グラブを本に持ちかえて」)

スポーツと生活が身近にあるコミュニティの実現を目指して

北海道に根ざしたスポーツチームとして、スポーツエンターテイメントを通じた地域社会との共生や地域発展への貢献を目指す北海道日本ハムファイターズ。

今後の取組について、運営会社である株式会社ファイターズ スポーツ&エンターテイメント事業統轄本部コンシューマー&リレーション統括部マーチャンダイジンググループの齊藤さんにお話を聞きました。

読書促進キャンペーン「グラブを本に持ちかえて」

写真:株式会社ファイターズ スポーツ&エンターテイメント事業統轄本部
   コンシューマー&リレーション統括部マーチャンダイジンググループ
   齊藤さん

―リサイクルを始めとするSDGs活動に取り組む背景についてお聞かせください。

2004年に北海道日本ハムファイターズとして誕生して以来、北海道に根ざす球団として「スポーツと生活が近くにある社会=Sports Community(スポーツコミュニティ)」を企業理念に掲げています。スポーツと生活が身近にあり、心と身体の健康を育むコミュニティの実現に向け、地域やファンの皆様とともに、地域社会の一員として様々な活動を行っています。

この理念にのっとり、今まさに直面している課題解決はもちろん、社会全体で夢を描ける未来を創造していくこと、すなわちサスティナビリティ(持続可能性)の概念を取り入れる意識は年々高まってきています。

―SDGs活動等、今後の取組についてお聞かせください。

2023年3月に開業する新球場「エスコンフィールドHOKKAIDO」を含む「北海道ボールパークFビレッジ」では、エリア全体としてSDGsに取り組むことを宣言しています。

エリア内では、脱炭素や持続可能な社会の実現に向けたライフスタイルの実践を目指しています。例えば、新エネルギー車のグローバル企業である「BYDジャパン」との事業提携により、エリア内移動に利用するEVバスやEVカートの導入、各種作業車両としてEVフォークリフトの導入、職員やチーム移動用バスのクリーンエネルギー車両への段階的な転換等、あらゆる場面でクリーンエネルギーを活用したモビリティの導入を検討しています。

「北海道ボールパークFビレッジ」は、地域社会の活性化や社会への貢献につながる「共同創造空間」であり、開業後はこうした施設も活用し、ファンや地域の皆さまとともに、脱炭素や持続可能な社会の実現に向けた活動をさらに推進していきたいと思います。

2023年3月開業予定の「北海道ボールパークFビレッジ」イメージ

提供:株式会社ファイターズ スポーツ&エンターテイメント(2023年3月開業予定の「北海道ボールパークFビレッジ」イメージ)

みなさんも衣料品や書籍等、身の回りで不要になった商品があったら、捨てる前に有効活用できないか考えてみませんか。リユースやリサイクルは、脱炭素に貢献できる活動です。身近にできることから取り組んでみましょう。


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