バスケットボールチームのカフェで、ほっと一息。
千葉ジェッツが取組む、食材の地産地消。

2022.12.20

千葉ジェッツ

千葉県船橋市をホームタウンとし、男子プロバスケットボールリーグであるBリーグに所属する千葉ジェッツ。「”ささえる”からはじまる社会貢献」をスローガンに、社会貢献プロジェクト「JETS ASSIST」を推進しています。
Bリーグが掲げる「オフコートの3P(Planet・People・Peace)」をテーマとした、千葉ジェッツの取組みを紹介します。

千葉で生産した食材を千葉で消費する「地産地消カフェ」をプロデュース

2021年12月、地元である船橋駅の近くに、千葉ジェッツがプロデュースするビアカフェ『THE OFFCOURT(ジ・オフコート)』がオープンしました。
店名である「THE OFFCOURT」には、忙しい日々から抜け出し、ほっとひと息つける場所を提供したいという想いが込められています。
このカフェでは、海外からの輸入や遠方からの食材に頼るのではなく、地元の千葉で生産した野菜や海産物をはじめとする食材を、地元の千葉で消費する「地産地消」の推進を目的としています。ドリンクについても地元のクラフトビールやコーヒーショップと連携することで、地域の魅力を発信、ファンや地元の人たちに楽しんでいただけるコミュニティの場を提供しています。

イオンモールとの連携による衣料品回収プロジェクト

また、同じ千葉に本社を構えるイオンモールとも連携し、世界共通の目標であるSDGsへの貢献を目指し、地域社会への責任を果たすため、「地球のためにできること」をテーマに様々な取組みを実施することを計画しています。
2021年10月には、2021-22シーズンの第1弾として「衣料品回収 つむぐミライ PROJECT」を開催しました。

ホームゲームでの衣料品回収


このプロジェクトでは、古着をポリエステル原料に再生して服の製造と販売を行う日本環境設計の「BRING™」と連携。千葉ジェッツの試合会場、千葉県内のイオンモールで不要になった衣料品を回収し、一部を資源にリサイクルすることで、着られる衣類を捨ててしまう衣類ロスとCO2排出量を削減する取組みになります。船橋アリーナで開催されたホームゲームでの衣料品回収イベントには、2日間で約400名が参加、約550着の衣料品が集まりました。2022年2月には、回収した衣料品の素材を使用したエコバックを制作し、発売しています。

回収した衣料品の素材を使用したエコバック

自分たちが取り組みたいことよりも、地域から求められていることに取り組む

オフコートでも、地域に貢献できる取組みを推進する千葉ジェッツ。千葉ジェッツが目指す社会貢献や地域貢献について、広報の芳賀さんに聞いてみました。

―社会貢献プロジェクト「JETS ASSIST」に取り組むきっかけは。

地域に支えられて活動してきたプロスポーツチームとして地域への恩返し、私たちのできることを還元したいという想いから活動を開始し、スポーツ振興だけでなく地域の社会課題解決にしっかりフォーカスした活動を積極的にしていきたいという想いから「JETS ASSIST」が立ちあがりました。1つの団体だけではできることが限られるため、ジェッツが地域のハブとなって、ファン・パートナー・自治体など地域一丸でより良い街づくりができるよう目指しています。

―――地域での主な活動内容について。

「ブックドライブプロジェクト」では、ホームゲームでファンから約250冊の書籍を集め、コロナ禍で苦しい状況にある子ども達や青少年に向けて、千葉県内の公立高校と地域の児童ホームへ寄贈しました。
また、地域の企業と連携して、ホームゲームで排出したゴミの一部をリサイクルしたノートを制作し、販売する取組みも行っています。
その他では、地元である船橋市の中学生のアイデアをもとに、地域のフードロスを解消するメニューとして、地元の企業と船橋産の食材を活用した肉まんを開発し、試合会場で販売をしました。

「ブックドライブプロジェクト」の模様


――今後取り組んでみたいことは。

今後も地域課題の解決を最優先に活動していきたいと考えています。そのためには日々、自治体や地域の方々とコミュニケーションを取りながら貢献できることを提案していきます。また、自分たちがやりたいこと以上に、地域から求められていることにしっかり取り組んでいき、「地域愛着」を掲げるプロスポーツチームとしてこれからも共存していきたいと思います。



地元で生産された食材を地元で食べる。不要になった衣料品をリサイクルする活動に協力する。脱炭素社会に向けて、地元のスポーツチームと一緒に、身近に取り組めることから実践してみてはいかがでしょうか。