スタジアムの使用電力を再生可能エネルギーに!
脱炭素社会の実現に向けた千葉ロッテマリーンズの取組み。
千葉ロッテマリーンズ
プロ野球チームの千葉ロッテマリーンズの本拠地であるZOZOマリンスタジアム。ZOZOマリンスタジアムでは、再生可能エネルギーによる電力を使用しているため、千葉ロッテマリーンズの試合はCO2を排出しない電力によって運営されていることになります。
今回は、再生可能エネルギーの導入を始めとして、脱炭素社会の実現に向けた千葉ロッテマリーンズの取組みを紹介します。
千葉市の保有施設では初となる再生可能エネルギー100%の電力切り替え
千葉ロッテマリーンズは、2021年10月より、ZOZOマリンスタジアムの使用電力を再生可能エネルギー100%の電力に切り替えました。
これは、ZOZOマリンスタジアムが位置する千葉市が、2020年11月に公表した「千葉市気候危機行動宣言」で推進している「再生可能エネルギー由来電力の活用」を、ZOZOマリンスタジアムの指定管理者である千葉ロッテマリーンズが実現した取組みです。千葉市保有施設で再生可能エネルギー100%の電力に切り替えが実施されるのは初めてとなります。
この電力の切り替えによって、ZOZOマリンスタジアムで使用する電力の再生可能エネルギー100%化を実質的に実現するとともに、球場全体で排出している温室効果ガスの約93%相当となる年間約932t(一般家庭の約230世帯分)のCO2排出量を削減する効果が期待されています。
スタジアム周辺の環境保全活動には、600名以上のファンが参加
千葉ロッテマリーンズの本拠地であるZOZOマリンスタジアムは、海岸の砂浜である「幕張の浜」に面しており、また、チーム名の「マリーンズ」は海をイメージしているなど、海とは非常に縁の深いチームであるため、海洋の環境保全活動にも取り組んでいます。
2018年からは、地域振興ならびに社会貢献の一環として、日本財団とNPO法人、プロスポーツチームが取り組む「LEADS TO THE OCEAN 海につづくプロジェクト」に参画しています。この活動では、スタジアム周辺のごみ拾いにファンが参加し、海のゴミを減らすための取組みを推進。2022年は、5月から9月の間で20回にわたって開催され、600名以上のファンが参加しました。
2022年のごみ拾いでは、米(非食用米)由来の国産バイオマスプラスチックを原料としたごみ袋を使用。石油資源節約やCO2削減と同時に、フードロスへの取組みにも貢献しています。
「LEADS TO THE OCEAN 海につづくプロジェクト」による、ごみ拾い活動
ファンや自治体と協力しながら、持続可能な社会に向けた取組みを推進
地域に根差して、ファンとともに脱炭素社会に向けた活動を推進する千葉ロッテマリーンズ。活動に対する思いや今後の取組みについて、広報室の菅野さんに聞いてみました。
―再生可能エネルギーの導入や「海につづくプロジェクト」に取組むきっかけや経緯についてお聞かせください。
ZOZOマリンスタジアムは千葉ロッテマリーンズの本拠地であると同時に、千葉市の市営球場という側面も持っています。そのため、球団としても千葉市が推進する持続可能な社会に向けた取組みに賛同し、少しずつ活動を開始しました。
―ファンや地域住民の声や反応をお聞かせください。
再生可能エネルギーの導入については、プロスポーツチームの中でも先進的な取組みだと、多くの方から評価いただきました。LTO(LEADS TO THE OCEAN)活動は、多くのファンの方々に協力いただきながら実施している活動です。活動自体を楽しみにしているという声もいただいています。
LTO(LEADS TO THE OCEAN)活動に参加するファン
―今後の取組みについてお聞かせください。
今後もファンや自治体と協力しながら、持続可能な社会に向けた取組みを推進していきたいと考えています。特に千葉ロッテマリーンズというプロ野球チームが活動に取り組むことで、各種報道やSNSを通じて、取組み自体をより多くの人々に知っていただきたいと思います。
スタジアム運営を支える、クリーンな再生可能エネルギー。そして、きれいな環境でスポーツを楽しむための環境保全活動。私たちが身近に観戦しているスポーツの分野でも、脱炭素の取組みが行われています。これからもスポーツを楽しめる環境を維持するために、皆様もできることから取り組んでみてはいかがでしょうか。
※ゼロカーボンアクション30
https://ondankataisaku.env.go.jp/coolchoice/zc-action30/