中学生が再生可能エネルギーを推進する
アイデアをプレゼン参加者:
葛飾区立青葉中学校 2年生 3チーム
明治大学付属中野中学校 3年生 1チーム
プレゼンター:
国立環境研究所 生物多様性領域室長 五箇公一氏
審査員:
環境省 水・大気環境局水環境課長 川又孝太郎氏
国立環境研究所 地球システム領域 主任研究員 髙尾信太郎氏
国立環境研究所 サイエンスコミュニケーター 岩崎茜氏
アイチューザー株式会社 代表取締役社長 藤井俊嗣氏
司会進行:
アイチューザー株式会社 持丸直子氏
主催:
アイチューザー株式会社
地球の未来について中学生が
環境の専門家と共に考える「再エネ スタート」集中キャンペーンの一環として、小中学生が再生可能エネルギーへの理解を深めるイベント「再エネ・サイエンスキッズフォーラム」がJETROホールで開催されました。葛飾区立青葉中学校2年生の3班と明治大学付属中野中学校の生徒会が参加し、いかにして日本に再生可能エネルギーの利用を広められるか、それぞれが考えたアイデアを発表しました。審査員として、環境省の川又さん、国立環境研究所岩崎茜さん、髙尾信太郎さん、アイチューザー株式会社藤井さんが参加しました。
第一部では、国立環境研究所生物多様性領域室長の五箇公一さんが講演を行い、生態系破壊の原因が人間生活にあり、自然共生社会の構築が急務であることを中学生に向けて解説しました。
第二部では、各チームは国立環境研究所のサイエンスコミュニケーターと研究員からのアドバイスを受けてプレゼン資料の完成度を高めました。
続く第三部では、再生可能エネルギーを広める方法を各チームがプレゼン。青葉中学校の各チームの発表では、ポイント制度とフードロス問題を絡めたアイデアや、今まで注目されてこなかった発電方法を普及するアイデアなど、中学生ならではの視点で考察した、自由な発想のアイデアが発表されました。
明治大学付属中野中学校は、中野区の環境問題への取組みを調査することで、自分たちでもできる対策があることを理解。実際に学校で企画している「資源回収ボックス」を紹介しながら、中高生でも参加したくなるエコポイント制度の導入を提案しました。
第四部は、国立環境研究所の髙尾さんによる実験コーナー。海水がCO2を吸収することを証明する実験を実施しました。海洋酸性化が海産物の減少を引き起こす原因になることを伝え、再生可能エネルギーを早急に推進する必要性を中学生たちに訴えました。
そして、審査委員長の川又さんが各チームの講評と表彰を行い、最優秀賞には明治大学付属中野中学校が選ばれました。閉会の挨拶でアイチューザー代表取締役社長の藤井さんは、「未来は君たちだけの物。楽しく、そして幸せに生きる権利と義務がある」と中学生たちに語り、正しい知識を学び実行に移していくことを期待しました。
若い世代が再生可能エネルギーについて考え、出したアイデアを実行していくことで脱炭素化実現の可能性が高まります。