再エネ スタートのイベント情報

再エネ スタートではご家庭、自治体、企業に
幅広くご活用いただけるように
様々なイベントを通して
再生可能エネルギーの情報発信をしてます。

イベントレポート

震災・原発事故から11年目の
3月11日
被災地から再生可能エネルギーの
重要性を発信

東日本大震災と東京電力福島第一原発事故の発生から11年目を迎えた2022(令和4)年3月11日、被災地復興支援・交流促進イベント「SONG OF THE EARTH 311 -FUKUSHIMA 2022-」が福島県のJヴィレッジ(広野・楢葉町)で行われ、福島県ゆかりのアーティストや福島に想いを寄せるアーティストらによる音楽ライブや平和と復興を願い福島の皆さんの想いを大空にあげる大凧あげ、キャンドルナイトなど多彩な催しが繰り広げられました。「顔の見えるライフスタイル」を目指し、再生可能エネルギー事業「みんな電力」に取り組む株式会社UPDATER(本社・東京都世田谷区、代表取締役 大石英司)は会場内に特設ブースを出展し、被災地復興と持続可能な社会の実現に向けた再エネ事業の内容をPRしました。環境省は、再生可能エネルギーの導入をサポートする「再エネスタート」のPRと共に環境再生事業等の取組についてパネル展示を実施し理解の促進を図りました。

顔の見える電気事業「みんな電力」とは

地球温暖化が進み、世界では脱炭素化を望む声が日に日に大きくなっています。UPDATERは電力の生産者が分かり、その取り組みや背景にあるストーリーを感じることができる「顔の見える電力」を提供しています。「みんなで、未来を変える電力」をスローガンに楽しく電気をつくり、消費者が自由に電気を選ぶ取り組みが「みんな電力」です。太陽光発電や風力発電、小水力発電などCO2を排出しない再生可能エネルギーで、環境破壊に繋がる開発行為を行っていないことや、地域住民からの合意を得ているなどの条件を満たした発電事業者(顔の見える発電事業者)から電気を調達し、販売しています。電気料金の一部は地域振興や産業創生にチャレンジする発電者に届き、再生可能エネルギーの発展や、CO2排出量ゼロの社会の実現につなげていきます。

特設ブースは来場者らで盛況

みんな電力ブースを訪れた家族連れに再生可能エネルギーについて説明するみんでん社員(左) みんな電力ブースを訪れた家族連れに再生可能エネルギーについて説明するみんでん社員(左)

SONG OF THE EARTH 311の会場内に設けたみんな電力の特設ブースでは、発電事業の詳細や料金プランを示しているパンフレットやリーフを配布しました。「みんな電力ってどんな事業」と、興味を示した家族連れなどが訪れ、新しい形のエネルギー事業に興味を深めていました。ブースには会津電力(会津若松市)、飯舘電力(飯舘村)、野馬土(相馬市)、福島県農民連など、福島県内で再生可能エネルギーの発電事業に取り組む事業所と協力して製作したポスターなどを展示しました。みんでん社員がブースを訪れた来場者に、持続可能な社会の実現に向け、環境に配慮したエネルギーの普及、促進の必要性などを丁寧に説明しました。

トークショーでみんでん事業をPR

持続可能な社会の実現に向けてトークショーで意見を交わした(右から)平井さん、キャンドル・ジュンさん、片平さん、谷本さん 持続可能な社会の実現に向けてトークショーで意見を交わした(右から)平井さん、キャンドル・ジュンさん、片平さん、谷本さん

音楽ステージの合間には、みんな電力の平井有太マンさん、LOVE FOR NIPPON代表のキャンドル・ジュンさん、「みんでんアーティスト」のシンガー・ソングライターの片平里菜さん(福島市出身)、歌手の谷本賢一郎さんが登壇し、トークショーを行いました。

平井さんはみんな電力事業を始めたきっかけや、目指す方向性を説明し「消費者の方それぞれに好きな電力プランを選んでもらい、環境に優しい社会の実現を目指しています。東日本大震災と東京電力福島第一原発事故の被災地で行っている再生可能エネルギー事業を応援するプラン「被災地応援でんき」もあります。

電気をつくっているひとがどんな苦労をしているか、どんな思いを込めているかを知った上で電力を選ぶことができます」と語りました。

片平さんはみんな電力事業で行っている、発電所の見学ツアーに参加した思い出を語りました。「発電所を見させていただいて、再生可能エネルギーについて勉強させて頂きました。農地を無駄にせず、太陽光発電を行いながら農業を行っている場所でした。その場所の電力を選ぶことで農家さんの支援につながることを知ってとてもハイブリッドな取組みだと思いました」と、笑顔で話していました。

テレビの幼児向け番組に歌い手として出演し、人気を博している谷本さんは、東日本大震災の復興支援活動に積極的に取り組んでいます。みんな電力事業の電力プランを利用しており「どのプランを選べばどんな効果があるか勉強中ですが、被災地の復興を応援できるような電力プランを選択していきたいです」と話しました。

「SONG OF THE EARTH 311」を主催するLOVE FOR NIPPONの代表を務めるキャンドル・ジュンさんは、月命日などに津波や原発事故の犠牲者を偲ぶキャンドルイベント「CANDLE 11th」を定期的に開催するなど被災地に心を寄せる活動を継続しています。「私が取り組んでいる活動はなにかに反対の拳を挙げることではなく、『じゃあどうする』を考えて行動するのが重要と考えています。電気事業に対してもポジティブに前向きに変えて行ければ良いと思います」との意見を語りました。

環境省が環境再生事業や未来志向の取組について周知

除染土壌再生利用事業について解説する環境省職員(左) 除染土壌再生利用事業について解説する環境省職員(左)

環境省は、東京電力福島第一原子力発電所の事故により放出された放射性物質による環境の汚染に対処するため、環境中に放出された放射性物質を取り除くための除染や、汚染廃棄物の処理などを行っています。福島県内の除染で発生した除去土壌等については、県外で最終処分するまでの間、中間貯蔵施設で安全かつ集中的に管理・保管しており、最終処分量を低減するために減容・再生利用等にも取り組んでいます。

また、復興の新たなステージに向けて地元のニーズに応え、環境の視点から、地域の価値を創造・再発見する未来志向の取組を推進しています。今回のイベントでも、風評払拭や環境先進地域へのリブランディングにつなげるため、未来に向けてチャレンジする姿を発信するFUKUSHIMA NEXTや様々な立場で環境再生に関わった方や地域の復興に取り組まれてきた方など100名(組)のお話を収録した「福島環境再生100人の記憶」をご紹介しました。

他に、今後の脱炭素社会・カーボンニュートラルの実現に向けて、最優先の原則で導入していくこととしている再生可能エネルギーの導入をサポートする「再エネスタート」のパネルを展示し来場者へPRしました。