ビジネスで社会問題の解決に取り組む株式会社ボーダレス・ジャパンが地球温暖化を解決するために始めた電気サービスで、CO2排出量ゼロのプランのみを提供する「ハチドリ電力」。サービスの特徴やプランの内容、今後の展望などについて紹介します。
実質、自然エネルギー100%の電力を提供する『ハチドリ電力』。
『ハチドリ電力』は、世界13ヵ国で社会問題に取り組む株式会社ボーダレス・ジャパンが地球温暖化を解決するために始めた電力サービスです。日本のCO2排出量の約4割が「エネルギー」による点に着目し、CO2ゼロ※の実質、自然エネルギー100%※のみを販売。また、使えば使うほど自然エネルギーの発電所が増える、電気代の1%を社会貢献活動に寄付できる点も特徴です。
※「CO2ゼロ」とは、「CO2排出係数ゼロ」のことを指します。非化石証書(再エネ指定)の購入により、実質的に、「自然エネルギー100%」の電気の供給を実現します。
手頃で切り替えも簡単なハチドリ電力の再エネ使用プラン。
ハチドリ電力の料金は、大手電力会社の従来プランより安くなるように設定されていて、初期費用は0円、解約時の違約金もありません。料金単価はエリアによって変わるので、ウェブサイトで確認してみましょう。
切り替えに必要な情報は、現在の契約電力会社の検針票、またはマイページに記載されている情報のみで、ウェブ上で簡単に切り替えができます。
使う側からつくる側になって地球環境に貢献できる「ハチドリソーラー」。
「ハチドリソーラー」は、ハチドリ電力が自然エネルギーを「つかう人」だけでなく「つくる人」も増やしたいという想いで立ち上げられた太陽光リースサービスです。
太陽光パネル導入時に初期費用はかからず、月々の定額料金だけで発電した電気は無制限に利用可能。余った電気は売電でき、15年の契約満了後は利用者に太陽光パネル一式が無償で譲渡されます。また、譲渡後もメーカー保障や電話サポートが受けられるので、万が一トラブルがあっても安心です。
プランは、ソーラープランやソーラー+蓄電プランなどの4種類で、家族構成やライフスタイル、電気の使用状況に合わせて選べるのはもちろん、オンラインで相談すれば自分にピッタリのプランを提案してもらうこともできます。
とても実用的。EV車購入がお得になる補助プランもある。
環境省が2021年3月26日に開始した「EV等導入支援事業」。ハチドリ電力が提供するすべてのプランが、同事業の補助金申請条件となる「再エネ100%電力メニュー」として認証されており、いずれかのプランを利用することで、電気自動車などの購入時に最大80万円の補助を受けることができます。
電気代の1%を使って社会貢献。
見えない電気がもたらす、目に見える暮らしの変化。
ハチドリ電力の「HACHI DREAM」は、電気料金の1%を選んだ活動に寄付することができる仕組みで、誰もが無理なく、応援したい人の力になることができます。
応援する団体は、活動テーマや活動場所などから簡単に選ぶことができます。例えば、「子どもの貧困・教育」というテーマでは、61か国が加盟するTeach For Allの一員として、教育環境・機会の格差を是正し、すべての子どもが素晴らしい教育を受けられる世界の実現を目指す「認定NPO法人Teach For Japan」などがあります。
「自然環境の保護」というテーマでは、人と自然がともに生きる社会を目指して活動を進めている「NPO法人樹木・環境ネットワーク協会」などを支援できます。
なお、支援先は複数選ぶこともでき、その場合は寄付金が選択した団体に均等に分配されます。
若い世代からの口コミで広がる「再エネ」の波
ハチドリ電力が提供するサービス・プランの広がりは口コミが中心で、利用者が自発的につくったファンコミュニティからも利用者が拡大しています。
また、ハチドリ電力では、契約時に利用者の年齢情報は集めていないものの、日々の活動を通じて、若い世代の利用者も多く、そうした世代の口コミが利用拡大の大きな力になっていると感じているそうです。
さらに、お子さんやお孫さんから勧められたという高齢の方が利用を始められるケースもあり、世代を超えて再エネの波が広がりつつあるようです。
自然エネルギー利用数・国内人口の3.5%を目指して「私にできること」
今後、ハチドリ電力では、ハチドリソーラーの法人への提供や余剰電力の買い取りなどのサービス化を進めるとともに、「社会のうちの3.5%の人が何かしらの社会的運動に参加することで、社会変革が起こる」というハーバード大学の研究をもとに、ファーストゴールとして掲げている「国内人口の3.5%の参加」を目指した活動を進めていきます。
「ハチドリ電力」という名前は、南米エクアドルに伝わる「ハチドリのひとしずく」の物語から付けられました。その物語で、ハチドリのクリキンディは、山火事に対して、「私は、私にできることをしているだけ」と、小さな口ばしで水滴を運び続けます。
今後の脱炭素社会・カーボンニュートラルの実現に向けては、「ハチドリのひとしずく」のように、一人ひとりの小さな取り組みの積み重ねが不可欠です。よりよい未来を守るために、再エネの導入を検討してみてはいかがでしょうか。