熱戦が繰り広げられているプロ野球のペナントレース。パ・リーグでは、楽天ゴールデンイーグルスが9年ぶりの優勝を目指して首位争いを演じています(2022年7月8日現在)。
そんなプロ野球のスタジアムにも、再生可能エネルギーが利用されていることをご存知でしょうか。
再エネ導入で、年間約2,600トンのCO2を削減
楽天イーグルスを運営する株式会社楽天野球団(宮城県仙台市)は、2022年4月1日より自社の事業活動で使用している電力を100%再生可能エネルギー由来の電力に切り替えました。
ホームスタジアムである楽天生命パーク宮城の照明や電光掲示板、球団事務所やグッズショップ、練習場(ウェルファムフーズ森林どりスタジアム泉)、選手寮「泉犬鷲(いぬわし)寮」で使用される電力は、東北電力グループが東北6県と新潟県に所有する、再生可能エネルギー電源(水力)を活用した再エネ電気(CO2フリー)を使用しています。
これによって、CO2排出量は、2021年の実績値と比較して年間で約2,600トンが削減される見通しです。
「野球」という大規模イベントの主催者として、電気の再エネ化に取組む
今回の取組みは、楽天野球団を含む楽天グループが2022年に創業25周年を迎えるにあたり、グループ全体でグリーン社会の実現に向けてサステナビリティへの取り組みを加速化するという目標を掲げたことがきっかけとなっています。
楽天野球団は、野球を通じて、環境・社会・地域の3つのテーマを軸に、社会課題解決に取り組んでいくことを宣言しています。その中の「環境」について、野球という大規模イベントの主催者であることから、試合運営やスタジアム運営において多くのエネルギーを使用している電気の再エネ化に注目しました。
再エネから生み出した電気を水素として蓄え、災害時に活用
その他にも、楽天野球団は、2018年4月には宮城県および仙台市と連携して「災害時における公園利用者の安全確保」「環境負荷の低減」を目的として、水素エネルギーを活用した発電設備を楽天生命パーク宮城に導入しています。
太陽光による再生可能エネルギーから生み出した電気を水素として蓄えることで、通常時はCO2を排出しない環境にやさしい電源として、災害時は公園利用者の避難誘導のための電源として活用することができます。これはプロスポーツの施設としては、初めての取組みでした。
日本一のサステナブル・スタジアムを目指して
野球を通じて環境・社会・地域という3つのテーマを軸としたサステナブルな社会を実現するため、日本一のサステナブル・スタジアムを目指している楽天野球団。再生可能エネルギーの導入を始め、国内で回収されたペットボトルをリサイクルした再生ボトルを使用したドリンクをスタジアム内で販売するなど、さまざまなサステナブルな活動に取組んでいます。
みなさんも、楽天生命パーク宮城へ行った際には、再生可能エネルギーを利用したスタジアムで、サステナブルな取組に参加しながら野球を応援してみてはいかがでしょうか。