「あつまれ どうぶつの森」を活用した、自社の情報発信
中国電力グループは、2050年のカーボンニュートラル実現に向けて、さまざまな取組みを推進しています。
中国電力グループの取組みを地域の人たちにわかりやすく伝えるため、家庭用ゲーム「Nintendo Switch」の人気ソフト「あつまれ どうぶつの森」を活用するという、ユニークな取組みをしています。
「あつまれ どうぶつの森」は、無人島を舞台に、ゲームに参加したユーザーが島民となり、島民同士で交流しながら気ままな生活を楽しむゲームで、3,864万本の販売実績を誇る人気ソフトです(2022年3月末時点)。
2021年6月、中国電力はゲーム内の住民として「しゃいん」というキャラクターを登場させ、トマトばたけやグリーンカーテンによるCO2吸収など、自社の取組みに関連した情報発信を開始しました。
「2050カーボンニュートラル」をテーマとした島で、再エネを活用した暮らしを体験
2021年12月には、「2050カーボンニュートラル」をテーマとした「えねるぎあ島(じま)」を公開。ソーラー住宅やEVステーションなど、「再生可能エネルギー」を活用した街と暮らしを表現するとともに、住民である「しゃいん」が、中国電力が取り組んでいる再生可能エネルギーをはじめとした多様な発電方法、カーボンリサイクル技術を紹介しています。
その他にも、スポーツや音楽フェス等を通じて、楽しみながら再エネ活用を学ぶことができる仕組みとなっています。
2050年の主役となる若年層に届く情報発信を目指して
これまでの電力会社にはないユニークな手法で、自社の取組みに関する情報を発信する中国電力。こうした取組みの背景や今後の計画について、地域共創本部の古谷さんに話をお聞きしました。
―「あつまれ どうぶつの森」を活用した情報発信に取り組もうと思われたきっかけは?
当社は2021年2月に「2050年カーボンニュートラルへの挑戦」を宣言し、さまざまな取組みを進めていますが、まだまだ地域の多くの方への認知度が低いことが課題と感じていました。こうした状況を打開すべく、比較的”カーボンニュートラル”に馴染みのない方々に、当社での取組みを知っていただくきっかけとして何かができないかと考えていました。
そんな中、同じ部署内で「あつまれ どうぶつの森」を活用した企画を検討していることを聞き、実際にプレイしてみたところ、ゲーム内の自由度や工夫の幅があることがわかり、またユーザー同士の交流も深いことから、ぜひ活用してみたい!と思い、今回の企画に至りました。
―お客さまや社員等、周囲の反応は?
お客さまからは、SNS上で「実際に行ってみた!」「あのエリアってどういう意味があるの?」といった島のキャプチャ画像の投稿を目にしたり、多くの登録者を持つYouTuberに島を訪問していただくこともありました。社内でも、ゲームを活用した前例はなく、「仕事中にゲームできるの?」と声をかけられる等、社内コミュニケーションのきっかけになっています。
―今後の取組みについてお聞かせください。
当社が2050年にカーボンニュートラルを達成するためには、当社の努力はもちろんのこと、地域のみなさまのご理解もまた必要不可欠であると考えています。今後最大限活用していく再生可能エネルギーの取組みや情報発信については、「あつ森」を活用した発信の継続はもちろんのこと、2050年には社会を担うことになる、現在の若年層に向けて関心を持っていただけるような発信について、日々工夫しながら取り組んでいきます。
カーボンニュートラルや再生可能エネルギーと聞いて、「何だか難しそう」と思っているあなた、まずはゲームを通じて知識を広げてみては。「あつまれ どうぶつの森」の「えねるぎあ島」に行ってみよう。