みんなの「再エネ」取組み

再エネを導入された個人、自治体、企業の方に
取材を行い
具体的な導入事例などを
ご紹介させていただきます。

2050年に向けて、「ゼロカーボンロマンスカー」を運行!
カーボンニュートラル実現を目指す小田急電鉄の取組み。

新宿から箱根まで、再生可能エネルギーで「環境にやさしい旅」を提案

東京の新宿と、神奈川の箱根を結ぶ小田急のロマンスカー。観光等で利用したことのある人も多いのではないでしょうか。
小田急電鉄(東京都新宿区)は、2050年カーボンニュートラル実現に向けて、ロマンスカーを再生可能エネルギーによる電力で運行する取組みを実施しました(2021年10月1日~2022年2月28日)。
これは、小田急グループが、2050年にCO2排出量のゼロを目指す「小田急グループ カーボンニュートラル2050」の最初の取組みとして実施しました。
新宿から自然豊かな観光地である箱根まで運行するロマンスカーの使用電力を、再生可能エネルギー由来の電力に置き換えることで、利用者に対して「環境にやさしい旅」を提案する取組みでもあります。

2021年10月から2022年2月までの5か月間、ロマンスカーの2編成の運行に必要な電力について、東京電力エナジーパートナーの「FIT非化石証書付電力メニュー」を使用することで、CO2排出量が質ゼロとなる電力に置き換える仕組みです。
これによって、1,566トンのCO2排出量を削減することになり、これは通常の家庭560世帯が排出するCO2の1年分に相当することになります(注1)。

(注1)小田急電鉄調べ。
「ゼロカーボンロマンスカー」運行の仕組み 「ゼロカーボンロマンスカー」運行の仕組み

2050年カーボンニュートラルに向けて「ゼロカーボンロマンスカー」運行開始

2022年4月からは、東京都のキャップ&トレード制度(注2)を活用し、ロマンスカー全車両でのCO2排出量を実質ゼロとする「ゼロカーボンロマンスカー」を運行しています(2027年9月30日まで)。
小田急グループが策定する「小田急グループ カーボンニュートラル2050」では、事業活動を通じたCO2排出量の削減や資源循環、自然資源の保全・活用等の環境課題に取り組む行動指針を示しており、環境長期目標として2050年に小田急グループのCO2排出量を実質ゼロ、中間目標として2030年に46%(2013年比)の削減を設定しています。
その達成に向けて、使用エネルギー量の多い鉄道事業を担う小田急電鉄では、再生可能エネルギーの比率を高める取組みや太陽光等で創発した電力の活用を積極的に行っています。具体的には下北沢をはじめとする12の駅、小田急マルシェ町田を始めとする沿線4か所の商業施設で太陽発電や風力発電のシステムを導入しています。
今後は、資源循環によるサステナブルな社会の実現を目指した施策の提供と、沿線に存在する自然環境を地域の貴重な資源として守り続ける保全活動にも力を入れていく予定です。

(注2)企業ごとにCO2の排出枠(限度=キャップ)を設定し、余剰排出量や不足排出量を企業間で取引(トレード)する制度。
小田急グループが目指す2050年の社会(イメージ) 小田急グループが目指す2050年の社会(イメージ)

みなさんが身近にある電車や駅にも導入されている再生可能エネルギー。自分が利用している駅や商業施設でも再エネが導入されているかどうか、まずは興味を持ってみてはいかがでしょうか。

https://www.odakyu.jp/sustainability/carbon-neutral/外部リンク