全国でアウトレットモール「プレミアム・アウトレット」を展開する、三菱地所グループの三菱地所・サイモン株式会社(東京都千代田区)。
三菱地所グループでは、2050年時点で目指す姿として「三菱地所グループのサステナビリティビジョン2050」を制定しています。このビジョンの達成に向けた長期経営計画2030において「三菱地所グループのSustainable Development Goals 2030」を掲げ、具体的なテーマとアクションを定めるマイルストーンとして位置づけています。
三菱地所・サイモンでは、三菱地所グループの「Environment」「Diversity & Inclusion」「Innovation」「Resilience」という4つの重要テーマに基づき、サステナブルな社会の実現に向け、アウトレットモールの運営を通じて再生可能エネルギーの導入を推進しています。
全国9ヵ所の「プレミアム・アウトレット」で施設共用部の電力を100%再エネ化
具体的な取組みとしては、2016年3月から、あみプレミアム・アウトレットで駐車場にカーポート型太陽光発電設備を導入。発電した電力を自家消費することでCO2を削減するとともに、駐車場の屋根として、夏の遮熱効果や悪天候時の雨避けとしての機能も果たしてきました。2018年1月には、酒々井プレミアム・アウトレットでもカーポート型太陽光発電設備を導入しています。
2022年6月からは、全国9ヵ所にある「プレミアム・アウトレット」においてフードコートの客席部分やトイレなどの施設共用部でのすべての使用電力を、グリーン電力証書や太陽光発電(あみ・酒々井)を使用した再生可能エネルギーで賄っています。
全国9ヵ所の「プレミアム・アウトレット」での施設共用部における年間購入電力使用量は約13,000MWh(2021年度実績)、これは一般家庭の約3,000世帯分に該当します(注)。今回の再生可能エネルギー導入によって、年間で約5,500トンのCO2の削減が見込まれます。
再生可能エネルギー電力100%運営の「プレミアム・アウトレット」も開業
また、2022年10月に開業した「ふかや花園プレミアム・アウトレット」(埼玉県深谷市)では、テナント専有部も含む施設全体のすべての電力を再生可能エネルギーで運用。これは「プレミアム・アウトレット」としては、初の試みとなります。
「ふかや花園プレミアム・アウトレット」では、施設共有部およびテナント専有部の施設全体の電力約8,000MWh(年間想定使用量)を、敷地内に設置した約440枚の太陽光発電パネル(年間発電想定量 約150MWh)やグリーン電力証書による再生可能エネルギーで賄います。また、屋内型施設と比較して環境負荷が小さい屋外型施設であることに加え、敷地内のストリートに自然採光や敷地内の自然通風を促すパサージュ(路地空間)を設けるなど、エネルギー消費削減にも努めています。
脱炭素社会に向けて、サステナブルなアウトレットモールが全国に増えています。アウトレットモールを利用する時は、ショップやブランドだけでなく、ぜひ再生可能エネルギーを始めとする、サステナブルな取組にも注目してみてください。