本キャンペーンは過去に実施されたもので、古い情報が含まれている可能性があります。
最新情報は以下のデコ活サイトをご覧ください。
https://ondankataisaku.env.go.jp/decokatsu/

意外と簡単!DIYで断熱リフォーム ~自分でできる二重サッシの作り方~

“DIY”とは、”Do It Yourself“の略語で、お金を払って誰かにやってもらうのではなく、自分で何かを作ったり、修理したりすること。最近では、中古の家を安く購入して、使いやすい間取りにリフォームしたりする本格的な人もいるようです。
でも、家のリフォームは個人には難しいイメージがありませんか?業者さんに頼むとお金もかかるので、できることなら自分でやってみたい!と思っている人も多いのでは?
例えば、窓の内側に透明なポリカーボネートの内窓をつけて、簡易的な二重サッシを付けるだけでも、断熱効率がアップします。必要な工具や材料は特別なものはなく、安く購入できるものばかりです。
“DIY断熱ワークショップ”を主催しているNPO法人ECOフューチャーとっとり(鳥取県地球温暖化防止活動推進センター、以下、「鳥取県センター」という。)にその技を伺いました。

【今回のDIY対象】

  • ・マンションのサッシ(窓の種類:引き違いテラス窓、サイズ:W1780×H1830、サッシの材質:アルミ)

もとの窓枠にレールを取り付けて内窓を差し込むだけなので、賃貸住宅でも退去時には簡単に取り外すことができ、簡単に原状復帰できます。

【図1】内窓の取り付けイメージ。今回は、テラス窓にポリカーボネート板の引き窓式の内窓を取り付けます。)

【図1】内窓の取り付けイメージ。今回は、テラス窓にポリカーボネート板の引き窓式の内窓を取り付けます。

【用意した道具と材料】

  • ・カッターナイフ
  • ・セロハンテープ
  • ・両面テープ
  • ・ポリカーボネート板(厚さ4㎜、サイズ1820×910mm)を2枚
  • ・レール(窓の横寸法の長さ、上下セット)
  • ・カブセ(コの字の断面のプラスチック製、ポリカーボネート板の外縁部にはめる。長さ:窓の縦寸法×4本)

総額:6,000円程度

※業者に二重サッシの施工を依頼すると、数万円程度はかかると言われています。

【図2】道具と材料(写真左:セロハンテープ・メジャー・両面テープ・カッター、写真中央:カブセ(左)とレール(右)、写真右:ポリカーボネート板)
【図2】道具と材料(写真左:セロハンテープ・メジャー・両面テープ・カッター、写真中央:カブセ(左)とレール(右)、写真右:ポリカーボネート板)
【図2】道具と材料(写真左:セロハンテープ・メジャー・両面テープ・カッター、写真中央:カブセ(左)とレール(右)、写真右:ポリカーボネート板)

【図2】道具と材料(写真左:セロハンテープ・メジャー・両面テープ・カッター、写真中央:カブセ(左)とレール(右)、写真右:ポリカーボネート板)

【手順】

1.内窓が設置できるかどうか確認する

今回は、ポリカーボネート板のスライド式の内窓を取り付けます。内窓を取り付けるためには、窓枠にレールの幅以上の奥行が必要です。目安はレールの幅の倍です。これだけあれば、サッシの鍵の開け閉めも問題ありません。今回使用したレールは17㎜なので、34㎜以上の奥行が必要となります(図3)。

【図3】内窓を取り付けるには窓枠にレール幅以上の奥行が必要。両側を計測するのがベストです。

【図3】内窓を取り付けるには窓枠にレール幅以上の奥行が必要。両側を計測するのがベストです。

2.窓枠のサイズを測る

奥行以外に、窓枠に取り付ける内窓のサイズを確認するために、窓枠の縦と横を測ります。ガラス窓のサイズとは異なるので注意しましょう(図4)。

【図4】取り付ける内窓のサイズを確認するため、窓枠のサイズを測る

【図4】取り付ける内窓のサイズを確認するため、窓枠のサイズを測る

3.レールを取り付ける

窓枠の上と下の部分にレールを貼るのは、次のようなやり方です。
まず、先ほど確認した窓枠の横の長さにレールを切って、切ったレールを仮置きして、レールの端に沿って鉛筆で窓枠に線を引きます(図5)。この線を目印に両面テープを貼ります(図6)。

【図5】レールの端に沿って鉛筆で窓枠に線を引く。

【図5】レールの端に沿って鉛筆で窓枠に線を引く。

【図6】引いた鉛筆の線を目印に両面テープを貼る。

【図6】引いた鉛筆の線を目印に両面テープを貼る。

レールを仮置きする際には、窓枠の端から何㎝のところに置くか決めて、上下同じ奥行の位置にレールが取り付けられるように注意しましょう。上下のレールを設置する場所が異なると、内窓が斜めになってスライドできなくなります。
次に、レールを取り付けます。レールには、上に取り付けるタイプと下に取り付けるタイプの2種類があります。レールの断面を見て、溝が深い方が上で、浅い方が下です(図7)。上下を間違えないように取り付けましょう。

【図7】レールには上に取り付ける溝の深いものと、下に取り付ける溝の浅いものの2種類があるので、間違えないように注意。

【図7】レールには上に取り付ける溝の深いものと、下に取り付ける溝の浅いものの2種類があるので、間違えないように注意。

4.内窓になるポリカーボネート板2枚分を切断する

大刃カッターやハサミを使って、ポリカーボネート板を内窓のサイズに切っていきます。内窓の横幅は、窓枠の横幅の半分の長さに1cmプラス。縦幅は、窓枠の縦幅から2㎜マイナス。この縦長のサイズのポリカーボネート板2枚がスライド式の内窓になります。
ポリカーボネート板は中空構造になっており、その部分に線が入っているように見えます。この中空構造が縦に並ぶように内窓を設置することになります。
中空部分の断面は、構造的に弱くなるため、薄手のセロハンテープを貼って補強します。

【図8】内窓になるポリカーボネート板は、窓枠の横幅の半分の長さに1cmプラスする。縦幅は、窓枠の縦幅から2mmマイナス。

【図8】内窓になるポリカーボネート板は、窓枠の横幅の半分の長さに1cmプラスする。縦幅は、窓枠の縦幅から2mmマイナス。

【図9】ポリカーボネート板を保護シートごとカッターで切断。

【図9】ポリカーボネート板を保護シートごと
カッターで切断。

図10】保護シートをはがした状態。中空構造の縦方向が内窓の上下方向になります。

【図10】保護シートをはがした状態。
中空構造の縦方向が内窓の上下方向になります。

【図11】ポリカーボネート板の断面を補強するため、薄手のセロハンテープを貼ります。

【図11】ポリカーボネート板の断面を補強するため、薄手のセロハンテープを貼ります。

5.ポリカーボネートの縦部分にカブセ(画像の茶色い部材)を取り付ける

内窓になるポリカーボネート板の縦部分には、セロハンテープで補強した上からカブセと呼ばれる部材を取り付けます。この縦部分が、内窓として設置した時の左右側になります。横部分(内窓の上下)はレールに差し込むため、カブセは付けません。

【図12】ポリカーボネート板の縦部分にカブセを取り付ける。

【図12】ポリカーボネート板の縦部分にカブセを取り付ける。

6.ポリカーボネート板をレールに差し込む

カブセをつけたポリカーボネート板を、レールに差し込んでいきます。先に奥側のレールに1枚入れて、次に手前のレールにもう1枚を入れていきます。このとき、ポリカーボネート板の上側を上のレールに差し込み、少し持ち上げてから下のレールに差し込むようにすると上手く入ります。

【図13】カブセをつけたポリカーボネート板をレールに差し込んで、内窓が完成。

【図13】カブセをつけたポリカーボネート板をレールに差し込んで、内窓が完成。

自分の手づくりで窓の保温性をアップする。工夫次第でこんな快適環境を作れます。作る楽しみを味わえるのもDIYならでは。あなたの部屋でもチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

「COOL CHOICE(=賢い選択)」にご賛同ください。

「COOL CHOICE」は、CO2などの温室効果ガスの排出量削減のために、脱炭素社会づくりに貢献する「製品への買換え」・「サービスの利用」・「ライフスタイルの選択」など地球温暖化対策に資するあらゆる賢い選択をしていこうという取組です。
未来の地球のために、「COOL CHOICE」に賛同して、できることから始めてみませんか?

◆ご賛同はこちらから
https://ondankataisaku.env.go.jp/coolchoice/join.html

◆COOL CHOICEとは
https://ondankataisaku.env.go.jp/coolchoice/about/