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“脱”寒い家!室内の温度差を見てみよう

急な温度変化によって引き起こされるヒートショック

寒い冬、暖房で暖かくした部屋から、暖房のない寒い部屋へ移動するときに気をつけたいのが、ヒートショック。ヒートショックとは、急な温度変化によって血圧の急激な変化が起こることで、心臓へ極度に負担がかかるなど、身体にダメージを受けてしまい、場合によっては、失神や心筋梗塞、脳梗塞を引き起こすこともあります。
家の中で、急な温度変化が起こりやすい場所の一つに浴室があります。お風呂に入ろうと、暖かいリビングから寒い脱衣室に移動すると、血管が収縮して血圧が上がります。服を脱いで浴室に入り、冷えた体のまま熱いお風呂へ入浴すると、今度は急に体が温まって、血管が広がり血圧は下がります。温度変化が大きいほど血圧も急激に上がったり下がったりしますから、ヒートショックが起こりやすいです。
ヒートショックを引き起こさないためには、家の中の温度差を小さくすることが重要です。床や外壁、窓などの部分改修により住宅の断熱性能が向上すれば、暖房設備がなくても脱衣室と浴室の温度差が少なくなります。住宅のどの場所を断熱改修すればいいかピンポイントでわかれば、効率的にリフォームできる上、省エネにも。
そのための方法について、省エネルギー普及指導員でサーモグラフィ機器を導入した断熱改修等を長年実践してきた株式会社福屋の齋藤社長に聞きました。

断熱効果の高い場所をサーモグラフィ機器でチェックすると

【写真1】住宅の外壁のサーモグラフィ画像

【写真1】住宅の外壁のサーモグラフィ画像

科学的に家の中の温度をチェックするには、サーモグラフィ機器が役立ちます。この機器を使って部屋の中の温度差を見える化でき、温度差が大きい場所を確かめられます。
写真1は、住宅の外壁のサーモグラフィ画像です。温度が低い場所は寒色系(青)に、温度が高くなるほど暖色系(赤)へと変化するため、外壁のどのあたりの温度が低くなっているのか、温度差を色で確認することができます。写真では、例えば2階の窓ガラスが窓枠よりも温度が低いことがよくわかります。
写真2及び3は、内窓を新設した箇所のサーモグラフィ画像です。内窓を開いた状態の窓ガラスの温度は11.8℃なのに対して、内窓を閉じた状態の温度は22.2℃と室温が保持されていることがわかります。

【写真2】内窓を左に開いた状態

【写真2】内窓を左に開いた状態

【写真3】内窓を閉じた状態

【写真3】内窓を閉じた状態

サーモグラフィ機器で断熱効果を見える化することで、効果的な断熱改修が行えるのは嬉しいですね。
サーモグラフィ機器を扱える専門家に住宅を診てもらうと、目に見えないようなわずかな隙間風の通り道が発見できたりします。わずかな温度差から住宅の問題点を探り出すには、経験及び専門知識に基づく診断が必要です。
大手住宅設備・工事会社でも、サーモグラフィ機器による診断を導入している場合があります。

家の中で熱が逃げている場所を見つけることが、ヒートショックの原因となる温度差の解消につながると思います。室内を必要以上に暖房するのでもなく、エネルギーを無駄にせず快適な空間をつくっていくことが大事です。ヒートショックをなくす断熱改修で、家族の健康も守り、効率よくエネルギーを使う暮らしを実現してください。

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