気象予報士に教わる、これからの天気と私たちにできること

COOL CHOICE編集部
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第1回:NPO法人 気象キャスターネットワーク
代表 藤森涼子さん

今回から、NPO法人 気象キャスターネットワーク所属の、気象予報士や気象キャスターの皆さんにご登場いただくインタビュー連載が不定期で始まります。同団体には、天達武史さんや井田寛子さん、依田司さん、今村涼子さんをはじめとする地球温暖化防止コミュニケーターの方も多数所属されており、地球温暖化の危機意識の醸成、低炭素社会実現に向けた情報発信活動にも積極的に携わっていらっしゃいます。
第1回は、ご自身も日テレNEWS24「デイリープラネット」で気象キャスターを務める、同団体代表の藤森涼子さんにお話を伺いました。

地球温暖化防止コミュニケーターとは

「子どもたちは天気予報をよく見てくれています」

―気象キャスターネットワークでは、主にどんな活動を行っているのでしょうか?

近年の猛暑や大雨などの異常気象の原因の一つとされている地球温暖化や、気象災害から身を守るための防災知識について知ってもらうために活動しています。具体的には、子ども向けに環境や防災をテーマとした「出前授業」「お天気実験教室」や、大人の方向けに講演・企業研修なども手掛けています。

小学校での出前授業の様子。

―子どもたちは、どんな話題に興味を持つことが多いでしょうか?

お天気の話は、とても興味を持って聞いてくれていますね。「最近は暑い日が多い」とか「今年は雨の被害が多かった」など、ニュースもよく見ているようです。「エルニーニョ現象」なんて言葉が、子どもたちの口から発せられることもありました。また、今年の台風は異例のコースを通ることが多かったのですが、それも印象深かったようで、「今回の台風は、こっちとこっちに高気圧があって、行く場所が無かったから北上して、北海道に上陸したんでしょ?」と解説してくれる子がいて驚きました!

―イベントでは、参加者の皆さんに、どんなエコ活動を行いましょうと伝えていますか?

例えば、子どもたちに「無駄のないエネルギーの使い方をしましょう」と教えたら、「今日聞いた話を周りの人にも教えてあげましょうね」とセットで伝えています。こういったことも、今すぐできる地球温暖化防止活動ですよね。あとは、クイズや参加型コンテンツなどを実施して、イベントに同行されている大人の方々にも一緒に理解していただけるように工夫しています。

『2100年 未来の天気予報』を的中させないために

―一緒に参加されている大人の皆さんは、どういった話に興味を持たれていますか?

環境省と気象研究所が発表した予測をもとに、私たち気象キャスターネットワークが制作した『2100年 未来の天気予報』が人気ですね。イベントでは必ずお見せする3分ほどのコンテンツなのですが、毎回子どもたちだけではなく大人の方々からの反応が大きく、印象に残っています。

―具体的にはどういった内容でしょうか?

地球温暖化対策をせずに2100年を迎えた場合、どんな天気になるのか?を、テレビの天気予報のように気象キャスターが伝えます。例えば、「2100年の夏は全国的に猛烈な暑さとなっています。今日の最高気温は高知県四万十市では44.9度、東京でも43.6度と記録的な暑さとなりました。この暑さの影響で、今日までに全国で約12万人が熱中症で病院に搬送されています」…といった内容です。このほか「1時間に100ミリを超える大雨情報」や、「猛烈な勢力の台風情報」なども伝えます。

子どもだけでなく大人の興味も引く『2100年 未来の天気予報』。

―それは、子どもたちの将来を考える大人たちの立場からすると、気になる内容ですね。

そうですね。『2100年 未来の天気予報』などを通じて、今のままでは日本の気候は大きく変わってしまうことを伝えた後で地球温暖化の話をすると、子どもの未来を守るために何をすればいいか、大人の方々も真剣に考え始めてくださるようです。私たち気象キャスターの使命の一つとして、地球温暖化防止活動を今後も続けていきたいと思います。

お話を伺って

子どもたちは自分たちの身近な問題として、天気に関心を持っているとお話いただきました。地球温暖化がこのまま進んでしまうと、今の小学生が働き盛りの30代半ばになる2040年ごろには気温は2度以上、2100年ごろには最大4.8度も上昇するといわれており、『2100年 未来の天気予報』のとおりになってしまうかもしれませんね。そんなことにならないよう、藤森さんたち地球温暖化防止コミュニケーターによる取り組みや働きかけに耳を傾け、低炭素社会実現につながるアクションをしていきませんか?

藤森涼子さん

NPO法人 気象キャスターネットワーク 代表。日テレNEWS24「デイリープラネット」では気象キャスターを務めている。無駄な包装を断ったり、ジュースのパックをリサイクルしたバッグを愛用するなど、ご自身も快適で心地よいエコな暮らしを心掛けている。

NPO法人 気象キャスターネットワーク

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