10月21日は「あかりの日」であることをご存じでしょうか。1879年(明治12年)10月21日に、アメリカの発明家、トーマス・エジソン氏が世界初の「白熱電球」を発明したのです。
その発明を記念して、日本照明工業会、日本電気協会、照明学会の三団体が設立した「あかりの日」委員会によって1981年に制定されたのが「あかりの日」。同委員会では、例年この記念日に合わせて「全国小学生ポスターコンテスト」や「あかりの日」街頭PRなどを実施しています。
今年で37回目を迎えた「あかりの日」ですが、環境省は同委員会と連携し、LEDなど高効率照明の普及促進に向けた情報発信を行っています。
今年で17年目となる「全国小学生ポスターコンテスト」は、照明の持つ意義を改めて認識するとともに、正しい照明の知識の普及と啓発活動の推進の一環として実施されています。今年は全国から615点の応募が集まり、10月14日(土)に、『METoA Ginza(メトア ギンザ)』にて、最優秀賞の表彰式が開催されました。今年、最優秀賞を受賞したのは、東京都新宿区立鶴巻小学校2年生 田中柚香さんの作品です。
「あかりの木」の下で本を読んでいる女の子を描いたこの作品。コントラストの鮮やかな色使いが印象的で、「あかり」のありがたさを感じさせてくれる素晴らしい作品です。
田中さんは、「本が好きなので、光っている木の下でいっぱい本が読めたらいいなと思って描きました」と語り、受賞を喜んでいました。
表彰式では、一般社団法人日本照明工業会 道浦正治会長が、表彰式に参加された親子の皆さんを前に、「子供たちの感性を大切にして、さらに『あかり』への興味や知識を育んでいってほしい」とスピーチ。続いて、日本照明工業会 阿部正治副会長、環境省地球環境局地球温暖化対策課国民生活対策室 増田直文室長が地球温暖化の現状やLED照明への買換えなど、自分たちに今できることなどについて話し、集まった親子の皆さんは熱心に耳を傾けていました。
表彰式終了後は、同会場で東京藝術大学美術学部デザイン科・大学院美術研究科の山﨑宣由准教授と学生たちの指導のもと、「小学生親子LED工作教室」が開催されました。親子で協力してLEDキットを組み立てながら、電気の流れる仕組みやLEDの特徴を学び、ペーパークラフトの惑星にこのキットを組み込んで、個性満点のLED照明を作っていました。
10月20日(※一部地域では28日)には、「あかりの日」委員会によって全国の10地区で街頭PRが行われました。
当日は、LED照明の選び方や上手な使い方を解説した小冊子「住まいの照明 省エネBOOK」などが入った「LED照明お役立ちセット」約8,200袋を全国で配布しました。
東京地区では有楽町の電気ビル前で実施され、「あかりの日」委員会の皆さんが、道行く方々に「あかりの日」をPRしていました。
セットを受け取った女性は、「LEDは省エネというイメージは持っていましたが、ずいぶん進化していろいろな使い方が広がっているんですね。『あかりの日』のことは初めて知りましたが、さっそくLEDに交換したり、今後はもっと節電していきたいです。」と、関心を示していました。
みなさんも、この「あかりの日」をきっかけにして、LED照明による省エネや地球温暖化対策への理解を深め、豊かな暮らしへの第一歩としていただければと思います。
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