10/7(木) vs 福岡ソフトバンクホークス 「SAVE THE EARTH Lions GREEN UP! DAY」開催!

西武ライオンズが環境支援イベント
「SAVE THE EARTH Lions GREEN UP! DAY」を開催しました!

2021.11.15

西武ライオンズ

プロ野球チームの埼玉西武ライオンズを運営している株式会社西武ライオンズは、2020年から「環境支援」の一環として「SAVE THE EARTH Lions GREEN UP!プロジェクト」を立ち上げ、野球を通じて社会問題を解決し持続可能な社会を実現するため、さまざまなことを取り組んでいます。

その一環として、2021年10月7日(木)に本拠地球場であるメットライフドーム(埼玉県所沢市)で、ファンとともに活動するイベント「SAVE THE EARTH Lions GREEN UP! DAY」を開催しました。


埼玉西武ライオンズは、環境省が推進する「つなげよう、支えよう森里川海プロジェクト」に賛同し、この日は森友哉選手、山川穂高選手、平良海馬投手、埼玉西武ライオンズ・レディースの里綾実投手が本イベントの1日広報大使を務めてくれました。

球場内の大型ビジョンやバックスクリーン下の特設ブースを通じて、「自然を守る大切さ」や「ゴミの分別活動」といった環境支援に関するメッセージを発信しました。

レオとライナと森里川海大使「アヒル隊長」
レオとライナと森里川海大使「アヒル隊長」
レオとライナと森里川海大使「アヒル隊長」

また、この日に開催された福岡ソフトバンクホークス戦では、選手たちが豊かな自然をイメージして作られたグリーンキャップとヘルメットを着用し、試合に臨みました。

森友哉選手 グリーンキャップとヘルメットを着用して打席に立つ。

写真:球団提供

「地球を救え!」西武ライオンズが推進する環境支援プロジェクトの取組

プラスチックごみ問題や食品ロス、二酸化炭素の排出による地球温暖化の加速など、環境に関するさまざまな課題が浮き彫りになっていることを踏まえ、西武ライオンズは「SAVE THE EARTH Lions GREEN UP!プロジェクト」を立ち上げ、野球を通じて社会問題を解決し持続可能な社会を実現するため、さまざまな取組を行っています。以下で主な取組を紹介します。

取組1 ペットボトルの水平リサイクル

日本で年間に販売されるペットボトル約250億本のうち、ペットボトルにリサイクルされるのはごくわずか。西武ライオンズでは、日本環境設計株式会社の協力のもと、使用後のペットボトルから新たにペットボトルを何度でもつくることができる水平リサイクルを実現。メットライフドームエリア内で廃棄されたペットボトルをリサイクルして新たなペットボトルを作り出しています。

ボトルからボトルをつくる

取組2 ゴミ箱の細分化

リサイクルの強化を目的として、2021年からはスタンド内を中心に「きれいな紙」「紙カップ・プラスチック・ビニール・汚れた紙」「ペットボトル」「食品リサイクル」「わりばし」の5種類に細分化。回収した食品廃棄物はバイオガス化(メタン発酵処理)することで、電気にリサイクルしています。

また2021年7月からは、IoT技術を活用したゴミ箱も導入。ゴミの蓄積状況をクラウド上でリアルタイムに把握し、ゴミが満杯になると自動で圧縮。圧縮しなかった場合と比べて約5~6倍分のゴミを一度に捨てることができるため、ゴミが入りきらずに地面などに散乱してしまうことを防ぐことができます。なお、ゴミ箱の動力は、再生可能エネルギーである太陽光で発電するため、発電時におけるCO2は発生しません。

ゴミ箱の細分化

写真:球団提供

取組3 環境に優しいレジ袋への切り替え

メットライフドームエリアの飲食売店やグッズ売店などで、環境性能が認められており有料化の対象外となる「バイオマス素材の配合率が25%以上の買い物袋(注1)」や「プラスチックのフィルムの厚さが50マイクロメートル以上のレジ袋(注2)」を使用しています。

(注1)バイオマスは、生物資源(bio)の量(mass)を表す概念で、「再生可能な、生物由来の有機性資源で化石資源を除いたもの」。
燃焼させた際に、生物の成長過程で光合成により大気中から吸収した二酸化炭素のみしか放出せず、大気中で新たに二酸化炭素を増加させないカーボンニュートラルな資源として、地球温暖化対策に寄与する。

(注2)プラスチックのフィルムの厚さが50マイクロメートル以上のレジ袋は、繰り返し使用することが可能であり、プラスチック製買物袋の過剰な使用抑制に寄与する。

取組4 球場内店舗でのプラスチック製品削減

メットライフドームエリアの飲食店などで、コールドドリンクなどの提供時に使用していたプラスチック製の「ふた」の提供数を削減(注3)。また、プラスチックストローは提供廃止し、紙ストローを導入しています。

(注3)特定の商品や、お客さまの要望があった場合のみ提供している。

身近で発生する自然災害が取組の
きっかけに

球場内でファンとともにさまざまな環境支援の取組を行っているライオンズ。環境支援を始めた経緯や今後の取組について、経営企画部・L-FRIENDSグループの松本さんにお話を聞いてみました。


西武ライオンズが環境支援に取り組むきっかけとなったのは、近年の自然災害。2019年の台風19号による大規模な河川氾濫など、自然の猛威を身近に感じる回数が年々増加してきたことを受け、地球温暖化を防ぐ必要があることを実感し、球団内で環境支援に取り組もうという声が上がり始めたそうです。

また、西武グループとして、再生可能エネルギーの活用等を通じた温室効果ガス削減など環境への取組を強化してきていることもあり、社会貢献活動である「L-FRIENDS(注4)」の1つの柱として「環境支援」を加えることになりました。そして、核となるプロジェクトとして、「SAVE THE EARTH Lions GREEN UP!プロジェクト」が2020年4月よりスタートしました。

SAVE THE EARTH Lions GREEN UP!プロジェクト

(注4)「野球振興」「こども支援」「地域活性」「環境支援」をテーマに、地域、ファン、選手、スタッフがひとつの仲間としてつながり、未来への夢をつないでいくプロジェクト。

選手が食べた唐揚げの油をリサイクル?

西武ライオンズの環境支援活動に対して、ファンも好意的に受け止めているようです。

例えば、株式会社ユーグレナ協力のもと、若手選手向けの寮である若獅子寮の食堂から回収した廃油からバイオディーゼル燃料を精製し、東京及び埼玉を走る一部の西武バスで使用している取組を知ったファンからは、「廃食油が軽油になるとは知らなかった」「ライオンズの選手が食べた唐揚げを調理した油ってことだよね!?」など、驚きも入り混じった前向きな意見が出ています。

西武バス

写真:西武バス提供

今後はサーマルリサイクル(注5)しているゴミの素材を見直し、リサイクルしやすい素材の活用を進めていくなど、さらなるリサイクル率の向上を目指す西武ライオンズ。脱炭素化に向けて、さらに積極的な活動を目指しています。


みなさんもスポーツ観戦を楽しむ際には、環境活動に取り組むチームを応援してみませんか?そしてゴミの分別やマイバッグ・マイボトル等の利用など、身近にできることから一緒に取り組んでみましょう。

(注5)廃棄物を焼却する時に発生する熱エネルギーを回収・利用すること。

関連するゼロカーボンアクション30:

(24)使い捨てプラスチックの使用をなるべく減らす。マイバック、マイボトル等を使う

(27)ごみの分別処理

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