みんなの「再エネ」取組み

再エネを導入された個人、自治体、企業の方に
取材を行い
具体的な導入事例などを
ご紹介させていただきます。

明智光秀ゆかりの城を照らす再生可能エネルギー!
持続可能な地域社会の実現を目指す福知山市の取組み。

明智光秀ゆかりの城を照らす再生可能エネルギー!持続可能な地域社会の実現を目指す福知山市の取組み。

戦国武将である明智光秀ゆかりの城として知られる京都府福知山市にある福知山城。夜の城を幻想的に彩るライトアップは、再生可能エネルギー由来の電力が使用されています。
2050年までにCO2排出量実質ゼロを目指す「ゼロカーボンシティ」宣言をし、脱炭素社会の実現を目指す福知山市の取組みを紹介します。

天守閣のある城では全国初!再生可能エネルギーによる電力を常時使用

福知山市では、電力の地産地消・経済の域内循環を目的として、2020年4月から公共施設の電力を順次、再生可能エネルギー100%由来の電力に切り替えを進めています。
その一環として、福知山城では同年10月から再エネ電力に切り替えが行われており、天守閣のあるお城として再生可能エネルギー100%の電気を常時使用しているのは、福知山城が「全国初」となります。
また福知山城だけでなく、市役所の庁舎や小中学校、公民館等、さまざまな公共施設で再生可能エネルギーの導入を推進しています。

市民とともに進める「再生可能エネルギー100%」プロジェクト

(図)「再生可能エネルギー100%へ 市民と進めるプロジェクト」イメージ (図)「再生可能エネルギー100%へ 市民と進めるプロジェクト」イメージ

福知山市では、「つくる」「とどける」「つかう」「ひろげる」をキーワードに、市内の再生可能エネルギーの普及拡大、エネルギーの地産地消などを通して、豊かで自立した持続可能な地域社会の実現を目指すプロジェクトに取り組んでいます。
1つは、市内でつくられた再生可能エネルギーを市内の施設にとどける「エネルギー地産地消プロジェクト」。福知山城をはじめ、公共施設では再エネ由来の電力の活用を推進するとともに、避難所に蓄電池と給電システムを設置して再エネの活用につなげると同時に防災力を強化しています。
もう1つは、再生可能エネルギーの活用で得た収益を市内にひろげてつかう「地域を支える再エネプロジェクト」。再エネによって生み出された収益を地域活動などの支援に還元することで、地域課題の解決を支援しています。
この2つのプロジェクトを市民と一体になって推進することで、再生可能エネルギー100%のまちづくり実現を目指しています。

PPAの活用で、さらに広がる再生可能エネルギーの取組み

福知山市は、再生可能エネルギーの普及拡大をさらに加速するため、PPAの仕組みを活用しています。
2019年1月に福知山市とたんたんエナジー株式会社、京都北都信用金庫、プラスソーシャルインベストメント株式会社、龍谷大学地域公共人材・政策開発リサーチセンターの五者で締結した「地域貢献型再生可能エネルギー事業の推進に関する協定」の枠組みにより、三段池総合体育館や福知山市武道館、学校給食センターに太陽光発電設備を設置。発電された電気を福知山市内で使用する「地産地消」の取組みを実施しています。
この事業を実施するにあたっては、再生可能エネルギー拡大の担い手として、市民にも参加してもらえるよう出資を募集。ゼロカーボンシティの実現や地球温暖化防止に向けた取組を企業や市民とともに推進しています。

(図)オンサイトPPA方式による電力の地産地消モデル (図)オンサイトPPA方式による電力の地産地消モデル

※「PPAモデル」についてはコチラ
https://ondankataisaku.env.go.jp/re-start/howto/03/


再生可能エネルギーを活用することで、地域の課題解決、気候変動対策、経済の循環などにつなげ、持続可能な地域社会の実現を目指す福知山市。市民によってつくられる再生可能エネルギーが、街の未来を支えています。