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「ライティング・フェア2019」レポート 省エネ・省コストに加え多彩な付加価値に注目!これからのLED照明
第14回国際照明総合展「ライティング・フェア2019」が3月5日(火)〜8日(金)の4日間、東京ビッグサイトで開催されました。今回は「コレカライト あかりがつながる あしたが変わる」をテーマに、国内外170社を超える企業・団体の展示や専門家を招いてのセミナーなどが行われ、最先端の照明商品や照明手法などを紹介。主催の(一社)日本照明工業会では、既存照明設備の置換えを含む国内照明ストック市場で2030年までにLEDなどのエコ照明化100%計画をかかげており、参加企業は省エネ・省コスト効果に加え多彩な付加価値をアピールし、多くの来場者の興味を引いていました。

LED照明は高い省エネ効果や明るさ、色などを自由に調整できるのが魅力ですが、今回のフェアではさらに新たな機能を加えた商品や、先進の制御システムを紹介している企業が多く見られました。また、「働き方改革」を意識し、働きやすく生産性向上にもつながる照明のあり方の提案もありました。こうした付加価値によりオフィスや家庭における既存照明設備のLEDへの転換が加速していくでしょう。

プラスαの機能で、空間を演出

LEDスポットライトにプロジェクターの機能を加えた商品のデモでは、光とともに、映像や静止画を壁に投影する空間の演出を提案。オフィスで人が集まるスペースでは、四季の映像と音楽を流してリラックスできる空間にしたり、タブレットにメモした内容を壁に投影したりして、活発なコミュニケーションを促すなど、多様な使い方が可能と紹介されていました。レストランやアパレルショップ、美術館、ショールームなどにおいても、ブランドイメージ向上や情報提供などに役立つ照明スタイルです。

また、作業するデスク上のみを明るく照らし、周囲の空間は暗くすることで、集中できるオフィス環境を整えるタスク&アンビエント照明をアピールする企業もありました。
こうした照度調節を活用した空間演出によりLED化による省エネ効果に加え、天候やその時間のワークスタイルに合わせて色を変え照度を落としたりすることでさらに20~30%の省エネ効果が見込めます。
TVでゲームや動画を楽しむ際に、コンテンツ内の色をピックアップして、リアルタイムで照明の色を変化させるユニークな商品も展示されていました。専用のパソコンソフトを使うことで、音楽のビートや映像シーンに合わせて、照明の色が次々に変化。ダンスフロアにいるように音楽を楽しんだり、映画館のような臨場感を味わったり、ゲームの世界観に浸ったりと、部屋がこれまでにないエンターテイメント空間になります。

一見すると天窓かな?と思う商品にも目が止まりました。実は青空の色を再現したLED照明でした。自然光のように見せる独自の照明構造で光を拡散させ、奥行き感のある青空を表現しています。朝焼けや夕焼けのような空を再現することも可能なので、時間の移ろいを感じさせることもできます。窓がない部屋や地下などの閉鎖的な空間でも、この照明があれば快適性アップにつながるのではないでしょうか。

映像録画カメラ付きのLEDベースライトを展示している企業もありました。カメラシステムを導入するには、設置場所や配線、コストなどを考慮する必要がありますが、この商品なら、照明器具をリニューアルするだけで、手軽に設置できます。Wi-Fiが内蔵されているので配線は不要。映像はmicroSDカードに保存されますが、スマートフォンでリアルタイムでの確認も可能です。天井照明は空間全体を見渡せる上、カメラ部分が小さく目立たないので、防犯に役立ちます。また、作業工程の記録などにも使え、作業効率アップの検討材料やトラブル発生時の検証材料にもなるでしょう。

照明のコントロールをより簡単に!

パソコンやタブレット、スマートフォン、スマートスピーカーなどで簡単に照明のコントロールができるシステムについてもたくさん出展されていました。これらの機器を使うことで、より楽に、きめ細かく調整ができます。特に多く展示されていたのが、最近普及してきたスマートスピーカーとの連動商品。「天井の間接照明をつけて」「明るさを80%にして」など、話しかけるだけで照明をつけたり、明るさを変えたりできます。ほとんど労力を使うことなく、快適な明るさを手に入れることができ、その分、他の作業に集中できそうです。

タブレットやスマートフォンで自在に明るさを調節するシステムは、無線方式で大がかりな配線工事が不要なため、導入も簡単になります。照明器具から照明器具へとリレー方式で最適ルートを選択する独自の通信方式を利用し、親機との間に壁やパーティションなどの障害物があっても安定した通信を可能にしているのが特長です。勤務形態や生体リズムにあわせたスケジュール管理もできるので、働きやすい照明環境づくりに役立ち、生産性向上も期待できます。

蛍光灯照明器具をLED照明器具にリニューアルするだけでも省エネになりますが、時間帯や使用エリアに合わせて照度調整を行えば、さらに消費エネルギーを減らすことができます。あらゆるモノがインターネットにつながるIoT時代を背景に、今回のフェアでは、各社照明の制御システムに力を入れていることがうかがえました。簡単な操作や事前の設定によって、照明環境を自動的にコントロールできる商品が多数発表されています。そして、それらがネットワーク環境や周辺機器の充実でコストも下がり、より導入しやすくなっていると感じました。また、単に明るさをもたらすだけでなく、新たな機能を搭載した商品も続々と登場しています。これからもLED照明の展開に注目してみてください。

会場ではこのフェアを主催する(一社)日本照明工業会のブースもあり、国内におけるLED照明等の設置比率100%計画や、あかり文化向上と地球環境への貢献を目指すビジョン、さらには防災における照明の重要性などについての展示がありました。また、フェアを後援している環境省も、イメージキャラクター・君野イマとミライを使ったパネルで、COOL CHOICEについてアピールしました。

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