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剛也・涼子・ゴーヤン

作り方

グリーンカーテンの基本的なつくり方と、おおまかな成育スケジュールです。

4月 土をつくる、種をまく

  • 園芸用の土を準備

    まず、プランターの底が隠れるくらいの鉢底石を敷きます。根が息苦しくないように土をほぐしながらふんわりとなるように入れましょう。根が喜ぶ土の深さは約30cmほど。大きめのプランターを選びましょう。

  • 種を準備する

    種の外皮は固く水が浸透しにくいので、種をペットボトルに入れシャカシャカ振ったり、そのまま2時間ほど水に浸しておきます。

  • ポットに植える

    最初にポットで発芽させ、元気のよいものを選んでプランターに植え替える方法があります。種を土の上に置いて1cmほど被せてから水をあげましょう。

5月 プランターに植えかえ

  • 間引く

    本葉が2~3枚出たら、元気の無いものを間引きます。根が痛むので引き抜かずに根本をカットしましょう。

  • プランターに移す

    ポットの底から根が出てきたら移し時です。根を傷つけないように土ごとプランターに植え替えます。

6月 発芽、成長

  • 誘引する

    成長初期にはネットにつるがうまくからむように誘引してあげます。子づるや孫づるは細くて柔らかいので丁寧に広げるようにネットにからめます。ネットからはみだした茎は切っても構いません。

  • 摘心のタイミング

    グリーンカーテンの親づる(一番太い中心の茎)が1mくらいに達するまでに、親づるの先を2~3cm切ることを繰り返します。そうるすことで、子づる、孫づるが元気に成長し、面を作ります。

  • 水をやる

    ゴーヤーは根から多量の水分を吸い上げるので、晴天の日は1日1回、朝か夕方にたっぷり与えます。

    プランター植えの場合は、下の穴から水が出てくるまで十分に与えてください。

    【水やりのタイミングの目安は?】

    割り箸等の棒を土にさしてみて、湿った土がくっついてこない、或いは土を掴んで強く握った時に、団子状に固まらずにバラバラと崩れてくるようなら、水やりをします。

  • 防虫する

    市販の植物保護液、活力剤が最適です。

7月 開花、結実

  • 追肥する(開花・結実後)

    固形の化成肥料を花が咲いて結実の頃から1ヶ月に1回与えましょう。液体肥料の場合は1週間に一度、水やりの水の代わりに与えます。液体肥料の希釈基準は製品の用法に従ってください。

  • できた!

作り方のポイント

アサガオの場合もほぼ同じ作り方です。

● 配合をしてみる

ゴーヤーに適した土をつくるには、赤玉土5割、黒土2割、ビートモス、バーミキュライト、腐葉土をそれぞれ1割のバランスで配合します。カキガラ(牡蠣あるいはアサリ、シジミの殻、あるいは卵の殻を砕いたもの)を加えても良いでしょう。赤玉土はふるいにかけて細かな土の粉を取り除いておきましょう。ホームセンターなどで園芸用の土を購入するときは、花・野菜用の土を選びましょう。

配合をしてみる

● 土の酸性とアルカリ性(ph)

植物にはそれぞれ適した土のpH値があります。大半の植物は5.5~6.5ですが、ゴーヤーの場合は6.5~7.5を目安に。

pH値5.5を目安に。

土の酸性とアルカリ性(ph)

● 硬実(こうじつ)の話

水を浸透させにくい外皮(クチクラ層)を持つ種が硬実です。硬実はそのままでは発芽しにくいので皮に傷をつけて水を浸透しやすくします。

● 直接プランターに種を撒く場合

種を数粒ずつ20cm間隔で撒き、土を1cmほど被せてから水をあげます。本葉が出たら、大きく育てるために、元気の無いものは根本からカットします。根が傷むので引き抜かないようにしてください。

12~15cm間隔でまきます。

直接プランターに種を撒く場合

● ツルを傷めない結び方

つるをネットにからめるときは、ひもを8の字にしてつるとネットを結びます。ひもは糸でもビニールでもかまいません。結び目はゆったりと余裕を持たせておきましょう。

ツルを傷めない結び方

● 肥料のあげ方

固形の化成肥料は根元から離して、ゆびで凹みをつくって入れ、土を軽くかぶせます。根元に近いと濃い肥料成分のために根が傷み成育が悪くなります。

追肥の場合は、最初の花が咲きはじめたら1ヶ月に1回与えます。

肥料のあげ方

● 肥料の種類と効力

植物の三大栄養素には、葉を大きく育てる葉肥の窒素、実肥のリン酸、そして根肥のカリウムがあります。これらをゴーヤーに適した配合にした専用の肥料がホームセンターなどで販売されています。

● 成長の三大栄養素

N (窒素) 茎や葉を茂らせます 追肥で多めに葉肥(はごえ)
P (りん) 花やツボミ、実の成育を促します 最初多めに実肥(みごえ)
K (カリウム) 根の成育を促します 追肥で多めに根肥(ねごえ)
石灰 カルシウムです。細胞壁を厚くします。
マグネシウム 葉緑素をつくり新陳代謝を促します

● 肥料の表示の意味

肥料の成分は、N(窒素)-P(リン酸)-K(カリウム)の順に数字で表されています。「8-8-8」であればそれぞれが各8%配合されています。

肥料の表示の意味

● 防虫溶液の種類

【木酢液、竹酢液】

木炭や竹炭を作るときに出る煙を液化したもの。酢酸やフェノール類が主成分。

【ニームオイル】

ニーム(インド梅壇)の木の実を絞った植物油。ザジラクチンが主成分。
それぞれに、害虫忌避、摂食阻害作用、産卵・ふ化阻害作用や植物の成長促進に効果があるといわれています。

● こんな害虫が居ます

アブラムシ、ハダニ、オンシツコナジラミ、花モノによくスリップスが付きます。害虫によっては専用の駆除剤が発売されています。

● こんな病気に気を付けよう

【うどんこ病】

葉の表面がうどん粉をふりかけたように白くなる病気です。

【灰色かび】

葉や実に灰色のカビが生え腐ってしまう病気です。

【つる割病】

下葉よりしおれ始め、茎に割れ目ができる病気です。

■グリーンカーテン普及ポスター

環境省では、快適性や生産性、安全性の維持・向上を図りながら継続的に節電を行い、中長期的にCO2削減を図るモデル的な取組を支援し、こうした取組を全国的に広めていくため、「平成25年度節電・CO2削減のための実践促進モデル事業」を実施しました。この事業の一環として、グリーンカーテン普及のためのポスターを作成しましたのでご紹介いたします。

グリーンカーテン普及ポスターはこちら(パワーポイントがダウンロードされます)