サステナブルで健康な食生活
2050年カーボンニュートラルの実現にはライフスタイルをサステナブルなものに変えていくことが不可欠で、その中でも食の取組はとても重要です。
食と環境の関係
例えば、食料自給率がカロリーベースで約4割となっており、残りの約6割を輸入に頼っている日本は、食料の輸入に起因して海外の水環境や温室効果ガス排出に影響を与えていると言われています。
また、日本の温室効果ガス排出量を消費ベース(カーボンフットプリント)でみると、全体の約6割が家計によるものと分析されており、その中で食が12%を占めます。
さらに、日本の食品ロス量は年間600万トンと推計されており、毎日大型(10トン)トラック約1,640台分を廃棄している計算になります。
このように、食と環境が密接に関係しており、国内外で食のサステナビリティに関する関心が高まっていること等を踏まえて、環境省は、2021年8月30日に、小泉環境大臣・堀内環境副大臣及び企業等の参加の下で「サステナブルで健康な食生活に関する意見交換会」を開催し、環境省から「サステナブルで健康な食生活の提案」を発表しました。
環境省「サステナブルで健康な食生活の提案」(2021年8月30日公表)
提案のポイントは以下の7つです。
- 食の地産地消・旬産旬消で美味しさや季節感を楽しみましょう!
- 有機(オーガニック)食品などを生活の中に取り入れてみましょう!
- それぞれの生活にあった形で食の自産自消を楽しみましょう!
- シカ肉やイノシシ肉などのジビエを食生活に取り入れてみましょう!
- それぞれのスタイルで生活の中に菜食を取り入れるという選択肢もあります!
- 食品ロスを減らすよう心がけましょう!
- 食を通じてカーボンニュートラル やサーキュラーエコノミーの実現、生物多様性の保全等に貢献する取組も広がっています! 一人一人がこうした取組に関心を持ち、後押ししましょう!
2050年カーボンニュートラルの実現に向けて、こうした方向性を参考にしながら、私たち一人一人が意識と行動を少しずつ変えていくことが重要です。
また、食事は日々の生活に欠かせないことですので、健康に、かつ楽しみながら取り組むことも大切です。
ぜひ、楽しみながら、サステナブルで健康な食生活を心がけていただければと思います。