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2020年2月21日 旅に出た先の移動もエコにする
 ~大分県姫島で、太陽光発電で走るエコレンタカー

瀬戸内海の小島で始まった「移動をエコに」

姫島は、大分県の国東半島近くにあり、全島が瀬戸内海国立公園に指定され、古事記や日本書紀にも登場する伝説的な島です。島の人口は2,000名あまり。見どころは、黒曜石産地(瀬戸内海唯一の産地)や、おおいた姫島ジオパークに指定されている大自然。姫島盆踊(鎌倉時代からの伝統)や、特産品の姫島車えびもあります。

観光客の足の確保に、全島でエコカー導入

姫島では、島の環境やジオパークを活かして観光を促進しようと、「姫島の自然環境を守り、歴史文化を輝かせ、観光振興による持続した地域活性化を目指す」ことを掲げ、姫島エコツーリズム推進協議会を設立しました。島そのものをエコにしようという思いを込めています。
国東半島の伊美港から船で島に着くと、マイカーを持ち込まない限り、島内の移動手段は徒歩か自転車しかありませんでした。観光客にアンケートをしたところ、自転車での移動は点在する観光スポットを周れないことや、帰り便の時間が気になり十分に観光が出来ないこと、島の人たちとも交流できる機会が少ないことが寄せられました。
その声を受けて協議会では、小さな島ならでの移動手段を、環境に配慮しCO2を出さないものにしようと検討しました。

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その結果、姫島に来られた方が自転車以外の手段で気軽にエコに島内を移動するのに、エコレンタカーとして超小型の電気自動車の貸出しをスタートしました。

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島内のジオツーリズムや、個人で自由に島内をめぐるのにこのエコレンタカーを使っています。島内を周ることで、瀬戸内の海の景観や地形地質の面白さを多くの方に楽しんでもらうと同時に、エコレンタカーでの移動を通してCO2排出削減への意識を高めてもらう取組です。
また、島民に対しても、体験試乗会やグループホームの高齢者の外出支援などを行い、この活動への理解を深め、地域の温暖化対策として普及啓発を進めています。

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太陽光発電の電力利用でCO2排出ゼロに

また、島そのものをエコにするため、エコレンタカーに使う電力も太陽光発電で得られた電気を蓄電し(約19.6kWh)、充電に使います。エネルギーの地産地消のモデルを実現する取組です。

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2015年度からこれまで、2,514組が利用し、総走行距離は41,152km。エコレンタカーの替わりに小型自動車(燃費15L/km)が使われた場合との比較で試算すると、走行中のCO2排出量は約7,101kg-CO2の削減とみなせます。
充電に利用する電気も太陽光発電となるため、さらなる削減が期待できます。
たくさんの方がエコレンタカーに乗り換えて島内を移動すればするほど、CO2排出量の削減と地域の活性化になります。
島内で使うエネルギーの地産地消がより進むことで、低炭素な社会づくりにつながるものと思います。

低炭素杯2019で環境大臣グランプリ賞を受賞!

この取組で「低炭素社会」に加え、「地域活性化」も併せて目指している点が高く評価され、「低炭素杯2019」では環境大臣グランプリを受賞しました。
公共交通で着いたその先の移動(二次交通)は、多くの地域でも大きな課題です。移動手段とそのエネルギーを再生可能なものにすることは、これから様々な地域に広がってほしいことです。瀬戸内の小さな島、姫島での取組は、持続可能な地域づくりの1つのモデルケースです。

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観光で訪れて島を巡るのにエコ移動ができるなんて、すごいですね。瀬戸内の小さな島で実現したCO2排出ゼロの脱炭素な移動手段、まさに未来を先どりした取組です。ぜひ現地を訪れてみてください。そして次にどこかへ旅した時に、旅先での移動手段を「エコな移動」を探して、選んでもらえたらと思います。

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「COOL CHOICE」は、CO2などの温室効果ガスの排出量削減のために、脱炭素社会づくりに貢献する「製品への買換え」・「サービスの利用」・「ライフスタイルの選択」など地球温暖化対策に資するあらゆる賢い選択をしていこうという取組です。
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