アイデア部門、フォトアート部門、それぞれの優れた作品の中から、審査基準に基づき、最優秀作品を選定しました。

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アイデア部門 最優秀賞 「竹と麻を織り交ぜた人と地域のつながりのゴーヤーカーテン」 向日市立向陽小学校PTA(京都府)様フォトアート部門 最優秀賞 「緑のカーテンと太陽」 NTT東日本 山梨支店 総務部CSR推進室(山梨県)様

2度目の開催となる今年のフォトコンテストでも、数多くのご応募を頂きました。アイデア部門では、グリーンカーテンの設置場所を工夫したり、グリーンカーテンを育てることで、家族や地域とのコミュニケーションが生まれ、取組の輪を広げる作品が見られました。また、フォトアート部門では、独自の観点でグリーンカーテンを切り取った楽しい写真が多くありました。
植物を育てるという楽しさ、育てたものを収穫して食べる喜びといった、グリーンカーテンを育てる意義 を感じた方も多く、楽しみながら温暖化防止に繋げることができたのではないでしょうか。

菊井 順一(きくい じゅんいち)氏
一般社団法人地球温暖化防止全国ネット 専務理事

久保野 永靖(くぼの ながやす)氏
J-WAVE 81.3FM 編成局長

小澤 紀美子(こざわ きみこ)氏
東京学芸大学名誉教授・東海大学教授

優秀作品一覧

  • アイデア部門
  • フォトアート部門
  • 表彰式

アイデア部門

独創性(カーテンの【形】【大きさ(栽培規模)】【設置場所】【植物】それぞれについて独自のアイデアや工夫、意外性のある作品か)、波及性(グリーンカーテンの魅力を伝え、広く共感をあたえる作品か)、その他の評価すべき点などの審査基準に基づき、優秀作品を決定。

最優秀賞

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「竹と麻を織り交ぜた人と地域のつながりのゴーヤーカーテン」 向日市立向陽小学校PTA(京都府)様

アピールポイント

向陽小学校は、冷房もなく、児童たちはたいへん暑い中、過ごしています。PTAと学校で「すずしくすごそう!向陽小学校クール化計画」を立ち上げ、少しでも涼しくすごそうという工夫を考えました。グリーンカーテンもすぐに提案に上りましたが、ノウハウもなく、どのように進めるかについて、多くの地域の専門家、企業の方にアドバイスやご協力をいただき、実施が可能となりました。また、地域の人々にも喜んでもらおうと、子どもたちとも話し合い、乙訓(向日市を含む地域の呼び名)名産である竹にちなんだグリーンカーテンの製作を試みました。ネットを張る枠はハチクという竹を使い、また麻布ポットは夏に水分が逃げやすいことから、マダケの竹の皮で覆うなど、自然素材と竹にこだわったカーテンです。

グリーンカーテン概要

植物:ゴーヤー
育てた場所:小学校の中校舎ランチルーム前
面積:8×4=32m2
期間:2012年6月4日~9月30日(予定)

寸評

学校クール化の子どもたちのアイデアが実を結んだグリーンカーテンの前で子どもたちの笑顔が輝いています。地域の特産の竹を使い、地域の様々なセクターの方たちの連携により、子どもたちの学びは広がり、深まっている素敵な実践です。

優秀賞

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企業・団体の部 タイトル 「天空に映えるグリーンカーテン」 お名前 株式会社そごう・西武 そごう広島店(広島県)様

アピールポイント

お客さま施設のエスカレーター横ガラス面でグリーンカーテンに初めて挑戦。多くの人が利用するエスカレーターで上りながらあるいは下りながらグリーンカーテンが内側からみえるのは面白いとの評判。屋上に上がればすぐカーテンがみえて、そこには、お子さまにも興味をもってもらえるように、グリーンカーテン絵本をパネル掲出しています。またゴーヤだけでなく、ハーブも寄せ植えていますので、爽快な香りも楽しめます。

グリーンカーテン概要

植物:ゴーヤ
育てた場所:屋上に上がるエスカレーターサイドのガラス面
面積:10×2=20m2
期間:2012年5月18日~10月31日(予定)

寸評

ガラス面に植えられた緑がとても美しい。多くの方が利用するエスカレーター横に設置したアイデアがグリーンカーテンのPRになると評価されました。残念ながら写真のピントが合っていなかったので優秀賞。でも涼しさが伝わってくる素敵な作品です。

優秀賞

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自治体・公共施設の部 タイトル 「成し遂げた喜び」 お名前 社会福祉法人 緑友会 みどり園(神奈川県) 様

アピールポイント

知的にご障害を持つご利用者さんの入所施設(指定障害者支援施設)です。春から、大がかりなネットはり、ゴーヤの苗の植え込みや朝顔の種まき、毎日の散水と、知的に障害がある皆さんと支援員とでグリーンカーテンを作りあげました。葉が茂り一番勢いを感じた8月上旬の時の一枚です。利用者さんの代表者が両手をあげて喜びを表現しています。グリーンカーテンは、6月の台風など大変な事もありましたが、最終的には笑顔いっぱいになりました。大事なことを伝えることができるグリーンカーテンの素晴らしさを知ることができた夏でした。

グリーンカーテン概要

植物:ゴーヤ、アサガオ
育てた場所:花壇
面積:37.8×5=189m2
期間:2012年5月10日~8月31日

寸評

指定障害者支援施設で育てられたグリーンカーテン。6月の台風にもめげず、地道な努力でここまで育ちました。カーテンの高さ、広がりが成し遂げられた喜びにあふれています。

優秀賞

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個人の部 タイトル 「アーチのあるグリーンカーテン」 お名前 野上和彦(大分県)様

アピールポイント

グリーンカーテンを始めて5年目です。我が家は8年前、地球にやさしく人にもやさしい省エネ住宅を建てました。地元の木材にこだわり、珪藻土、バリアフリー、ペアガラス、太陽光発電装置、オール電化を取り入れました。軒を1メートル70センチ出し、日光を、冬に部屋いっぱいに取り入れ、夏は暑い日差しが入らないようにし、濡れ縁を1メートル20センチ出し、心地よい風を感じる空間を作りました。我が家は居室が全て南向きなので、南面全体にグリーンカーテンを育てました。軒先から60センチに垂直に鉄鋼管を9本打ち込み、園芸用のポールを建て、横にも3本ポールを組み10センチの網目のネットを、軒先に向かって天井のように張りました。玄関入口はツルを誘引しアーチ型に仕立てました。西側にゴーヤ、東側に日本の朝顔を育てました。水やりは自前の廃材の浴槽を利用した雨水タンク840リットルを使い、水道は使いません。

グリーンカーテン概要

植物:朝顔(日本)、ゴーヤ
育てた場所:家の南向き全面
面積:10×3=30m2
期間:2012年5月19日~9月23日

寸評

省エネ住宅の南向きの面につくられたグリーンカーテン。なんだか緑のお城の様ですね。玄関の入り口にぽっかりと空いた穴を抜けると空想の世界へ入っていけそう。応募された方の環境への思い入れが感じられる作品です。

優秀賞

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学校の部 タイトル 「めざせ!みどりの校舎!」 お名前 緑のカーテンプロジェクト大崎中学校PTCSA(新潟県) 様

アピールポイント

大崎中学校では平成16年度からPTA会長さんを中心に始められたPTCAボランティア活動から昨年、グリーンカーテンに特化した活動です。昨年は幅20m/高さ16mのネットを今年度は3倍の幅60mに拡大して設置し、自動冠水システムを使って主要教室全面を覆うことを目指して活動してきています。植え付けたヘチマ・ゴーヤ・朝顔は昨年、種を採取し播種したものです。(ヘチマ:296株・ゴーヤ:222株)また、地域の方々へも『ヘチマ・ゴーヤ・朝顔・マリーゴールド・トレニア(等々の花苗)総数約900株』をお配りし、地域に於ける『緑のカーテン』やガーデニング造りの手助けになればと活動しました。今後も地域貢献や恩返しできるように続けていきたいと思います。副産物である『ゴーヤの実及びヘチマの実』を食材として活用し、ヘチマはたわし/ヘチマ水の活用を今年度も考えています。

グリーンカーテン概要

植物:ヘチマ、ゴーヤ、ヘブンリーブルー(西洋朝顔)、朝顔
育てた場所:校舎壁面
面積:60×16=960m2
期間:2012年5月13日~11月10日(予定)

寸評

生徒と地域のコミュニティの方たちの協働によるプロジェクトの成果がお見事です。中学生らしいアイデアも活かされ、かつ、地域の方たちの緑のカーテンやガーデニング造りへの貢献、食材への活用、さらに、ヒートアイランド現象にも目を向け、まちの中での土や緑の必要性を知り、新たな学びの課題も見出しています。

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