みんなでおうち快適化チャレンジTOP  記事一覧  自分にも環境にも優しい「サステナブルファッション」を取り入れて、心地よいおうち時間を過ごしませんか?
2021.07.28

自分にも環境にも優しい「サステナブルファッション」を取り入れて、心地よいおうち時間を過ごしませんか?

サステナブルファッションとは、衣服の生産から着用、廃棄に至るプロセスにおいて将来にわたり持続可能であることを目指し、生態系を含む地球環境や関わる人や社会に配慮した取り組みのこと

サステナブルファッションとは、衣服の生産から着用、廃棄に至るプロセスにおいて将来にわたり持続可能であることを目指し、生態系を含む地球環境や関わる人や社会に配慮した取り組みのこと

「サステナブルファッション(Sustainable Fashion)」という言葉を知っていますか?例えば1着の衣服を生産するのに排出される二酸化炭素は約25.5kg、水の消費量は約2,300Lと推計されているほか、原材料の調達から店頭に届くまでに以下の図のような環境負荷がかかっています(※)

生産時における産業全体の環境負荷
1着の衣服を生産するために、さまざまな環境負荷がかかる

1着の衣服を生産するために、さまざまな環境負荷がかかる

また、国内における衣服の供給数は増加する一方で、1着あたりの価格は年々安くなり、市場規模は縮小しています。傾向として大量生産、大量消費が拡大しているとも言え、衣服のライフサイクルの短期化による大量廃棄への流れが懸念されます。

衣服の国内供給量は増加しているが、1枚あたりの価格は下がっている

衣服の国内供給量は増加しているが、1枚あたりの価格は下がっている

環境省の調査では、一人あたり年間約18枚を購入し、1回も着用されない衣服が25 枚ある

環境省の調査では、一人あたり年間約18枚を購入し、1回も着用されない衣服が25 枚ある

こういった衣服の大量生産、大量消費、大量廃棄といったサイクルを見直し、環境負荷を減らすために、これからのファッションを持続可能にしようという取り組みがサステナブルファッションです。衣服の生産から着用、廃棄に至るまで環境負荷を考慮したサステナブル(持続可能)なファッションへの取り組みは、近年、世界で急速に広がっています。ぜひ私たちも、衣服の背景をしっかりと見つめることから、消費者として何ができるかを考えてみませんか?
まずは、ファッションブランドがどのようにサステナブルファッションに取り組んでいるか、「Re:EDIT(リエディ)」の工藤正樹さんと工藤由紀子さんにお話を伺いました。

 工藤正樹(くどう まさき)(写真左)、工藤由紀子(くどう ゆきこ)(写真右)
株式会社ネオグラフィック
代表取締役 工藤正樹(くどう まさき)(写真左)
専務取締役 兼 ブランドプロデュサー 工藤由紀子(くどう ゆきこ)(写真右)

2015年に「Re:EDIT」を立ち上げ、2020年から東京ガールズコレクションのサステナブルステージに参加。2021年1月に、楽天市場の年間ベストショップを表彰する「楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー2020」で、持続可能な社会につながるショップとして「サステナビリティ賞」を受賞。

サステナブルなファッションを実現するために

Re:EDITではサステナブルな原材料を採用している

Re:EDITではサステナブルな原材料を採用している

「Re:EDIT」では、サステナブルファッションの取り組みとして、主に以下を行っています。

  • オーガニックコットン、リサイクルデニム、リサイクルポリエステル、植物由来の染料などの環境に配慮した素材を積極的に使用
  • 製品輸送時のCO2排出量削減のため、海外生産ではなく国内生産に
  • 製品の大量廃棄による環境破壊に配慮して、予約販売による受注生産の促進
  • 生産時の労働環境に配慮して、WRAP(合法的、人道的、倫理的な生産を世界中で推進・認定するための独立した非営利法人)の認定する工場と契約
  • 製品を届ける際の梱包材には燃焼時に有毒なガスを発生させない袋を使用し、包装紙やダイレクトメール(はがき)などには適正管理された森林木材から生まれた森林認証紙を採用
ペットボトルを原料とした再生ポリエステル生地のタックパンツを着用した飯豊まりえさん。写真のピンクのほかに、アイボリーベージュ、ブルー、モカ、ライム、ラベンダーなど計8色のバリエーションがあり、サイズは身長や体形に合わせて10種類から選べる(画像協力:Re:EDIT)

ペットボトルを原料とした再生ポリエステル生地のタックパンツを着用した飯豊まりえさん。写真のピンクのほかに、アイボリーベージュ、ブルー、モカ、ライム、ラベンダーなど計8色のバリエーションがあり、サイズは身長や体形に合わせて10種類から選べる(画像協力:Re:EDIT)

また、ファッションブランドの原点として、着て嬉しくなる、おしゃれの楽しさを味わえるカラーバリエーションや、何度も着たくなるような着心地のよさ、着る人が自身の身長や体形に自信を持てるようなサイズ展開やデザイン、シルエットづくりなどにも力を入れています。購入する人にとって「自分が着て嬉しいファッションを選んだら、それが環境への配慮にも繋がっていた」という風に、無理なくサステナブルファッションを取り入れられるようにしたいと考えています。

コロナ禍でおうち時間が長くなる中、人気のある服装は?

WRAP認定工場で作られた透かし編みのノースリーブ・ロングカーディガンを着用したYunさん。柔らかな着心地でおうちでもリラックスして過ごせて、おでかけにも着られる(画像協力:Re:EDIT)

WRAP認定工場で作られた透かし編みのノースリーブ・ロングカーディガンを着用したYunさん。柔らかな着心地でおうちでもリラックスして過ごせて、おでかけにも着られる(画像協力:Re:EDIT)

「ワンマイルウエア(家から1マイル=約1.6キロの近場への外出に適した気軽な服装)」というスタイルが少し前から流行っています。コロナ禍においておうちで過ごす時間が長くなった今は、まさに、おうちと外の境界線をなくしたような、おうちで仕事をする日も、休みの日にも着られる、着心地がよくリラックスして過ごせる衣服の人気が高まっていると感じています。そのため、保湿効果のある生地で着心地をよくしたり、しわになりにくくアイロンも不要な生地を使って、着る人が楽な姿勢でリラックスして過ごせるような衣服に力を入れています。
着心地がよく、リラックスできる衣服が人気の理由は、コロナ禍以前は、「人に見られたい、人からよく思われたい」という基準で選んでいたのが、おうち時間が長くなったことで「自分の時間を快適に過ごしたい」という基準に変わったのではないかと考えています。夏は、着たときにひやっとした涼しさを感じる服もあります。ご自身の好みやライフスタイルに合った、快適に過ごせるサステナブルファッションをぜひ取り入れてみてください。

COOL CHOICEの取組例 あかり未来計画 coolbiz warmbiz 「みんなでおうち快適化チャレンジ」キャンペーン できるだけ1回で受け取りませんかキャンペーン みんなで減らそうレジ袋チャレンジ eco drive smartmove 地球温暖化防止活動推進センター COOL CHOICEの取組例