デコ活応援団交流会を開催
2024年08月29日
デコ活応援団のみなさまに交流の場を提供し、情報交換や仲間づくりを通じて事業連携の機会につなげていただくことを目的として、令和6年7月31日にデコ活応援団交流会を開催しました。
当日は、計45名の方々に参加いただき、有識者からの気候変動影響に関する講演や参加者同士での交流セッションを通じて活発な意見交換が行われました。
【講演①】「日本の宝物」
北陸信越索道協会 副会長/スノーリゾート信州 会長の辻 隆 様より、近年の雪不足によりスキー場の営業状況が深刻な影響を受けていることや、その対応の緊急性について講演をいただきました。
日本のスキー場は、世界的に見ても標高が低くても良質な雪が多く、カナダ、スイス、イタリア、フランスなどの著名なスキーリゾートに比べても優位性を持っており、日本の雪の価値を再認識し、日本の公共財としていくことの重要性についてお話しいただきました。
【講演②】「気候変動の影響と適応について」
環境省 地球環境局 気候変動科学・適応室 池田 俊 室長補佐より、世界と日本における気候変動を取り巻く状況や、気候変動に対する具体的な適応策の例等について共有いただきました。
IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の温暖化を抑えるためには急速かつ大幅な温室効果ガスの排出削減が必要という見解の共有をはじめ、統計データと科学的知見に基づく気候変動の影響についてお話しいただきました。
デコ活流 交流セッション「一緒にできるデコ活をみつけよう」
6名程度の異業種で構成されたグループに参加者が分かれ、以下の3つのステップに沿ってワークショップを行いました。
STEP1:できることを「持ち寄る」
STEP2:「繋がる」を見つける
STEP3:小さな可能性から「新たな価値を創造する」
各グループでは、参加者の事業内容等について情報交換を行った後、それぞれが提供できる製品、サービス、知識、ノウハウ等を繋げることでどのような新たな価値を創造できるかについて、活発なディスカッションが行われました。
ワークショップの最後には、グループで作成した『デコ活連携ストーリー(*)』を発表・共有いただきました。
【各グループで作成されたデコ活連携ストーリー(抜粋)】
- 学生、若者向けのサービスとして、「カーボンゼロ音楽フェス」を開催。NPO法人がイベント全体をプロデュースし、イベントで発生するCO2はカーボンクレジットを活用してオフセット。クレジット費用をチケット代に上乗せする代わりに、通信会社がカーボンクレジットの活用、NFT(non-fungible token)を付与して地域での農業体験をアーティストと一緒に実施できるという特典を提供。さらに食品通販会社が地産地消の食材を提供、自動車会社が会場までの移動にEVを提供する形で連携。
- 参加者が取り扱っている商材やノウハウを掛け合わせ、子どもを中心に様々な体験機会やサービスを提供。企業の社員教育としてお子さんを呼んで食品ロス対策イベントの開催や服の譲渡会、アグリツーリズムでの農業体験を実施。
- 子ども向け、ファミリー向けのエコな移動手段での体験ツアーを提供。自治体が市民への発信、企業連携、交通事業者がEVバス提供、業界団体がワークショップ開催、商業施設が場の提供や顧客への発信、旅行会社が全体プランニングという役割で連携。
*今回のワークショップで作成された本ストーリーは、連携を体験することを目的としているため、実現の義務はありません。
約2時間のプログラムを通じて参加者間での活発な交流や意見交換が行われ、閉会後もその場に残って熱心に語り合う参加者の姿も多く見られました。
参加者からは、
- 日頃交流する事の無い企業様方とのつながりや、デコ活という同じ目的に向かってお話しが聞けた事に勉強になりました。
- 「連携する」ということを体感でき、デコ活に参画している約1,700の団体は仲間ということが分かってよかったです。
- 情報交換が「深く」でき、オンラインでは絶対にできないことを体験できました。
- 普段なかなか交流ができない方々とリアルで集まれる場で大変ありがたい会でした。
- 仲間づくりができました。ぜひ、ご一緒したいと思える方々に出会えました。主催イベント等で実際にお声がけしたいと思います。
- 異業種との交流にも関わらず、各参加者の特徴を活かして、提供できるサービスの可能性が広がり、新しいチャンスの種を見つけることができました。
- 自事業の新たなアイデア等が生まれ、交流が広がりました。
- 企業の大小にかかわらず、事業連携の可能性を感じる会社にめぐり会えました。
といった声をいただきました。
デコ活応援団では、今後もみなさまの連携につながる場を提供してまいります。