デコ活応援団交流会を開催

2024年12月19日

デコ活応援団のみなさまに交流の場を提供し、情報交換や仲間づくりを通じて事業連携の機会につなげていただくことを目的として、令和6年11月21日にデコ活応援団交流会を開催しました。
当日は、計42名の方々に参加いただき、講師の方々に異業種間連携による「デコ活」の取組や、行動変容に関する具体的な事例について講演をしていただきました。その後は、参加者同士での交流セッションを通じて活発な意見交換が行われました。

デコ活応援団交流会の様子、42名の応援団の皆様にお集まりいただきました

【講演①】「サステナブルツーリズムを推進するGREEN JOURNEYとは?」

日産自動車株式会社日本マーケティング本部の菊地美春様 外2名より、「環境に優しく、地域はうれしく、自分たちはとことん楽しい旅」をスローガンに発足したGREEN JOURNEYプロジェクトの取組についてご講演いただきました。
自動車会社、旅行会社及び広告代理店という異業種が連携することで、各社の強みを生かし、旅行者にCO2排出を抑えた新たなサステナブルな体験を提供すること可能になったことや、地域課題解決にも寄与する可能性について述べられました。また、こうした異業種間連携プロジェクトの成功に必要な取組姿勢について、実体験をもとにお話いただきました。

日産自動車株式会社 菊地美春様、株式会社日本旅行 茂木龍五郎様、TBWA HAKUHODO 赤星貴紀様の講演

日産自動車株式会社  菊地美春 様
株式会社日本旅行  茂木龍五郎 様
TBWA HAKUHODO  赤星貴紀 様

【講演②】「行動変容を促すデコ活事例」

 一般社団法人地球温暖化防止全国ネット(全国地球温暖化防止活動推進センター) 事務局長 平田裕之様より、デコ活につながる身近な取組や、消費者やサービス利用者を当事者へ行動変容させるための事例について共有いただきました。
行動変容のためには、商品やサービスの付加価値として、消費者や利用者の感情に働きかける物語マーケティングの重要性について見解が示されました。
そして最後に、12月及び1月に各地域で開催される「デコ活地域交流会」の案内も行われました。

一般社団法人 地球温暖化防止全国ネット(全国地球温暖化防止活動推進センター) 平田裕之様

一般社団法人 地球温暖化防止全国ネット(全国地球温暖化防止活動推進センター) 平田裕之 様

デコ活流 交流セッション「一緒にできるデコ活をみつけよう」

参加者は、6名程度の様々な業種で構成されたグループに分かれ、以下の3つのステップに沿ってワークショップを行いました。
STEP1:できることを「持ち寄る」
STEP2:「繋がる」を見つける
STEP3:小さな可能性から「新たな価値を創造する」
各グループでは、参加者がそれぞれの事業内容について情報交換を行い、その後、提供可能な製品、サービス、知識、ノウハウを繋げることで新たな価値をどのように創造できるかについて、活発なディスカッションが行われました。

グループセッションの様子付箋を使ったブレインストーミングワークショップを行いました。

ワークショップの最後には、グループで作成した『デコ活連携ストーリー(*)』を発表・共有いただきました。

【各グループで作成されたデコ活連携ストーリー(抜粋)】

  • オフィスワークを中心とする社会人向けに、地域名産品の社食を提供する。NPO法人が地元の名産品を提供し、自動車会社が運搬、食品加工業者にて加工し、自治体内のオフィスへ社食として提供する。この一連の取組におけるCO2削減量によって小売事業者のポイントを還元するスキームを考案した。

    【メンバー】NPO法人・自動車会社・食品加工業者・自治体・小売事業者

  • EV車の購入者向けに、安心・安全・お得なライフスタイルを提供する。自動車販売業者よりEV車を購入すると損害保険業者のサポートサービスがつき、走行距離に応じて通信事業者のポイントが貯まり、電気機器事業者の蓄電池交換等のサービス提供が全国どこでも可能となるサービスを立案した。

    【メンバー】自動車販売業者・損害保険業者・通信事業者・電気機器事業者

  • 脱炭素に興味はあるが体験したことのない子ども向けに、楽しい旅を通じた脱炭素体験を提供する。モビリティ事業者がEVキャンピングカーやEVバイクを提供し、旅行会社にてキャンプ場や旅全般のコーディネートをし、ソフトウェア開発事業者によりどれだけ脱炭素を実施できたかを確認できるアプリケーションを開発して削減量を可視化する。その結果をエネルギー事業者によるメディア発信により広く周知していく。

    【メンバー】モビリティ事業者・旅行会社・エネルギー事業者・ソフトウェア開発事業者

*今回のワークショップで作成された本ストーリーは、連携を体験することを目的としているため、実現の義務はありません。

約2時間のプログラムを通じて参加者間での活発な交流や意見交換が行われ、閉会後もその場に残って熱心に語り合う参加者の姿も多く見られました。

アンケートによる交流会満足度調査結果

講援についてのアンケート結果 交流セッションについてのアンケート結果

【参加者の声】

  • 各社の特性や「デコ活」に参加する意義を伺い知ることができました。
  • 異業種の団体さまと共同で取り組むことができ、自らの知見を広げることができました。
  • 異業種との交流で可能性が広がるということがわかりました。
  • ざっくばらんに活発な意見を出し合うこと、に楽しさを感じました。
  • 情報交換を通じて、自社にできることの引き出しを広げることができました。
  • 異業種連携した活動や、他社のデコ活への取組姿勢が参考になりました。
  • 交流会で普段話すことが出来ない会社の方と意見交換ができました。

といった声をいただきました。

デコ活応援団では、今後もみなさまの連携につながる場を提供してまいります。

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