思いやりの心で、持続可能な社会に向けたアクションに取組む。
FC東京の「ECOパスプロジェクト」と「NO PLANET, NO TOKYO」。
FC東京
サッカーJリーグのクラブであるFC東京では、2017年からペットボトルのリサイクルに取組む「ECOパスプロジェクトin味スタ」を開始しています。
この取組みは、FC東京のホームスタジアムである味の素スタジアムで開催されるホームゲームで使用済みのペットボトルを回収し、ポリエステル繊維として再生。FC東京のグッズを製作して販売するリサイクル活動です。
さまざまな関係者が、パスをつないでリサイクルを実現
この活動は、FC東京のクラブスポンサーである帝人フロンティア株式会社と共同で実施。スタジアムでサポーターが分別・回収に協力したペットボトルを、帝人フロンティアが繊維や生地にリサイクルし、社会福祉法人が工場で縫製してバッグに仕上げます。さまざまな関係者が、それぞれの役割としてパスをつなぐことで、リサイクルによる製品化を実現しているプロジェクトです。プロジェクトが開催された2017年のシーズンから累計で20トンを超えるペットボトルを回収し、ゴミを出さない取組みを継続しています。
「ECOパスプロジェクト」によるペットボトルの分別方法
リサイクル素材によって制作された「ECOパスバッグ」
これからもサッカーが楽しめる環境を持続するために。
また、FC東京では、安心で平和な地球環境だからこそサッカーを楽しむことできると考え、そうした環境を持続するための活動として2021年から「NO PLANET, NO TOKYO」を実施しています。
今シーズン(2022年)では、9月19日~10月8日の期間を「NO PLANET, NO TOKYO WEEK」と称し、試合会場以外の場所においてもスタッフがゴミ拾い等の活動に取り組んでいます。9月25日には、FC東京U-15深川の選手、運営スポーツボランティアの総勢20名以上が集まり、深川グランド周辺のゴミ拾いを実施しました。
FC東京が推進する「NO PLANET, NO TOKYO」のゴミ拾い活動
元Jリーガーによるアクションの呼び掛けに、サポーターも協力
2020年からは、元Jリーガーの石川直宏(いしかわなおひろ)さんがクラブコミュニケーターとして、ホームタウンにおいて地域の人たちと一緒に取り組む活動「クラブコミュニケーターアクション(C.C.A)」を呼び掛けています。こうした活動に共感したサポーターが自発的に自分の住んでいる地域の清掃活動を行っていることもあるそうです。
またホームゲームでの試合終了後にはスタッフやスポーツボランティアなどの有志によるゴミ拾いも行っていますが、そこにファン・サポーターも加わって、みんなでスタジアムをきれいにしようという意識も高まっています。
石川直宏クラブコミュニケーターによる情報発信(C.C.A)
その他にも、ゴミ拾いから視点を広げ、モノを作る活動をしていきたいと考え、都内で農業にチャレンジしています。またその繋がりから地産地消など食物の有効活用としてフードドライブにも取り組み、支援が必要な人へ食品を届けています。
FC東京が取組む「ECOパスプロジェクト」には、「思いやりの心を世代と地域を超えて持ち続けられるようなプロジェクトにしたいという」思いが込められているそうです。次世代の人のことを思いやり、地球環境に配慮した活動に取り組むことも大切です。FC東京の取組みを参考に、身近にできる活動から取り組んでみてはいかがでしょうか。
※ゼロカーボンアクション30
https://ondankataisaku.env.go.jp/coolchoice/zc-action30/