冬の料理の定番。それはやっぱり…鍋!
家族や友人と美味しい鍋を囲むと、身も心もあたたまりますよね。
みんなで集まって食べる「鍋」は、一つの場所に集まってあたたまる「ウォームシェア」の取組につながります。また、鍋から出る蒸気で部屋の乾燥も防ぎ、体もあたたまるので、暖房の使用を抑えられることができます。
正に、「ウォームビズ」を実践するには、もってこいですよね。
全国20代~60代の男女1,328名を対象にこの季節「鍋」をよく食べるかどうか調査したところ、全体の58.2%もの人が「冬は鍋をよく食べる」と回答。
やっぱりみんな、鍋が好きなんですね。
最近は色々な味の鍋つゆもでているので、手軽に食べられるのも魅力のひとつかもしれません。
そもそも、「鍋」はなにがいいのでしょうか。もちろん手軽に作れることであったり、一つの鍋を家族や友人と食べることで、コミュニケーションをより深められるなどもあると思いますが、今回は「健康」の側面から鍋のいいところを掘り下げたいと思います。
管理栄養士の鶴田麻里子先生にお話を伺いました。
「鍋のいいところは、私たちの身体づくりと健康維持に欠かせない5大栄養素がもれなくとれる点です。
肉や魚介、豆腐といった具材を入れた鍋を食べることで、たんぱく質をしっかりととることができます。たんぱく質は、私たちの筋肉や血液を作るほか、免疫グロブリンの材料にも欠かせない栄養素です。風邪が流行る冬に、鍋で補えるのは嬉しいですね。
また、野菜類やきのこ類は、ビタミン・ミネラルが豊富で、体の調子を整えてくれることに加え、加熱されることでカサが減り、生よりもたくさん食べることができます。食べる際は、ビタミンやミネラルがスープに溶け出している場合もあるので、雑炊などで一緒にいただくのがおすすめです。」
環境省では、「衣」「食」「住」のひと工夫で暖かく過ごすウォームビズの取組の一つとして、「鍋」を推奨しています。
https://ondankataisaku.env.go.jp/decokatsu/warmbiz/about/index.html
今年度は、「ニッポン全国鍋グランプリ」に出品された、地元伝来の鍋料理のレシピも紹介しています。
(https://ondankataisaku.env.go.jp/decokatsu/warmbiz/tool/index.html)
「ニッポン全国鍋グランプリ」に出品された鍋料理のレシピについても、鶴田先生に監修頂いており、今回はこの中から、「石狩鍋」と「土手鍋」のポイントについて伺いました!
「石狩鍋」とは、北海道石狩市発祥の鮭を主材料とした、味噌で調味する北海道の郷土料理です。
昆布をぐらぐら煮込んでしまうとぬめりが出てしまうため、沸騰前に取り除きましょう。
鮭やきのこに含まれるビタミンDは、免疫効果を発揮してくれます。また、魚介がたくさん使われているので、たんぱく質もしっかりと補えます。食事による体温上昇が、一層高まるという期待がもてますね。
「土手鍋」とは、鍋の周りに味噌を塗りつけて牡蠣と豆腐や野菜を煮ながら食べる、広島県の郷土料理です。
味噌を焦がし過ぎてしまうと風味が損なわれるため、火加減に注意しましょう。
土手鍋の主役である牡蠣に含まれる亜鉛は、免疫を強化するのに一役買ってくれます。さらに、にんじんや春菊に豊富に含まれるカロテンが、ウィルスの侵入口である粘膜の強化をしてくれるため、冬にぴったりです。
鍋は、体も室内もあたたかくなって暖房も抑えられる、一石三鳥にも四鳥にもなる料理。今晩は、みんなで集まってお鍋にしませんか?
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2017年11月17日~2017年11月20日
対象:全国20代~60代の男女1328名(有効回答数)
環境省は暖房時の室温を20℃で快適に過ごすライフスタイル「WARM BIZ」を推進しています。
「20℃」は目安です。暖房の適切な使用をお願いします。
(身近に温度計を置くことをおすすめします。)
◆ウェブサイトはこちらから
https://ondankataisaku.env.go.jp/decokatsu/warmbiz/index.html
「COOL CHOICE」は、CO2などの温室効果ガスの排出量削減のために、低炭素型の製品・サービス・ライフスタイルを賢く選択していこうという取り組みです。
ウォームビズも「COOL CHOICE」の一つです。
未来の地球のために、「COOL CHOICE」に賛同して、できることから始めてみませんか?
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https://ondankataisaku.env.go.jp/coolchoice/join.html