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令和6年度 環境省予算の概算要求内容について

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カテゴリ
公募、補助金、支援制度

令和6年度の環境省予算の概算要求が公表されました。
予算要求のうち、令和6年度のエネルギー対策特別会計を活用した環境省の温室効果ガス削減施策について、施策の目的と概要を解説します。

施策の目的

我が国は、2050年カーボンニュートラル(炭素中立)の実現に向けて2030年度の温室効果ガス排出を2013年度比46%削減し、さらに50%の高みに挑戦しているところです。

その実現のために環境省の果たすべき役割は、地域の活性化・強靭化、国民のライフスタイルの転換などを通じた、カーボンニュートラルを実現する経済・社会への変革や、世界的な排出削減への貢献等を各省と連携の下で推進することであると考えています。このため、環境省では、エネルギー対策特別会計を活用して、温室効果ガスの排出削減のための施策に取り組んでいます。

施策の概要

令和6年度のエネルギー対策特別会計の予算要求は、総額4,024億円、うちGX経済移行債を活用したGX推進対策費が1,571億円となっています。令和6年度要求では、炭素中立型経済社会実現に向けた取組として、4つの柱を掲げています。

「エネルギー対策特別会計を活用した環境省の温室効果ガス削減施策」の概要イメージ
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第1の柱「脱炭素でレジリエントかつ快適な地域・くらしの創造」

地域脱炭素移行・再エネ推進交付金を拡充して脱炭素先行地域づくりや脱炭素の基盤となる重点対策を全国で進めるとともに、地域における脱炭素に向けた取組の実施体制構築のための積極支援を行います。

また、新たな国民運動「デコ活」の全国展開等により、社会の仕組みやライフスタイルの変革を促し、脱炭素製品等の需要を喚起するととともに、新築住宅・建築物のZEH/ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス/ビル)化の支援や断熱窓への改修を含む省エネ改修の推進を図ります。

令和6年度予算要求額 (2,444億円)

① 脱炭素でレジリエントかつ快適な地域づくり (955億円)
② 脱炭素で快適なくらし・ライフスタイルの実現 (1,489億円)

※上記は事業の一例

第1の柱「① 脱炭素でレジリエントかつ快適な地域づくり」の事業の一例の概要イメージ
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第1の柱「② 脱炭素で快適なくらし・ライフスタイルの実現」の事業の一例の概要イメージ
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第2の柱「バリューチェーン・サプライチェーン全体の脱炭素移行の促進」

中小企業をはじめとする企業の脱炭素経営を推進するとともに、コールドチェーンの脱フロン化・脱炭素化、商用車(トラック・タクシー・バス)の電動化、プラスチック資源や金属資源等の資源循環など、地域・くらしを支える物流・交通、資源循環などのバリューチェーン・サプライチェーン全体の脱炭素移行を促進します。

令和6年度予算要求額 (1,035億円)

① ESG金融とも連動した企業・バリューチェーンの脱炭素経営の推進 (134億円)
② 地域・くらしを支える物流・交通の脱炭素化の推進 (511億円)
③ 地域・くらしを支える資源循環の脱炭素移行の促進 (390億円)

※上記は事業の一例

第2の柱「バリューチェーン・サプライチェーン全体の脱炭素移行の促進」の事業の一例の概要イメージ
第2の柱「バリューチェーン・サプライチェーン全体の脱炭素移行の促進」の事業の一例の概要イメージの画像を拡大表示

第3の柱「地域・くらしの脱炭素化の基盤となる先導技術実証と情報基盤等整備」

再エネ由来のグリーン水素の活用、CO2の利活用、革新的な素材・触媒などの脱炭素技術の開発・実証を推進し、地域・くらしや社会インフラの脱炭素移行に必要な先導技術の社会実装を加速化するとともに、脱炭素化に不可欠な情報基盤を整備していきます。

令和6年度予算要求額 (299億円)

※上記は事業の一例

第3の柱「地域・くらしの脱炭素化の基盤となる先導技術実証と情報基盤等整備」の事業の一例の概要イメージ
第3の柱「地域・くらしの脱炭素化の基盤となる先導技術実証と情報基盤等整備」の事業の一例の概要イメージの画像を拡大表示

第4の柱「世界の脱炭素移行への包括支援による国際展開・国際貢献」

パリ協定第6条に位置づけられる二国間クレジット制度(JCM)や温室効果ガス観測技術衛星(GOSATシリーズ)による排出量検証等を通じて、途上国等の脱炭素移行支援を進め、「アジア・ゼロエミッション共同体」構想の実現に貢献するなど、世界の排出削減に主導的役割を果たします。

令和6年度予算要求額 (240億円)

※上記は事業の一例

第4の柱「世界の脱炭素移行への包括支援による国際展開・国際貢献」の事業の一例の概要イメージ
第4の柱「世界の脱炭素移行への包括支援による国際展開・国際貢献」の事業の一例の概要イメージの画像を拡大表示
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