エコドライブ活動情報

クルマを熱く語れるプロや学生はエコドライブを本気で楽しんでいました

クルマを熱く語れるプロや学生はエコドライブを本気で楽しんでいました

究極のエコドライブとは、「国際サーキットでのレースで体得した“極限のエコドライブ”を、日常の街乗り、高速道路ドライブに活かす」こと――。

「エコドライブ」はよく耳にする言葉ですが、実際に街乗りや高速道路を走り始めると、ついつい意識せずに思うままに走ってしまっていませんか?

こうしたエコドライブを、“究極のエコドライブレース”で体得し、日々の運転に積極的にエコドライブをとり入れていくというアクションが、大学生や運輸業界などで拡がっています。

その名も、全日本エコドライブチャンピオンシップ(主催:全日本学生自動車連盟、共催:環境省)。平成18年から開催をしている本大会、今年も8月20日に地球温暖化や環境問題に取り組む全日本学生自動車連盟と加盟校自動車部、さらに日ごろからエコドライブを推進している企業・団体、合計59チームが参加し、鈴鹿サーキット国際レーシングコースで行われました。

この度、本大会で総合優勝を果たした「東京都トラック協会GEP練馬支部チーム」から2名と、準優勝の「慶應義塾大学チーム」から2名、そしてモータージャーナリストで「チームAJAJ」として参加した日下部保雄さんが集まり、“究極のエコドライブレース”から得た「エコドライブの楽しさ」「面白さ」「奥深さ」などについて語り合いました。

<全日本エコドライブチャンピオンシップ2018>
http://www.ajsaa.org/edc/

<参加者>
東京都トラック協会GEP練馬支部チーム 田中秀明さん(東京港運送 代表取締役)
東京都トラック協会GEP練馬支部チーム 佐久間恒好さん(商運サービス 代表取締役)
慶應義塾大学チーム 近藤有理さん(4年生)
慶應義塾大学チーム 城戸崚さん(3年生)
チームAJAJ 日下部保雄さん(モータージャーナリスト)

仲間と盛り上がるためにも…快適さとゲーム性があっておもしろい

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今回の全日本エコドライブチャンピオンシップ2018では、「順位より燃費重視。なるべく加減速しない運転を心がけました」という慶應義塾大チーム。エコドライブについては2人とも「同乗者がいるときも、いないときもいると思ってていねいに運転する」と。

その「ていねいに運転する」というのは「ガマンする」とイコールなんじゃないか? と聞くと、「そんなことないです」と返ってきた。

「部活動で遠征に行くときなどは、同乗者が乗ってますよね。楽しい会話も、不快な運転で途切れちゃうので、ていねいに運転することで、クルマのなかにいるみんなが盛り上がる」(近藤さん)

「自分の運転が点数評価されるスマホアプリなどを使って、ゲームのように楽しんでます。自分の運転が同乗者の快適性に直結するので、常にエコドライブを意識して操作を楽しんでますね」(城戸さん)

さらに城戸さんは、EVの特性について事前に「予習したつもりだけど、なかなか難しかった」と振り返ります。

「EVのアクセルワークが難しかったですね。回生ブレーキ(アクセルオフ)で減速するか、回生ブレーキ機能を解除して惰性をうまく使うか、その判断がすごく難しかったです」

総合優勝チームが目指した驚きの“究極のエコドライブ”とは!?

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また、今大会で優勝した東ト協チームの2人は、なんと高性能スポーツカーを所有して、サーキット走行まで楽しんでいるというから驚く。

そんな2人が、“究極のエコドライブレース”で優勝できる理由は? と聞くと意外な言葉が返ってきた…。

「ポイントは、前だけではなく、後ろも意識することです。無駄なアクセルを入れないかはもちろん、うまく後続車に追い抜かれることも大事。そして、バックストレートから惰性で1コーナーへ入っていって、2コーナーまでアクセルを入れない。この2コーナーまで、いかに後続車両と干渉せず、惰性で走っていくかがカギでした」

「かれこれ30年ほどサーキット走行を楽しんでる身。エコドライブが叫ばれているなか、サーキットで思いっきり走ったあとは、罪悪感さえ感じるほどです(一同、笑)」

「だからこそ、サーキットを離れると、人一倍エコドライブを心がけるようになりました。でもこれが、サーキットとは違って、ガマンなど少しも感じず、一般道でのエコドライブは、また違うトライアル性があって、奥深いと感じますね」(佐久間さん)

「エコドライブチャンピオンシップでは、ほかのクルマとの車間を常に意識し、先読みして、コーナーで不用意な加減速をしないように注意しました。こうした経験が、一般道でのペース配分や車間距離を保つのに活かされてます。急ハンドルでも燃費に影響しますしね」(田中さん)

モータースポーツを経験して身につくエコドライブ

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そして長らくモータースポーツの世界で活躍してきた日下部さんは、「レースやってきたからこそ自然に身につくエコドライブ」とそこにある楽しさを教えてくれました。

「わたしもエコドライブは最初、ちょっと抵抗があったんですよね。でも、気がつくとエコドライブやってました。レースやってるとわかるんです」

「たとえば、コーナリングラインをうまくとるってことは、いかにハンドルの舵角を大きく切らないかにつながりますよね。激しいハンドル操作でも燃費は落ちます。だから一般道などでも、いかにハンドル舵角を必要以上に切らないかも、燃費向上につながってきます」

「アップダウンがある坂道は、下りはできるだけ惰性で走っていって、次の上り坂でちょっとだけアクセルを踏んであげる。そうした“先読みしながら組み合わせていくドライビング”が、ひいては安全運転につながるし、ストレスのないゆとりあるドライブにもつながります」

「リズムよく走ることはゆとりある運転につながる」とも話していた日下部さん。慶應義塾大チームや東ト協チームの2人も、「エコドライブは、なにかをガマンして走るのではなく、運転していて発見できる、同乗者と楽しく過ごせる、ゲーム性があって奥深いもの」といった共通の楽しさを体感していました。

―――この全日本エコドライブチャンピオンシップに共催する環境省では、「地球温暖化対策のための国民運動」をめざした「COOL CHOICE」を推進しています。エコドライブもそのアクションの一つです。

エコドライブサイトは以下の通り。
https://ondankataisaku.env.go.jp/decokatsu/ecodriver/

「エコドライブはガマンじゃない」。運転のプロ、レースの重鎮、クルマ好きな大学生が一同に「おもしろい」というエコドライブの楽しさを、もっともっと、体感してみて。





あなたも「COOL CHOICE(=賢い選択)」にご賛同ください。

「COOL CHOICE」は、CO2などの温室効果ガスの排出量削減のために、低炭素型の製品・サービス・ライフスタイルを賢く選択していこうという取り組みです。燃料消費が少なくCO2削減につながるエコドライブも「COOL CHOICE」のひとつです。 未来の地球のために、「COOL CHOICE」に賛同して、できることから始めてみませんか?

◆ご賛同はこちらから
http://ondankataisaku.env.go.jp/coolchoice/join.html