みんなでおうち快適化チャレンジTOP  記事一覧  快適、健康、おトクに取り組める「みんなでおうち快適化チャレンジ」キャンペーンをスタートしました!
2021.08.27

快適、健康、おトクに取り組める「みんなでおうち快適化チャレンジ」キャンペーンをスタートしました!

みんなでおうち快適化チャレンジ キャンペーンアンバサダー篠田麻里子さん

2020年10月26日、菅義偉内閣総理大臣は、日本で現在、年間12億トンを超えている温室効果ガスの排出量を、2050年までに全体としてゼロにすること、すなわち「2050年カーボンニュートラル」、脱炭素社会の実現を目指すことを宣言しました。

その実現のために、私たち一人ひとりができることは何でしょうか?
環境省では、私たちの最も身近にある「おうち」に焦点を当て、おうち時間の長くなった今だからこそ、住宅や家電の脱炭素化や省エネ化を図りながら、快適、健康、おトクに過ごしませんか?という「みんなでおうち快適化チャレンジ」キャンペーンを行っています。

2020年11月に始まり、もうすぐ2年目となる今年度の「みんなでおうち快適化チャレンジ」は、「子育て世代」「若年層世代」を代表する女優・タレントの篠田麻里子さんと、「若者世代」「Z世代」を代表する女優の平祐奈さんと一緒に「環境にやさしい理想のおうち」などについて考えながらキャンペーンを進めて行きます。

主な3つの取り組みとして、(1)住宅の断熱リフォームやZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)化、(2)うちエコ診断、(4)省エネ家電への買換えをおススメしています。
その取り組みの背景について、環境省 脱炭素ライフスタイル推進室 室長の岩山政史さんに話を聞きました。

環境省 地球環境局 地球温暖化対策課 脱炭素ライフスタイル推進室 室長 岩山 政史(いわやま まさし)
環境省
地球環境局 地球温暖化対策課 脱炭素ライフスタイル推進室 室長
岩山 政史(いわやま まさし)

平成元年に環境省入省、令和3年5月に中国四国地方環境事務所から現職に異動。

2050年カーボンニュートラルとは?

「みんなでおうち快適化チャレンジ」の背景にあるのは、2050年のカーボンニュートラル(二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの排出量から、森林などによる吸収量を差し引いて、実質ゼロにする)の実現です。さまざまな研究によって、各国が協力して2050年までにカーボンニュートラルを実現しなければ、温暖化による気温上昇により、地球上の多くの生態系にさまざまな影響を与えることになると予測されています(環境省「地球温暖化の現状」)。
日本では、2021年6月2日に改正地球温暖化対策推進法が公布され、2050年カーボンニュートラルが明記されました。法律の中に「いつ(2050年)まで」という具体的な年限が明記されるのは異例のことです。私たちはその年限を意識しながら、脱炭素化を進めていく必要があるのです。

どうすれば実現できる?

では、どうすれば2050年カーボンニュートラルを実現できるのでしょうか?2050年までにはあと30年近くあり、身近な未来としてイメージするのは難しいものです。そこで日本では、まずは中長期的に「2030年までにどれくらいの温室効果ガスの排出量削減が必要か」ということが、話し合われました。以前は、2030年度の温室効果ガスの排出量を2013年度の水準から26%削減するという目標が掲げられていましたが、2050年カーボンニュートラルを実現するため、政府の地球温暖化対策推進本部で2030年度に46%削減し、さらに50%の高みに挑戦することが宣言されました。この目標達成へ向けた取り組みを加速していきます。

私たちにできることは?

2050年カーボンニュートラルに向けて、まずは2030年度に「温室効果ガス排出量46%削減」という目標を達成するために、私たちができることは何でしょうか?

私たちに最も身近なおうちで排出される二酸化炭素は、照明や家電など、電力の消費によるものが45.1%を占めています。次いでガソリンからが25.1%、都市ガスからが8.9%と続きます(全国地球温暖化防止活動推進センター 「家庭からの二酸化炭素排出量(2019年度)」)。この、最も多くを占める電力消費量の抑制に的を絞ったキャンペーンが、「みんなでおうち快適化チャレンジ」です。

「みんなでおうち快適化チャレンジ」の取り組みの(1)「住宅の断熱リフォームやZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)化」 では、断熱性能の良い、冬は暖かく夏は涼しい快適で健康にも配慮した家作りに、補助金を活用しながらチャレンジすることができます。

環境省 みんなでエコ住宅チャレンジ
https://ondankataisaku.env.go.jp/decokatsu/kaiteki/jyutaku/index.html

(2)「うちエコ診断」では、WEBを活用した「うちエコ診断WEBサービス」を開始しました。パソコン、スマートフォン、タブレット端末から最短5分で、あなたのおうちの光熱費削減につながる効果的な取り組みがわかります。

環境省 うちエコ診断WEBサービス
https://webapp.uchieco-shindan.jp/

(3)「省エネ家電への買換えの取り組み」 では、環境省のHPにある「しんきゅうさん」というナビゲーションを使って、今持っている家電と購入予定の家電の年間の電気代や消費電力量、二酸化炭素排出量を比較できます。買換えによって、どれくらい地球にもお財布にもやさしくなるか、ぜひ試してみてください。

環境省 「しんきゅうさん」
https://ondankataisaku.env.go.jp/shinkyusan/

「カーボンフットプリント」でクールチョイス

温室効果ガスの見える化、カーボンフットプリントの事例。アダストリアのグループ会社「ADOORLINK」が展開する「O0u」の取り組み(出典:アダストリア)

温室効果ガスの見える化、カーボンフットプリントの事例。アダストリアのグループ会社「ADOORLINK」が展開する「O0u」の取り組み
(出典:アダストリア)

環境省ではほかにも、2030年までの目標として温室効果ガス排出量の見える化、「カーボンフットプリント」にも取り組んでいます。例えば衣服やスニーカーを買うときに、製品の原材料の調達から廃棄・リサイクルに至るまでのライフサイクルにおいて、どれくらいの二酸化炭素を排出し、どのくらいの水を使用しているのかなどの環境負荷を表示するラベルを付け、私たちが買い物をするときの「クールチョイス(地球温暖化に資する賢い選択)」に役立てようというものです。

脱炭素化や省エネは、決して無理をして取り組むものではありません。地球にとっても自分にとっても、快適、健康、おトクなものを選択しながら続けていきましょう。2050年カーボンニュートラルに向けて、まずは身近なクールチョイスから始めてみませんか?

COOL CHOICEの取組例 あかり未来計画 coolbiz warmbiz 「みんなでおうち快適化チャレンジ」キャンペーン できるだけ1回で受け取りませんかキャンペーン みんなで減らそうレジ袋チャレンジ eco drive smartmove 地球温暖化防止活動推進センター COOL CHOICEの取組例