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ちょっとした視点や気持ち、考え方を変えるだけで「めっちゃ低燃費」エコドライブ選手権優勝者が語る“流儀”に思わず拍手!

ちょっとした視点や気持ち、考え方を変えるだけで「めっちゃ低燃費」エコドライブ選手権優勝者が語る“流儀”に思わず拍手!

知ってました? いま注目を集めているカーシェアリングサービスの世界に、「エコドライブ選手権」なる大会があるって。

エコドライブ選手権――。そもそもなにを競う大会なんでしょうか。

エコドライブ選手権は、カーシェアリングサービス「タイムズカープラス」を全国展開するタイムズ24が主催し、地球温暖化対策の国民運動「COOL CHOICE」を推進する環境省の特別協力により実施したイベント。

2018年8月1~31日の出発分を対象に、エコドライブでどれだけ長距離を走ったかを競いました。そして、1か月で7,156kmという驚異的な距離をエコドライブし、見事優勝をはたしたのは、広島県の中峠(なかたお)さんでした。

環境省では、この栄えあるエコドライブ選手権優勝者の中峠さんに表彰状を贈り、その栄誉をたたえました。さらに「究極のエコドライブ」を実践する中峠さんに「エコドライブの楽しさ」「エコドライブを極めた視点」などについて伺いました。

<エコドライブ選手権2018概要・結果発表>(外部リンク)
https://plus.timescar.jp/campaign/eco_drive201808/

エコドライブ優勝者も「基本はやっぱり急加速・急減速しないこと」と!

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広島市内で行われた表彰式には、環境省 地球環境局地球温暖化対策課 国民生活対策室 磯辺信治室長や、タイムズ24 タイムズカープラス事業部 齋藤章部長らが出席し、中峠さんを表彰。

この表彰式後、中峠さんから「記録達成へむけたアクション」「楽しくエコドライブするヒント」などを聞くと……磯辺室長や齋藤部長をはじめ、われわれ取材スタッフは、中峠さんが持っている“エコドライブ視点”に、圧倒されっぱなしでした。

冒頭まず、中峠さんは「カーシェアリングサービスを使って、燃費は20km/Lを下回って返却したことはほとんどない」と話します。

「エコドライブ選手権期間の1か月は、一回も急ブレーキはかけませんでしたね。日ごろの運転では、車間距離も意識してますけど、最も気にしているのは、信号ですね。速度60km/h制限の国道を走っているときとかは、急に赤信号でブレーキをかけるシーンに出くわしますよね」

「急ブレーキはエコドライブに相反する動きなので、なるべく急ブレーキを避けたい。そのため、国道などで、歩行者信号が点滅しはじめたのを見て、赤信号になるタイミングを予測してブレーキングしなければならない。このような予測が大事ですね」

タイムズカープラスでは、「急加速」と「急減速」について、次のように定義しています。

◆急加速:3秒間で+25km/h以上の速度変化があった場合
◆急減速:3秒間で-35km/h以下の速度変化があった場合

―――中峠さんはまず、エコドライブを実践するためには、この急加速・急減速をできる限り発生させないことがポイント、と教えてくれました。

急加減速のほかにも“エコドライブ勝者”ならではのコツがあった!

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―――さらに、中峠さん流エコドライブの真骨頂はここから。なんと、運転席からの視界も、エコドライブにつながるといいます。

「たとえばフロントノーズ(クルマの先端からフロントガラスまで付近)が長いクルマは、自然と遠くに視点がいくので、わりと早い状況判断や先読みができると思いますね」

「車高が高いクルマだと、クルマのすぐ近くの状況が視界に入りがちになって、わりとクルマに近い前後左右ばかりを見る傾向があるかなーと」

「そうすると、遠くの視点よりも近くの視界ばかりに気を取られて、信号や渋滞の予測回避がやや遅くなってしまう気がするんですよね」

日本の道路事情や考え方を変えれば燃費20~25km/Lもイケる!

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―――エコドライブを積極的に楽しむには、どんな乗り方があるか。中峠さんは、こんなヒントを教えてくれました。

「エンジンの回転数を2000回転までにおさえて運転することですね。クルマの車種によっては2000回転以上でシフトチェンジするタイプもありますが、できるかぎり2000回転を超えずに走ることを気にすると、エコドライブにつながりますね」

「高速道路ではフットブレーキはほとんど使わずエンジンブレーキでコントロールするようにして運転しています。もちろん急な渋滞に遭遇したり、危険回避でブレーキは使いますけど、危険予知や状況判断を集中させて、速度を一定に保ちながら走ることを目指すと、楽しいですよね」

―――中峠さんのように、マイペースで急加速・急減速のないドライビングを心がけるドライバーの話を聞いていると、「ほかのクルマとのペースを乱さないか」「うしろからあおられたりしないか」といった“道路上の協調性”も気になってきます。

こうした思いに、中峠さんはピシャッと言い切ります。

「後ろから急いでるクルマがきたら、もちろん車線を譲ります。特に日本の道路では、道を譲ったとしても、次の赤信号で追いつくというケースがほとんど」

「このあたりは、スピードを出さないための策かもしれませんが、だいたい次の交差点に追い抜いたクルマが止まっていたりする。それを考えれば、急加速しなくていいって感じてくると思います」

―――中峠さんの考えのなかに「無駄なことはしたくない」という想いが根底にはあるようです。中峠さん、「無駄な走り」についてはこんな想いがあると。

「急発進や急停車は、『無駄な動きを自ら進んで行っている』と思ってほしいですよね。結局、次の信号で止まるんですから。次の信号まで、急加速したクルマと、ゆっくりふわっと出るクルマの差は、ほんの数秒、1~3秒程度ですよね」

「そう思うと、乗り心地もいいし、燃費もいいし、環境にもいいという乗り方は、どっちがいいか。自ずと決まってくると思います」

有酸素運動と同じ気持ちで、お得感で、エコドライブをもっと普及!

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―――また中峠さんは、カーシェアならではのエコドライブの楽しみ方をこう教えてくれました。

「前のドライバーの燃費履歴が残ってるときがあるんです。11km/Lだったりすると、『どんな運転してるんだよ!」ってツッコミたくなりますし、19km/Lといった数字を見ると、『これには勝たなきゃいかんな』と、ひそかに心に火がつき、エコドライブの意識が高くなります。」

―――カーシェアでエコドライブ。矢継ぎ早に教えてくれる中峠さんの話を聞いていると、次に「利用料金にガソリン代も含まれるカーシェアリングサービスで、なぜ燃費を気にするのか」という疑問がわいてきます。

「もともとバイクに乗っていた経験もあり、バイクだと燃費が60km/Lとか50km/Lで走れちゃうときがある。そんな経験を重ねていると、ひとりでクルマを運転するのに、1リットルで10kmしか走らないって、エネルギーがもったいない、環境にもよくないなって思ってしまうんですよね」

―――中峠さんは最後に、クルマに対する想いを伝えてくれました。

「人馬一体なんていいますけど、クルマと一体感を感じたときは楽しいですよね。結局、クルマの呼吸を感じながら走ると、それがエコドライブにつながる」

「ランニングや有酸素運動と同じような気持ちで運転すると、燃費がついてくるって感じですね。急に無理やり思いっきり走って、急に立ち止まったりすると、“身体がもたない”って思ってしまうんですよね」

―――カーシェアリングサービスでエコドライブ。そのチャンピオンの言葉には、わたしたちがふだん気づかなかったことが、いっぱい詰まっていました。

エコドライブサイトはこちら。
https://ondankataisaku.env.go.jp/decokatsu/ecodriver/





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