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2021.10.14

最新ファッション@東京ガールズコレクションのサステナブルな取り組みとは?!

第33回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2021 AUTUMN/WINTER「TGC サステナ STAGE」の様子

第33回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2021 AUTUMN/WINTER「TGC サステナ STAGE」の様子
(©マイナビ TOKYO GIRLS COLLECTION 2021 AUTUMN/WINTER)

暑い夏が過ぎ、秋のおしゃれを楽しめる季節になりました。
今年の冬はどんな服装をしようかな、と今から考えるのも楽しいですよね。

私たちが毎日何気なく着ている衣服、その一着を生産するために約25.5kgのCO2が排出され、約2,300lの水を消費するなど、環境に大きな負荷がかかっていることを知っていますか?

近年、世界では、衣服の生産から着用、廃棄までの環境負荷に配慮した「サステナブル(持続可能な)ファッション」(※1)への取り組みが広がっています。

私たちの選ぶお気に入りの一着が、着て嬉しいだけでなく、環境にも配慮されたサステナブルファッションだったら、素敵だと思いませんか?

世界中の若者が注目するファッションフェスタ「東京ガールズコレクション」でも、サステナブルファッションを紹介する「サステナ STAGE」が人気を集めています。

2021年9月4日に開催された「第33回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2021 AUTUMN/WINTER」では、「脱炭素」をテーマに、4回目となる「TGC サステナ STAGE for the UN SDGs ACTION」が展開されました。

今回は、東京ガールズコレクションのSDGsやサステナブルファッションの取り組みについて、実行委員会の池田友紀子さんに話を聞きました。

池田 友紀子(いけだ ゆきこ)
池田 友紀子(いけだ ゆきこ)
東京ガールズコレクション実行委員会 チーフプロデューサー。2016年より現職。100万人が共有し熱狂するイベントメディア東京ガールズコレクション全体のクリエイティブ・コンテンツの統括をはじめ、girlswalkerのリニューアルプロジェクトや企業のプロモーション・PR・イベントプロデュース等を担当。

――サステナブルファッションを紹介する「サステナ STAGE」とは?

私たちは、たくさんの若者が興味や関心を持つ東京ガールズコレクションを、最新のファッションやトレンドを発信するだけではなく、社会課題を若年層に伝えるための場にしたいと考えています。

その取り組みとして、まずは、2015年に国連でSDGs(持続可能な開発目標)が採択(※2)されたのを受け、翌年の2016年春から、SDGsを若年層に広める活動を開始しました。ショーの中でSDGs の17の目標カードを掲げてアピールしたり、来場者にSDGs認知度調査を行った結果を国連にレポートしました。

2018年には、国連ニューヨーク本部でSDGs推進を標榜した「TGCファッションセレモニー at 国連 DDR」を開催し、モデルの香里奈さん、土屋アンナさん、山田優さんらが登場して好評を博しました。

そして、2020年の春、SDGsを知ってもらうことから一歩踏み込んだ提案をしたいと考えて「サステナ STAGE」を始めました。

「TGCサステナ STAGE」で紹介している衣服は、生地にリサイクルナイロンやリサイクルポリエステル、余剰素材、オーガニックコットンを使用したり、生産過程で使用する水を減らす工夫をしていたり、さまざまな環境配慮の上で生産されています。

私たちは、ステージでそれらの衣服をファッショナブルに見せるだけでなく、ショーの後のトークで、どういった環境配慮をした製品なのかを説明しています。

そうすることで、観客の一人ひとりに「そのアイテムを選ぶことで、自分がどのように環境へ貢献できるのか」という理解を、自分ごととして深めていただきたいと考えています。

今回の「TGC サステナ STAGE for the UN SDGs ACTION」に登場した新川優愛さん。オーガニックコットンを使用し、従来の綿と比較して70%少ない水を使用し、二酸化炭素排出量を22%削減した『Enter the E』のセットアップと、再生ポリエステルの糸を使用した『Re:EDIT』のマルチウェイニットマフラーを着用(©マイナビ TGC 2021 A/W)

今回の「TGC サステナ STAGE for the UN SDGs ACTION」に登場した新川優愛さん。オーガニックコットンを使用し、従来の綿と比較して70%少ない水を使用し、二酸化炭素排出量を22%削減した『Enter the E』のセットアップと、再生ポリエステルの糸を使用した『Re:EDIT』のマルチウェイニットマフラーを着用(©マイナビ TGC 2021 A/W)

同、鈴木ゆうかさん。使われなくなってしまった素材に再び息を吹き込みアップサイクルをしたことで、約200本分のペットボトルを削減した『Enter the E』のライトウールリネン デザイントップブラウスとラップスカートを着用(©マイナビ TGC 2021 A/W)

同、鈴木ゆうかさん。使われなくなってしまった素材に再び息を吹き込みアップサイクルをしたことで、約200本分のペットボトルを削減した『Enter the E』のライトウールリネン デザイントップブラウスとラップスカートを着用(©マイナビ TGC 2021 A/W)

――環境省とコラボしたケータリングも話題に

バックステージで提供しているケータリングにも無農薬野菜などを使って、美味しく、環境にも体にも良いものを食べてもらいたいという思いを持っています。

今回は、環境省の「つなげよう、支えよう森里川海プロジェクト」(※3)とコラボレーションし、野菜ソムリエであり、同プロジェクトのアンバサダーでもある中島早貴さんに、どのような食材を使っているのかレポートしてもらうという取り組みを行いました。

出演モデルの皆さんにも、SNSを通じてケータリングの様子を紹介してもらい、反響がありました。

オーガニックな食材を使用し、体にも環境にも配慮したケータリング(©マイナビ TGC 2021 A/W)
オーガニックな食材を使用し、体にも環境にも配慮したケータリング(©マイナビ TGC 2021 A/W)

オーガニックな食材を使用し、体にも環境にも配慮したケータリング(©マイナビ TGC 2021 A/W)

――サステナブルファッションの取り組みを続けていくには?

世界的にもカーボンニュートラル(温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする)(※4)の取り組みは加速していくと考えていますので、無理なく楽しめる、環境にも自分にも優しいファッションとの付き合い方が、ますます大切になってくると思います。

サステナブルファッションの取り組みを進めるには、環境に配慮したブランドの衣服を買って消費で応援するというのも一つの方法ですし、一着一着を大切に、長く着ることも重要です。

現代は気軽に安く衣服が買える時代ですが、たくさん買うのではなく、長く愛せる、自分の気持ちが上がるようなものを選んで、大事にして欲しいですね。

また、着なくなった衣服を捨てない工夫も必要です。リサイクルできる場所へ持って行ったり、寄付をしたりということも、ファッションと向き合い、脱炭素に取り組む大切な方法です。

数年前と比較すると、サステナブルファッションを扱うブランドが徐々に増えてきました。

私たちが、SDGsや脱炭素、サステナブルファッションを発信していくことで多くの人の注目が集まり、もっと多くのブランドで取り組みが広がり、社会への貢献につながれば素晴らしいことだと考えています。

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